高校入試の面接や提出書類で、必ずと言っていいほど聞かれるのが「自己PR」ですよね。
人と被らない自己PRを考えるのは結構大変ですよね…。
それに…
場合によっては「1分間の自己PR」などと、多めに時間を指定してくる場合もあります。
「そんなにアピールできることなんてない!」と困っている人もいるのではないですか?
という訳で今回は、高校受験で使える自己PRの作り方について説明していきます。
数分間という時間にも耐えられるように、ちょっと長めの自己PRの作り方を紹介していきますね。
《自己PR》高校受験の面接での「1分間自己PR」のコツ
はじめに、どんな自己PRが評価されるのかを確認していきましょう。
良い部分を盗んで悪い部分を排除していけば、必然的に評価される自己PR文を作ることができますよ。
面接官に評価されない自己PRとは?
面接官に評価されにくい自己PR文には以下のような特徴があります。
面接官は一日に何十人もの面接をしています。
なので、よくある自己PR・つまらない自己PRでは面接官の心に響かないんですよね…。
また「頑張りたいです!」とやる気をアピールしても、説得力がないと響かないんですよね。
なんて思われたらダメですよね…。
そう思われないためにも、具体的で、説得力のある自己PRをして行くことが大切です。
面接官に評価される自己PRはこれ!
じゃあ実際、どんな自己PRが評価されるのでしょうか?
ざっくり説明すると、以下のようになります。
- 自分の過去と未来が繋がっている
- やる気が感じられる
- 誠実さが感じられる
具体的に見ていきましょう!
①自分の過去と未来が繋がっている
例えば…
中学校まで野球をしたことがない人が、「これから野球部に入って頑張りたいです!」と言うのと、
今まで野球を頑張ってきた人が「高校でも引き続き野球を頑張りたいです!」と言うのを比べてみると…
後者の方が、高校入学後もしっかり頑張ってくれそうですよね。
こんな風に、「これから新しいことを始める」よりも、「今まで頑張ってきたことを継続し、今以上に頑張る」の方向で自己PRを作っていった方が説得力があります。
これは勉強に関しても同じことですよ。
「○○になりたいという夢があるから、高校入学後も今まで以上に勉強に力を入れます」
なんて言い方ができれば良いですよね。
②やる気が感じられる
先ほども言ったように、「頑張ります」なんて口先だけでは誰でも言えてしまうんですよね。
それは面接官も分かっています。
説得力を持たせるためには、本当に高校入学後も頑張れる人だと面接官を安心させることが必要!
具体例やエピソードなどでさりげなく、面接官を納得させることが必要になってきます。
③誠実さが感じられる
自己PRの部分だけでなく、面接全体を通して言えることなのですが…
その人の人柄というのは、態度や顔つき・話し方など様々な部分からからにじみ出てしまうものなんですよね。
こういった事は訓練してもどうしようもない部分なのですが、発言内容だけは事前に準備をすることができます。
そして推薦入試で合格しやすい人の特徴はざっくり言うと、「誠実さ」だと考えています。
周りの人に対する誠実さ、自分の目標に対して真摯に向き合い、努力できる子が評価されるような印象です。
という訳で、自己PR文には何となく「誠実さ」が伝わるような文言を入れていきましょう!
この記事では他にも推薦入試で合格しやすい子の特徴をまとめてあります。
都立高校の推薦入試を受けることを想定して書いていますが、他の都道府県・入試形式の人も参考になると思いますよ。
とは言え中学生らしさも大切
と、ここまで評価される自己PR・されない自己PRを紹介していきましたが…
こんな事ばかりを考えていると、自分らしい文章が書けなくなってしまうんですよね。
学校や塾の先生に助けを求めても良いですが、文章の大部分を手伝ってもらおうとするのは危険です。
下手に大人の手が加わってしまうと、中学生らしくない文章が出来上がってしまいます…。
綺麗な文章・説得力のある文章を作っていくことも大切ですが、中学生らしい部分も残しておいた方が良いですよ。
自分が普段絶対に使わないような言葉で自己PR文を作ってしまうと、面接の他の部分の言葉遣いと比べて差が出てしまうんですよね。
と感づかれてしまってはマイナスな印象を与えてしまいますもんね。
そして、多少無理のある、大きな目標を掲げるのも中学生らしくてOKですよ!
