英語の大文字と小文字の使い分けって、慣れていないと意外と難しいものです。
実は学校では習わないルールも存在するんですよ。
今回は、英語の大文字と小文字のルールをまとめていきます。
「なんでここ、大文字なんだろう?」と疑問を持っている人は、ぜひこの記事で勉強してみてくださいね。
まずは基本の、英語の大文字と小文字のルールから
まずは学校でも始めに習う、大文字と小文字の使い方を解説していきますね。
はじめにざっくり説明すると、英語はほとんど小文字を使います。
大文字を使う場所は限られているので、「どこで大文字を使うのか?」という視点で勉強していくと良いですよ。
文のはじめは全部大文字
これは基本中の基本ですね。
文頭の文字は必ず大文字になります。
【誤】 this is a pen.
【正】 This is a pen.
固有名詞は大文字で始める
固有名詞とは、ざっくり言うと名前のこと。
人名・地名・国・団体などです。
たとえば…
- Tom
- Suzuki Ichiro
- Japan
- Tokyo
- America
- Shibuya
- Tokyo Diney Land
- Apple
- Boston Red Sox
- Nobel Prize
こんなものが対象となりますね。
たとえば ”Apple” と書くとiPhoneなどを売っている企業の「アップル」だと分かります。
”apple” と書くと「リンゴ」の方をイメージするのではないでしょうか?
こんな風に大文字で書くことによって、「辞書通りではない独特な意味で使っているよ」という合図になります。
固有名詞が変形した「固有形容詞」のはじめも大文字
固有名詞が大文字なのは分かったかと思いますが…
固有名詞が変形したものも大文字で始まりますよ。
- Japan(日本) → Japanese(日本の、日本人、日本語)
- Europe(ヨーロッパ) → European(ヨーロッパの)
などですね。
普通名詞が固有名詞の一部になっている場合
普通名詞とは、辞書に載っている普通の意味で訳される名詞のこと。
先ほどの “apple(りんご)” が普通名詞に当たります。
固有名詞の中に普通名詞が含まれている場合、普通名詞の部分も大文字になりますよ。
- Tokyo Tower :東京タワー
- Pacific Ocean :太平洋
- Harvard University :ハーバード大学
- Amazon River :アマゾン川
などがそうですね。
例えば “tower” は普通名詞。
普通の「塔」という使い方では大文字にはしませんが…
”Tokyo Tower” はこの2語でワンセットですよね。
こういう場合は “tower” の部分も大文字になります。
固有名詞と一緒に使われる職業、敬称、自然
これもややこしいので、まずは例文見ていきましょう。
- Ms. Smith :スミスさん
- Doctor White(Dr. White):ホワイト先生
- Uncle Sam :サムおじさん
- Mount Fuji(Mt. Fuji) :富士山
“doctor” も “uncle” も “mount” も普通は小文字で使いますが、こういう場合は大文字になります。
特に人名などと一緒に使われるものに注意したいですね。
世界に1つしかないもの
先ほど挙げた固有名詞の例の他にも、世界に1つしかないものは大文字で書く場合があります。
- the Earth
- the Moon
これらは世界に一つしかない、惑星としての「地球」、「月」という意味で使うならば大文字になります。
実はどんな意味でこれらの単語を使うかによって、大文字か小文字かが変わってくるんです。
- the center of the Earth :地球の中心
- the light of the Moon :月の光
- the whole earth :地球全体
- Why on earth ~? :一体全体なぜ~?
