小論文を上達させるためにはとにかく沢山練習するしかありません。
でもどうせ練習をするならよく出るテーマで練習したいですよね。
この記事では、小論文での頻出テーマを一覧にしてご紹介します。
これらのテーマは知っておいて損はないので、ぜひ知識として身につけておいてくださいね。
小論文の頻出テーマ一覧
最近の小論文でよく出題されるテーマをジャンルごとにまとめてみました。
これらはとても重要なテーマとなりますので、一通りは自分の意見を言えるようにしてください。
【2023年要注意】コロナウイルス関連
- 働き方の変化
- コロナ時代にあなたができること
- 飲食業・観光業の現在とこれから
- コロナで明らかになった日本人の特性
- 医療崩壊
- 医療従事者への想い
- 感染しないための工夫
- 子供への影響
- アフターコロナ
2023年度入試で最も対策したいのはコロナウイルス関連のテーマ。
実際に大学の推薦入試ではコロナがテーマの小論文がちらほら出ていたようです。
コロナ関連で書く際のポイントは、
- 今までよりもこれからのことを重点的に書く
- 批判的なことばかり書かない
- 政治批判はもってのほか!
ということ。
批判的になったり、悲観的な意見を書きたくなるかもしれませんが…
ポジティブに、建設的な意見を出すことに意識を向けましょう。
社会問題・ニュース
- 超高齢社会
- 日本の人口減少・少子化対策
- 世界に通用する人材育成
- 自然災害への対策
- 避難生活の問題点
- 生活保護費の増加と不正受給問題
- 子供の貧困
- 待機児童問題
- 保育士不足
- 裁判員制度
- 若者の投票率低下
- 18歳選挙権
- 外国人参政権
- ジェンダー
- パワハラ・セクハラ
- 働き方
- 45歳でのリストラ
- 育休・産休
- 貧富の差
- コンプライアンス
- 年功序列
- バイトテロ
- 大量生産・大量消費
- バリアフリー
- 違法アップロード
- キャッシュレス化
- メタバース
- マイナンバーカードの普及
最近ニュースになったものはよくチェックしておきましょう。
ここもコロナと結びつく話題が多いですね。
日々こういった事について考えていれば小論文でもスラスラ書けます。
特に「超高齢化社会」と「働き方」に関してはよく押さえておきましょう。
経済関連
- 消費税関連(増税・軽減税率・インボイスなど)
- 年金
- その他 税金制度
- 雇用問題(準正社員・派遣社員・契約社員)
- インフレ
- 農業の就業人口減少
- 日本の観光立国推進
- 失業率と有効求人倍率
- 燃料価格高騰と物価高騰
- 円安
「消費税増税」については関心のある人が多いのではないですか?
もう10%に引き上げられてしまったので、賛成/反対を問う問題は少ないと思いますが…。
これに関連して、「軽減税率」や「その他 税金制度」は今年度以降も出題される可能性が高いです。
また、「年金問題」も要マーク。
こういったニュースは”自分事”としてとらえるようにしましょうね。
環境・科学
- 地球温暖化
- ヒートアイランド現象
- クリーンエネルギー
- PM2.5
- ソーシャルメディアの発達とその弊害
- 電気自動車・水素自動車
- 自動運転車
- スマートグリッド
- 食料自給率
- 絶滅危惧種の保護
- 開発途上国の食糧不足
- 人工知能(AI)
- IoT
- AR・VR
- ウェアラブルデバイス
- プラスチック削減
- SDGs
「環境問題」と「新しい技術」についてはかなり頻出です。
新しい技術については問題中でどんなものなのか説明があることがほとんどですが、
それがどんなものなのか・どんな使われ方をされるのかなどを知っておいた方が圧倒的に有利。
またそれに対する問題点なども、日々のニュースを見て情報収集するようにしましょう。
また「地球温暖化」に関することはもう何年ものあいだ頻出テーマとなっていますよ。
海面上昇や自然への影響・自分たちにできる事など、関連事項も多いです。
世界のこと
- イギリスのEU離脱
- 宗教について
- 難民の増加と受け入れ
- 世界と日本
- 来日客の爆買い
- 観光地が抱える問題
- ロシア関連の問題
この分野も日々ニュースを見ている人が強いですね。
これらは読解+小論文のタイプの問題でもよく見ます。
教育
- 小学校での英語教育
- 実用的な英語力について
- アクティブラーニング
- クリティカルシンキング
- 入試改革
- 虐待
- いじめ
- 犯罪の低年齢化
- 子どもを守る取り組み
- スマートフォン・インターネット依存
- 留学の必要性
- 子供に勧めたい本
- 新聞を読むこと
- オンライン授業
- タブレット活用
- 義務教育と高校のちがい
- 大学に通うことの意味
これらのテーマは政治や経済などと比べて身近なので、書きやすいのではないですか?
