小論文を書く際に注意しないといけないのが、段落分け。
これが苦手って人が生徒にも多いんですよね…。
何より程度段落分けの基本をマスターすれば、小論文がかなり書きやすくなるんです!
今回は、小論文の段階分けの基本をご紹介していきます。
最後に例文で解説もしていますので、小論文が苦手な人はぜひ最後までご覧になってくださいね。
今回の内容は動画でも解説しています。
ぜひ併せてご覧ください↓
小論文の段落分けの基本は?
では早速、小論文の段落分けについて解説していきますね。
基本は序論・本論・結論の3つのパート
「序論」→「本論」→「結論」の3つの構成で書くのが基本です。
それぞれの役割を解説していくと…
こんな感じになっています。
まずはこれらの役割を覚えておきましょうね。
それぞれについてしっかりまとめている記事もありますので参考にしてみてください。
本論の部分をもっと分割してもOK
基本的な構成は 「序論」→「本論」→「結論」 の3つのパートと言いましたが…
絶対に3段落で書かないといけないわけではないですよ。
本論をいくつかのパートに分ける場合も多いです。
たとえば…
こんな感じで、理由を2つ入れたい時に本文を2分割してみたり…
自分の体験から得たものをしっかり書きたいときは、3分割したりします。
要は、本論は何段落でもいいからその前後に「序論」と「結論」を入れようねってことです。
反論に対する意見を含めた5段落構成もおすすめ
上級者や指定の文字数が多い人におすすめなのが、「反論とそれに対する意見」を含めた5段落構成にすること。
こんな感じです↓
これだけだとちょっと分かりにくいので後で例題で解説していきますね。
この手法のメリットは、段落が多いぶん勝手に文字数が増えていくこと。(笑)
始めはちょっと複雑かもしれませんが、覚えておいて損はありませんよ!
序論・本論・結論の文字数の割合は?
皆さん気になるのが、序論・本論・結論の文字数の割合ですよね。
一般的には次の割合だと言われています。
ただ、これはあくまでも一般論。
内容や文字数で結構変わるので、あくまで目安にしてくださいね。
例題で小論文の段落分けを解説!
それではこれまでに学んだことを活かして、段落構成の例を作っていきましょう。
先日の記事で「小論文の構成メモ」を作りました。
こちらの記事では、【消費税増税には賛成か?反対か?】というテーマで、本論部分を2つに分けた4段落構成のメモを作ってみました。
以下出来上がったメモの内容です↓
【序論】
・消費税増税には反対
【本論①】
・消費税を上げると、貧しい人が欲しいものを買えなくなる
・軽減税率という制度はあるけど、絶対に必要な日用品は10%である
【本論②】
・国民の生活は豊かにはならない。(本論①に入れてもいいかも。)
・それどころか消費行動をしないから、経済的にも悪循環である。
・無駄なく適切なところに税金を使っていくことの方が大切。
【結論】
・だから私は消費税増税には反対である。
この4段落構成で書いていっても良いのですが、せっかくなので今回の3段落・5段落構成に作り替えてみます。
3段落構成の例
【序論】
私は消費税増税には反対である。
【本論】
消費税を上げてしまうと、貧しい人が生活に必要なものを買えなくなる。軽減税率で食品は消費税8%だが、生活に必要な日用品は10%に上がってしまう。生活費が上がってしまったわけだから、貧しい人はとても他のことにお金を回す余裕はない。
【結論】
消費税を増税することでより生活が苦しくなる人が出てくる。よって消費税増税には反対である。
メモの中でも使ってない部分もあります。
すべてを使おうとすると散らかった文章になってしまうので、ある程度取捨選択することも大切です。
600字くらいの小論文なら、これに少し肉付けするくらいで十分。
清書段階で良い感じに増やしていきます。
序論と結論は大体同じことを書いていますね。
文字数もそんなに多くはならなそうです。
でも本論の部分がしっかりしていれば、序論と結論はあまり長くなくていいのです。
5段落構成の例
【序論】
私は消費税増税には反対である。
【本論① 理由】
消費税を上げてしまうと、貧しい人が生活に必要なものを買えなくなる。
【本論② 反論】
軽減税率があるから、最低限の生活は今まで通りできるのではないかという意見もある。
【本論③ 反論に対する意見】
しかし軽減税率があっても生活に必要な日用品は消費税10%である。生活費が上がってしまうと、貧しい人はとても他のことにお金を回す余裕はない。 お金を使わない人が増えたら、日本経済への打撃となる。
【結論】
よって消費税増税には反対である。
こんな感じの流れを型として覚えてしまうと、文字数多めの小論文の時も楽ですよ。
【本論② 反論】の部分は清書段階でもう少し肉付けして書きますが…
もしこれ以上話が広がらないようなら、【本論③ 反論に対する意見】と段落をまとめてもOKです。
小論文の段落分けの考え方は掴めましたか?
- 小論文の基本の段落分けは、序論・本論・結論の3つ
- 本論を何段落かに分けてもOK
- 反論と、それに対する意見を入れるのもおすすめ
本日は小論文の段落分けについて解説していきました。
この基本構成を覚えておきさえすれば、メモ段階で出てきたワードを当てはめていくことで簡単に小論文が書けますよ。
小論文の段落構成には正解がないので、今回紹介した王道の段落分けをマスターしたら、自分の心地いい構成で書いてみるのも良いですね。
小論文の書き方の全体像はこちら。
他にもたくさんのポイントをまとめています。