小論文を書く際に注意したいのは、「語尾」の表現。
”「である調」を使わなくてはいけない”というのは皆さん知っての通りです。
でも「である調」なんて普段使わない言葉遣いだから、苦手意識を持っている人も多いのでは?
今回は、小論文で絶対にマスターしておくべき「である調」についてご紹介していきます。
これをマスターして、表現で減点されないようにしましょうね。
こちらの内容は動画でも解説をしています。
小論文の語尾「である調」をマスターしよう。
では早速、「である調」について説明していきますね。
「である調」の語尾を覚えてしまおう
こんな風に思っているかもしれませんが、実はそんなことはないんですよ。
「である調」でよく使う表現を覚えてしまえばいいんです!
これさえ使いこなせれば、基本はばっちりですよ。
- ~である。
- ~がある。
- ~だ。
- ~ない。
- ~だが、
- ~べきだ。
- ~であろう。
- ~と考えられる。(予想される。)
- ~ではないだろうか。
- ~してしまう。
- ~であるから、
これらを一通り使いこなせるようになりましょう。
入試の小論文くらいだと、あまり堅苦しい表現を意識しなくてOK。
「です・ます調」を使わないで、上で紹介した表現を使っていけば大丈夫ですよ。
NGな語尾「思う」
「思う」は「である調」っぽいですが、小論文で使うのは避けましょう。
小論文は自分の考えを論理的に、説明をしていく文章。
作文のように、あなたの感想を述べる文章ではないのです。
時々使いたくなることもあるかと思いますが、「考える」や「~だ」などの言いきりの表現に置き換えるようにしましょう。
使い方に注意するべき語尾「考える」「思われる」「だろう」
- 考える
- 思われる
- だろう
この3つについては小論文で使うのは完全にNGではありませんが、使い方に注意が必要です。
先ほども申し上げた通り、小論文は作文や感想文とは違います。
なので基本的には言い切りの表現を使っていく必要がありますよ。
しかし小論文のテーマによっては、
- あなたの考えを論じなさい
- 入学/入社してから頑張りたいことを述べなさい
こんな風に、「自分の考えが中心」の小論文になってしまうこともありますよね。
こういった小論文の場合はある程度これらの言葉が出てくるのは仕方ないです。
ただ、何度も使うのは避けたほうが無難です。
そして自分自身がテーマではない小論文の場合でも、文章のリズムや文脈によってはこれらのワードを使ってしまうこともあるかと思います。
この場合もこれらのワードの使用は最小限にし、多用は避けましょう!
句読点は「、」「。」のみ。その他は使わない!
「!」「?」「~」「…」などの記号は、小論文中では使いません。
特に注意したいのが、「?」を使ってしまうこと。
× 「~ではないだろうか?」
〇 「~ではないだろうか。」
このように、「。」を使って書きましょう。
小論文での語尾の使い方Q&A
では次に、小論文の文末表現について生徒によく聞かれることをまとめていきますね。
「です・ます調」は使ってはいけないの?
小論文では「です・ます調」は完全にNGです。
必ず「である調」で書きましょう。
また、「~である調」の中に「です・ます調」を混ぜてしまうのもダメですよ。
たとえ小論文ではなく作文だとしても、語調を混ぜるのは減点対象です。
同じ語尾が続いてしまう…
小論文を書き慣れていない人はに多いのが、「全部同じ語尾になってしまう」という悩み。
でも小論文の場合は、同じ語尾が続いてしまっても余程不自然じゃない限りは減点対象にはなりません。
ただ、3回以上同じ語尾が続いてしまうと不自然に感じることが多いです。
先ほど紹介した ”「である調で」よく使う語尾” の中で紹介したものを積極的に使っていって、表現の幅を増やしていってくださいね。
「である調」はどうやって勉強したらいい?
「である調」に慣れるためには、この文体に沢山触れて、そして手を動かしていくしかないです。
実際に小論文を書きまくるのはもちろんのこと、その都度必ず添削してもらうようにしてください。
これを繰り返していくことが上達への近道です。
また、新聞を読むのはとってもオススメ。
新聞はほとんどが「である調」で書かれていますし、小論文によく出る題材の知識を得ることに繋がります。
小論文の詳しい練習方法についてはこちらの記事に書いています。
小論文の語尾、「である調」のマスターは必須!
- 小論文は「である調」が鉄則
- 「である調」でよく使う表現を覚えてしまえばOK!
- 「!」「?」「…」「~」などは使わない
- とにかく書きまくって「である調」をマスターしよう
今回は小論文で必須となる、「である調」について説明していきました。
小論文が苦手は人は、まず「である調」でよく使う語尾を丸暗記してしまいましょう。
これを使いこなせるようになれば、語尾で減点されることは少なくなりますよ。
小論文はとにかく沢山書いて、添削してもらうのが必須。
だんだんと慣れてきて、作成スピードもアップしていきます。
この記事があなたの小論文作成のお役に立てたら嬉しいです!
小論文の書き方の全体像はこちら。
他にもたくさんのポイントをまとめています。