英検Jr.(児童英検)ゴールドレベル受験は、子供に英語を習わせている人だったら多くの人が目標をしていますよね。
ゴールドで80%以上の正答率を出せれば、普通の英検へのレベルアップも目指すことができます。
でも…英検Jr.ゴールドレベルを受験させるタイミングって難しいですよね。
英語に慣れ親しんでいる親御さんならどのくらいのレベルに位置するのか、サンプル問題からくみ取れると思いますが…
こんな人も多いかと思います。
今回はそんな人のために、英検Jr.(児童英検)ゴールドレベルのレベルとサンプル問題を、塾講師の視点から解説していきます。
どれくらいのレベルで、どれくらいの対策が必要なのかをよく知ってからお子さんに英検Jr.を受験させて下さいね。
「英検Jr.ってどんなテスト?」という人はまずはこちらから↓
英検Jr.(児童英検)ゴールドってどれくらいのレベルなの?
それでは早速、英検Jr.ゴールドのレベルについて解説をしていきます!
英会話未経験・独学だけだと結構厳しいかも
塾講師の私が実際にサンプル問題を解いてみた感想としては…
って感じでした。
英検Jr.=幼児が解くものと思ってはいけません。
英検Jr.を受験する年齢の目安は3歳~中学生となっていますが、学校だけの勉強だけだと中1でも厳しいような印象です。
逆に長年塾や英会話教室に通っている子だったら、年齢の低い子でも問題なく解くことができますよ。
ちなみに英検Jr.の公式サイトが発表している学習歴の目安はこんな感じです。
- 英会話・塾での学習歴:2年~3年
- 小学校での勉強:4年~5年
- 文字の学習:2年半~3年
これらの数値は週に1回・50分の学習を続けた場合の目安なので、もっとハイスピードで進める人は学習歴が短くても大丈夫。
ただ注意したいのは、市販教材で何となく勉強した程度では玉砕してしまう可能性が高いということ。
次の項目から具体的なお話に入っていきますね。
ちょっとだけ文法要素が入ってくる
英検Jr.は基本的に文法の問題はありません。
…が!
文法をある程度理解しておかないと解きづらい問題もあります。
たとえばこんな感じ。
問いに対して選択肢はどちらも”Yes”なのですが…
後ろの部分が若干違いますね。
問いかけがbe動詞を使った文章なので、be動詞を使って答えている①が正解。
こんな感じの軽いものですが、文法の知識も教えておかないといけません。
文章が長い!
また英検Jr.はリスニング中心のテストなのですが、シルバーやブロンズと比べて圧倒的に文章が長いです。
メモを取るとか、そこまでする必要はありません。
それに全部をしっかり聞き取れないといけないというわけではないです。
ポイントとなる単語だけ聞き取れれば解けるような問題もいくつかありました。
でも…集中的のない子だとちょっと厳しいかもしれません。
知らない表現がポンポン出てくると諦めてしまったり、注意力が散漫になってしまう子も多いんですよね。
英検Jr.のレベル・形式でしっかり練習を積むのをおすすめします。
疑問詞のある疑問文をマスターしよう
英検Jr.ゴールドの最大の特徴といえば、疑問詞です。
疑問詞のある疑問文で問いかけられるので、それに対する答えを選びます。
イラストに合致する選択肢を選んだつもりでも、疑問詞が聞き取れていなかったら当たることはありません。
何よりもまず疑問詞を聞き取る!を意識しましょう。
英検Jr.シルバーレベルで80%以上取得が目安
英検Jr.公式サイトによれば、シルバーレベルで80%以上を取得できればゴールドにチャレンジしてOKとのことです。
英検Jr.は合格・不合格のあるテストではありません。
一つのレベルに何回でもチャレンジしていいんです。
シルバーで80%以上取れるようになったら、満を持してゴールドにレベルアップしましょう。
シルバーの具体的なレベル・難易度はこちらの記事にまとめています。
以上が英検Jr.ゴールドレベルを受験する上での注意ですね。
また、「英検Jr.のゴールドレベルは普通の英検5級よりも難しい」との声もあります。
そのあたりの真意を知りたい方、ブロンズ・シルバーとのレベル比較をしたい方はこちらのページをご覧ください。
英検Jr./児童英検 ゴールドのサンプル問題を解説!
では、実際に出題される形式の問題を見ていきましょう!
物語を読み取る問題
これは比較的長い音声を聞いて、どのイラストのことを説明しているのか考える問題です。
例えばこんな6つのイラストが出てきますよ。
それに対して流れる音声はこんな感じです。
I went to the Netherlands last year.
Many peaple ride bicycles there.
I rode a funny looling bike that has three seats.
Three people could ride it at once.
I also saw a man and a red bike with his little girl sitting in the front bascket.
I’m glad she didn’t fall out.
これを聞いた瞬間びっくりしました。
長い、そして難しい!