それに向かって頑張るという姿勢を見せて、納得させるようにしましょうね。
高校受験で評価される「1分間自己PR」の作り方
では実際、どうやって自己PR文を作っていけばいいのでしょうか?
考え方のヒントを説明していきますね。
アイディア出しをしよう
まずは自己PRで使えそうなアピールポイントを書き出してみましょう。
小論文もまずは思いついたことを書ける限り書き出して、メモを作っていくのがポイントですよね。
自己PR文も同じで、まずはどんどんアイディアを書き出していきます。
具体的には、こんなことをリストアップしていきますよ。
- 将来の夢
- 目標の進路
- 高校で頑張りたいこと
- 志望動機
- 部活や課外活動での頑張りや得たこと
- 特に推したいエピソード
この時点ではまとまりがなくても大丈夫。
思いつくことをどんどん書いていきましょう。
ちなみに部活については、こちらのページで詳しくまとめています。
使えるアイディアを取捨選択する
沢山アイディアをリストアップできたら、自己PRで使うものを取捨選択していきます。
推したいものが沢山あっても、まとまりがよくなるようにいくつかに絞った方が良いですね。
自己PRに使うものを選ぶ基準は以下の通りです。
- 高校が求める生徒像と一致するもの
- 自分の目標とその決意が分かること
- 人とは被らなそうなもの
- エピソードを深く語れるもの
これらを選ぶようにしましょう。
「高校が求める生徒像」と自分が一致していることは、推薦入試では大切なことです。
これに関してはこちらのページでも触れています↓
そして先ほども紹介した評価される自己PRの特徴、
- 自分の過去と未来が繋がっている
- やる気が感じられる
- 誠実さが感じられる
ということも意識して選んでみてくださいね。
選んだアピールポイントを軸に肉付けしていこう
これだけだと箇条書き状態ですので、一緒に話す内容を肉付けしていきましょう。
具体的にはこんな感じですね↓
- 具体例やエピソード
- 将来についてきちんと考えているということ
- 目標を達成するという制約
- 自分の将来のビジョン
- 現在も頑張っているということ
- あえて弱みをも出してみるのもアリ
こんな感じで、説得力を与えられるように文章を肉付けしていきます。
きれいな文章にしてみよう
いよいよ、選んだアピールポイントを文章にしていきますよ。
文章の流れはこんな感じにしてみましょう。
- 【アピールポイント・目標】
- エピソードや具体例・弱みなどの【現在・過去の状態】
- 高校でどう頑張るか【未来】
この流れなら全体として綺麗ですし、数分間という時間にも耐えられますよ。
出来上がった高校受験用自己PRの例文はこちら!
というわけで先ほどのポイントを使って例文を作ってみると、こんな感じの自己PRが出来上がりました。
- 【アピールポイント・目標】私は○○大学の栄養学科に合格し、管理栄養士の資格を取ることを目標にしています。
- 【現在・過去の状態】 ○○大学は並大抵の努力では合格が難しいということは分かっています。しかしずっとこの大学に入ることを夢見ていたので、あきらめずにチャレンジしたいと考えていますし、親も応援してくれています。
- 【未来】高校に入学しても今通っている塾は継続し、今まで以上に勉強に力を入れるつもりです。難関大学に多数合格者を出しているこの高校で、私もぜひ仲間と研鑽を積みたいです。
これで、「評価される自己PRの特徴」を含んだ例文が出来上がりました。
ゆっくり話して45秒くらいなので、もう1・2文足せば1分くらいになりますね。
書き言葉として志望理由書に書く場合はもう少しキレイに文章を整えていきたいところですが…
面接で口頭で伝えるくらいだったらこれくらいラフで大丈夫ですよ。
高校受験の自己PRは、決意を見せることが大切!
- 評価される自己PR・されない自己PRの特徴を頭に入れておこう
- 口だけでは何とでも言える。説得力を持たせることが大切!
- 節々で「誠実さ」を見せていこう
- 中学生らしく、夢や目標を大きく掲げることもアリ!
今回は高校受験での自己PRの作り方の解説をしていきました。
具体的な手順とポイントは分かりましたか?
これらのポイントをしっかり押さえれば、面接官に評価される自己PRが作れるはずです!
ぜひ今回の記事を参考に、自己PR文を作ってみてくださいね!
都立高校の推薦入試を受ける人はこちらの記事もどうぞ↓