小論文が苦手は人はこれらのテーマから練習するのがおすすめです。
医療・福祉系
- 再生医療
- 脳死
- 尊厳死
- 臓器移植
- QOL(Quality of Life)
- 出生前診断・新出生前診断
- 終末期医療
- チーム医療
- 医療事故
- 介護問題(ヤングケアラー・老老介護・忍忍介護)
- 医療従事者として大切なこと
- クローン
- ワクチン関連
これらは医療系・看護系を受験する人は必須のテーマです。
これらのテーマで1つずつは実際に小論文を書いて練習したいですね。
逆にそれ以外の人たちは、「介護問題」など身近なものだけ練習しておけばOK。
その他のことについては単語の意味と問題点だけさらっておきましょう。
人権問題
- 安楽死
- 人種差別
- ヘイトスピーチ
- 子供の人権
- 外国人労働者
- 障がい者の労働環境
- 性的マイノリティ
- 多様性を受け入れる社会づくり
昨今いろんなところで話題になっている人権問題。
SNSで拡散されるような出来事から日本に根強く残る排他的な思考まで…
一言に人権問題と言っても、出題のされ方は多岐に渡りますよ。
自分自身のこと
- 入学後に頑張りたいこと
- 将来の夢
- 中学・高校・大学時代に頑張ったこと
- 10年後の自分
- 仕事と家族
- 読書についての姿勢
- 今まで読んだ本について
- 興味を持った歴史上の出来事
- 家族・友人について
- 将来の夢を叶えるためには何が必要か
- これからの学校生活で身に付けたいこと
自分自身のことを小論文の題材になることも多いですね。
これらは面接でも聞かれることが多いのでしっかり準備をしておきましょう。
その他
- e-スポーツ
- YouTube
- 動物と人間の関係
- 地方と都会
- リーダーに不可欠なもの
- ショート動画
- SNSの利用
その他、最近出てきた新しい概念や話題になっていることが出題されることが多いですよ。
ニュースを見て知るだけではなく、自分なりの意見を持つことが大切です。
これらのテーマでどうやって対策をする?

ここでは具体的な対策方法をご紹介していきますね。
過去問から傾向を掴んで、同じ形式で書いてみる!
もし小論文の過去問を見ることができるのなら、必ずチェックしておきましょう!
チェック項目はこちら↓
- 小論文のテーマ
- 読解型かどうか
- 賛成/反対のどちらかで論じるかどうか
「出題形式+狙われそうなテーマ」を組み合わせれば、本番に近い練習ができます。
自分が目指す分野については実際に小論文を書いて対策
今回紹介したテーマは、一通り自分なりの考えをまとめるのがおすすめ。
でも大学受験生や就活生は特に、自分の志望する分野のことは完璧に書けるようにしておいてください。
その学部や業界の専門分野から出題される可能性が高いです。
テーマの掛け合わせに注意
テーマは1つだけじゃなく、いくつかのテーマを掛け合わせて出題されることがありますよ。
実際に入試で出題された問題をご紹介します。
科学分野×教育分野
明星大学 教育学部 推薦入試の問題
問:情報化時代の教師や保育士をめざす学生として意識しなければならないと思うことを述べよ。(600字程度)
科学分野×医療・福祉分野
帝京大学 医療技術・福岡医療技術学部 推薦入試の問題
問:「スマートフォンがもたらす健康への関わり」について、自分の考えをまとめなさい。 (600字以内)
社会問題×スポーツ
大阪体育大学 体育学部 推薦入試の問題
問:日本は平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという3点において、世界トップの高齢化社会といえる。このことを踏まえ、中高年齢者(45歳~64歳)における運動・スポーツの効用・意義について論じなさい。 (600字以内)
こんな風に、一つの分野だけじゃなくて様々な問題と掛け合わせて出題されることが多いですね。
小論文が苦手な人は頻出テーマで練習しよう
小論文がどうしても苦手…っていう人は、まずは先ほど紹介した中から自分が書けそうな題材を選んでみてください。
そして、「賛成/反対」もしくは「~についてあなたの意見を述べなさい」という問題だと仮定して試しに書いてみましょう。
学校や塾の先生に必ず添削してもらってくださいね。
書いてみないことにはどこを改善すればいいのか分かりません。
小論文の頻出テーマは事前に押さえておこう!
- よく出る小論文テーマは一通り知識をつけておこう
- 自分の専門分野は特に、実際に小論文を書いてみることが大切
- テーマの掛け合わせもあるので注意!
- とにかく練習第一。書けそうなテーマから練習してみよう。
今回は小論文で頻出のテーマについて紹介していきました。
これらについて知識があるのとないのとでは、文章の深みに差が出てしまいます。
でも知識をつけるだけじゃなくて、実際に小論文を書いてみることも大切!
小論文は書かないと上達しませんからね。
書いたら先生に添削してもらうのもお忘れなく!
小論文の書き方の全体像はこちら。
他にもたくさんのポイントをまとめています。