よく見てみると平気で過去形とか関係代名詞とか入れてきているんですよね…。
これを小さい子が解くの!?と思ってしまいました。
でも実際解くとなると、” bicycle ” 、”bascket” 、”three seats” あたりを聞き取れていれば正解を選ぶことができます。
「全部聞き取って理解する」ではなく、「知っている単語を拾う」練習をした方が良いですね。
イラストを見て答える問題
これはちょっと難しいですね。
ブロンズやシルバーだと、”doll” などの単語が聞き取れればいいのですが…。
ゴールドだとそうもいきません。
今の例だと、”doll” が聞き取れていてもどちらの選択肢なのか選ぶことができないんです。
きちんと ”Who is buying ~ ?” を聞き取って理解しないと解けないんです。
この問題の他のレパートリーだと、
- How many ~ ?
- Which boy ~ ?
- Where is ~ ?
- How is ~ ?
こんな質問文がありました。
やはり疑問詞を絶対に完璧にしておく必要があります。
会話文の聞き取りと要約
まずはこんな会話文を聞きますよ。
そして選択肢が流れますので、イラストや会話文に合うものを選びます。
イラストから②は違うので消えますが…。
難しいのは①と③の2択を絞ることですね。
”test” という単語も ”computer games” という単語も会話文で現れているので、雰囲気だけでどちらかに絞ることはできないんです。
会話文も選択肢もしっかり聞き取って、意味を確実に理解しないといけないんですね。
これらがブロンズやシルバーとは違う点ですね。
聞き取りの精度や疑問詞や表現の知識など、求められる能力が確実に上がっています。
英検Jr.オンライン ゴールドの教材から傾向と対策を掴もう
英検Jr.にはペーパーテストとオンライン版テストがあります。
ペーパーテストは学校や英会話教室などのグループ受験でのみ可能。
そのためほとんどの人はオンライン版のテストを受験することになります。
そしてそのオンライン版のテストを申し込むときに、学習教材や模擬テストがセットになっているコースを選ぶことができるんです。
ここではそんな英検Jr.公式の学習教材を分析して、どうすれば英検Jr.対策をしていけるのかを考えていきます。
ドリル
こちらは英検Jr.の教材の一つ、「ドリル&ゲーム」の中の「ドリル」の一例です。
ここでは単語のスペルを学んでいきますよ。
まずは表示されたとおりにスペルを打ち込んでいきます。
それだけだとつまらないので、いろいろ遊んでみましょう。
先ほどは英語を見ながら打ち込んでいったのですが、今度は日本語の表示を見てスペルを打ち込みます。
これでスペルを簡単にテストできますね。
ちなみに「文字の表示なし」も選ぶことができますよ。
流れる音声だけで正しいスペルを打ち込むことができれば、もう完璧ですね。
ゲーム
次にドリル&ゲームの「ゲーム」のほう。
「はしご乗り」というゲームです。
始めはノーヒントで、相手と交互に1文字ずつ打ち込んでいきますよ。
実はこれ、「ドリル」で学んだ単語が出てくるんです。
何文字かヒットすれば大体予想がつくので、そこからは早いですね。
こんな感じで「ドリル」で学習した内容を「ゲーム」で定着させていきます。
この教材は英検Jr.から公式に出されているものです。
英検Jr.のテストに出題される内容が盛り込まれているので、下手にたくさん市販教材を買うよりもお手軽です。
今回紹介したもの以外にも多くの種類の「ドリル&ゲーム」がありますし、模擬テストもついています。
英検Jr.を申し込む際はテストだけのコースではなく、教材もセットになった「フルパック」がおすすめです。
まずはサンプル問題にチャレンジ!
英検Jr.オンライン版について詳しく知りたい方はこちら↓
目指せゴールド80%以上!
- 英検Jr.ゴールドはシルバーで80%以上取得が目安
- 英会話未経験や市販教材での独学だけだと厳しいかも…
- 大人目線でも結構難しい!?
- 疑問詞は絶対にマスター!
- 単語・定型表現を大幅に増やそう
- 直接文法問題は出題されないけど、意識して勉強することが大切
- 事前に公式教材での学習&模擬テスト受験がおすすめ
今回は英検Jr.ゴールドレベルについて解説をしていきました。
問題を見ると難しさにびっくりしてしまう人もいるのではないかと思います。
単語だけ聞き取れれは解ける問題は多少あるとしても、スクリプトの長さや難しさについては高校入試くらいのものもありますしね。
これはしっかり対策をしないと難しいです。
先ほどもちらっとお話しましたが、英検Jr.から公式に出されている専用教材で勉強することが一番の近道です。
英検Jr.はリスニング中心のテスト。
そして出題傾向にクセがあります。
そのため大人用教材や普通の英検教材で対策をしても、遠回りになってしまうんです…。
それに英検Jr.オンラインの学習教材なら、パソコンやタブレットを使って楽しく学習できます。
一人でも進めることができますし、市販教材を選定して買い集める…なんてことをしなくてもいいので親御さんは楽ちんです。
こちらからサンプル問題を見ることができますので、まずはお子さんのレベルチェックをしてみてくださいね。
サンプル問題を解いてみよう!