- at full moon :満潮の時間に
こんな感じで、使い方によって大文字・小文字を使い分けないといけないんですね。
【忘れがち】曜日と月も大文字から始める
これは結構わすれてしまいがちなんですが、曜日や月も大文字から始めます。
実はこれは、曜日や月の呼び方の由来に関係しているんです。
実は曜日や月は、ローマ神話や北欧神話の神様の名前から付けられたものが多いんですよ。
英語の曜日は「ローマ神話」と「北欧神話」に登場する神様の名前が由来となっていることが多いです。
他にも、ローマ皇帝の名前に由来しているものもあります。
詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
タイトルや見出しなどの「キャピタライゼーションルール」
世の中にあふれる英語を見ていると、本や新聞のタイトルなどでは文中でも大文字を使っている場合もありますよね。
例えば…
Teen Arrested for Carrying Gun
こんな風に、文の途中でもところどころ大文字が使われています。
これはタイトルや見出しなどでよく見られる、「キャピタライゼーションルール」に基づいた表記の方法です。
詳しいことはここではお話しませんが、冠詞・前置詞などは小文字のままにすることが多いです。
そしてよく観察してみると…完全な英文ではないことが分かります。
正しい文法で表記すると、
A teen was arrested for carrying a gun.
となり、be動詞や冠詞が省略されていることが分かります。
これは字数の限られている、新聞の見出しなどの独特な表記ですね。
その他、大文字と小文字ルールの例外について
これまでにご紹介した大文字・小文字のルール以外にも、「なんでここ大文字なんだろう?」と感じるものもあるかと思います。
これらを噛み砕いて説明していきますね。
アルファベット読みする場合 例:USA
- USA ユー・エス・エー
- UK ユー・ケー
- DNA ディー・エヌ・エー
- WHO ダブル・エイチ・オー
など、単語としてではなくアルファベットを1文字1文字読んでいく場合は大文字で表記します。
逆に小文字が混ざっている場合にはこのような読み方はしませんよね。
強調したいときは大文字でもOK
たとえば…
- DO NOT RUN ! :走らないで!
- Send the data BY FRIDAY ! :金曜までにデータを送って!
- Please do NOT send it. :それを送らないで!
こんな風に、文全体や文の一部を強調したいときも大文字にすることがあります。
単語だけの場合はどちらでもOK
世の中にあるのは「文章」だけではありません。
標識やwebサイト・案内など、単語だけで表現されているものもありますよね。
その場合は、大文字でも小文字でも大丈夫。
文頭だけじゃなくて全体を大文字で表すこともありますよ。
- information
- Infomation
- INFORMATION
この中のどの表記でもOKですよ!
普通の単語を特殊な意味で使っている場合
たとえば”superstar”という単語。
普通は「大スター」という意味ですよね。
でも、アメリカのプロレス団体WWEでは、所属しているプロレス選手を”Superster”と呼んでいます。
この場合、文頭の ”S” は常に大文字です。
商品名・サービス名・グループ名など
- iPhone
- amazon
- GLAY
などの商品名・サービス名・グループ名に関する表記は、ぶっちゃけ臨機応変な感じがします。
例えばiPhone。
文頭だからと言って ” IPhone ” と表記するとちょっと違和感ですよね。
でも通販サイトのアマゾンは、ロゴは小文字の ” amazon ” となっています。
でもおそらくですが、正式な会社名は ” Amazon ” 。
こちらの方がよく見かけるような印象です。
GLAY(バンド名)に関しては、小文字で ” glay ” だとちょっとピンときませんよね。
” gray(灰色) ” のスペルミスかな?とも思ってしまいます。
これらに関しては読みやすさを優先させることが多いようです。
臨機応変に使い分けていきましょう。
英語の大文字と小文字のルールは理解できましたか?
- 英語は小文字を使うことが圧倒的に多い
- 学校で習う基本的な使い分け以外にも、結構沢山のルールがある
- キャピタライゼーションルールなども知っておくと便利
- ぶっちゃけ臨機応変な部分も…(笑)
今回は英語の大文字と小文字のルールについて解説をしていきました。
学校で習う基本的なことから、注意していないと気付かないようなことまでありますよね…。
この法則性を見つけてしまえば、英語で表現する時も怖くありません。
ぜひこのルール、マスターしてくださいね!
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