英検を受ける前の準備段階として人気を集めている「英検Jr.(児童英検)」。
ブロンズ・シルバー・ゴールドの3つのレベルがあり、正解を選ぶだけの簡単なテストとなっています。
そのため小さい子でも受験することができると話題を集めているんですよ。
でも…子供に合ったレベルのテストを受験させないと、挫折の原因になってしまいかねません。
今回は英検Jr.のそれぞれのレベルと、テストを受けるための勉強法を解説していきます!
適切なレベルを、しっかり準備してから受験させましょう!
英検Jr.って何?って方は、まずはこちらをお読みください。
英検Jr.(児童英検) ブロンズ,シルバー,ゴールドのレベルってどれくらい?
学習歴の目安は?
英検Jr.は3歳~中学生と幅広い年齢の子が受験しています。
こんなに幅広いと、どの時点から英検Jr.を受験したらいいのかよく分かりませんよね…。
いったいどれくらい英語を学習したら英検Jr.を受験できるのでしょうか?
ブロンズ・シルバー・ゴールドのレベル順にまとめてみました。
出典:英検Jr.公式サイト
この学習年数というのは、週1回50分のレッスンを受けていことを想定しています。
塾や英会話教室でしっかり勉強しているなら、3年くらいたてばゴールドレベルまで受けらるってことですね。
ブロンズレベルなら、アルファベットが分からなくても受験することができますよ。
リスニング中心の英検Jr.ならではですね。
各レベルの難易度は?
では実際のテストは、どれくらいのレベルなんでしょうか?
出題範囲と難易度を見ていきましょう。
ブロンズレベルの難易度
ブロンズのレベルは簡単に言うと、「文字は読めないけど簡単なやりとりができる」という感じです。
ブロンズレベルに求められる力は以下の通りです。
- 定型表現や基本文中の名詞、形容詞、動詞の聞きとり
- あいさつや、動詞を含んだ初歩的な会話(1往復)の聞きとり
- 簡単で短い文章(1〜3文)の聞きとり
そして良く出題されるのはこれらの表現です。
【単語】
- 食べ物
- 動物
- 色
- 時や天候
- 数
- 体の部分
- 乗り物
【表現】
- 日常生活の基本的な動作
- 物事の確認
- 紹介
- 同意
- あいさつ
- 好き嫌い
- 感謝
- 依頼
ブロンズのテストは、文字が読めなくても大丈夫。
リスニングだけのテストなので、ことばを聞いてその意味をイメージすることができればOKです。
そのため文字の読めない小さい子でも受験することができますよ。
単語の意味ももちろんですが、あいさつや短い文章も出てきます。
ブロンズレベルについて詳しくはこちらのページでにまとめています。
シルバーレベルの難易度
続けてシルバーレベル。
求められる力はこんな感じです。
- 名詞、形容詞、動詞と 基本的な前置詞を聞きとり
- カテゴリー別の複数の単語を聞きとり
- 話しかけに対する応答を選ぶ
- 簡単で短い会話(2〜3往復)の聞きとり
- 単で短い文章(2〜3文)の聞きとり
- 否定文や疑問文の聞きとりと応答
- アルファベットと音声の結びつきの認識、簡単で短い単語の認識
ブロンズレベルと比べて少しレベルが高くなっていることが分かりますね。
単語の幅も広がり、基本的な前置詞なども理解している必要があります。
【単語】
- 趣味
- スポーツ
- 余暇
- お店・公共施設
- 学校施設・学用品
- 行事・クラブ活動
- 近隣にあるもの
- ものの性質・状態に関することば
- 遊びに関する動作
【表現】
- 願望
- 義務
- 意志
- 選択
- 感情
- 提案
- 電話での応答
ブロンズの出題範囲に加えて、これらが加わってきますよ。
そしてシルバーでは、アルファベットを読めることが必須。
ブロンズとシルバーの壁は「文字」と言っても過言ではありません。
それぞれのアルファベット(大文字・小文字)を書けるようにして、なおかつ簡単な単語のつづりも書けるようにしておくと良いです。
ゴールドレベルの難易度
- 日常生活にあふれる語句・表現を聞いて理解・応答する
- まとまった会話や文章を聞いて情報を理解し、状況を判断、要旨を把握する
- 身の回りの語句や簡単な短い文を読む
ゴールドはガツンとレベルが上がる印象です。
文全体の意味を掴むだけでなく、短い文章の読解力まで求められます。
【単語】
- 程度・数量に関することば
- 職業
- 海外の生活や旅行先で必要なもの
- 自然環境
- 身近な社会生活に関するもの
- 日本や外国の文化に関するものなど
【表現】
- 個人的印象
- 例示
- 自分の考え・見込み
- 意見の交換
ゴールドでは単語だけでなく、「文章」を理解することが求められます。
シルバーまでにはなかった「読む」という技術も求められてきます。
”主語+動詞~”の文章の形を理解しないといけないので、結構レベルが高くなってきますね。
5W1H の疑問詞も出てきますよ。
「何を聞かれているのか?」を理解して、適切な答えを選べるようにしておく必要があります。
テスト時間と問題数は?
ブロンズ | シルバー | ゴールド | |
大問数 | 7問 | 9問 | 9問 |
小問数 | 40問 | 45問 | 50問 |
時間 | 約30分 | 約35分 | 約45分 |
このように、英検Jr.のテストは短時間で終わります。
リズミカルに解いていけばあっという間に終わりますので、普通に集中力がある子なら十分受験することができますよ。
英検Jr.オンライン版のテストは家のパソコンやタブレットで受験をすることができます。
子供の様子を見て、「今なら集中してテストできる!」って時を見計らって受験させるのが良いですね。
ゴールドは英検5級よりも難しいって本当?
人によって英検5級よりもゴールドの方が難しいと感じるかもしれませんが、一概には言えません。
そもそも普通の英検と英検Jr.では、問題の形式が違うためです。
普通の英検はマークシートのテスト。
日本語の指示をしっかり読み取れること、そして問題用紙に書いてある英語の表現も読み取っている必要があります。
一方で英検Jr.はリスニング中心のテスト。
そして正解に〇をつけるだけのテストです。(オンライン版のテストは正解をクリック。)
このように英検Jr.と普通の英検には、回答の仕方や出題範囲に差があるのです。
英語力はあるけどマークシート方式で回答できなそうな年齢の子は、英検5級よりも英検Jr.がおすすめです。
そして英検Jr.には文法的な問題は出題されないのが特徴ですね。
学校での勉強では文法を重視していますが、子供向けの英語教室では音とリズムで英語を学んでいくことが多いです。
ネイティブの子供は文法を意識することはほとんどないですよね。
むしろこちらの方が、英語本来の習得の仕方に近いです。
英検Jr.(児童英検)のおすすめの勉強法は?
ここからは英検Jr.のおすすめの勉強法をご紹介していきます。
今の学習状況と照らし合わせて、最適な勉強法を見つけてくださいね!
ペーパーテストを受ける人は英会話教室と相談
他でも説明しているとおり、英検Jr.のペーパーテストは団体受験のみとなっています。
英検Jr.を受験することができる学校や、英会話教室に通っている必要がありますよ。
英検Jr.に対応している塾や学校は、授業自体が英検Jr.対策になっていることもあります。
家と教室で役割分担をして対策していけると良いですね。
オンライン版を利用する人はラーニング教材!
でも、英検Jr.に対応している英会話教室に通っている人は少ないと思います。
ほとんどの人は個人受験をするため、英検Jr.オンライン版でテストを受けることになります。
英検Jr.オンライン版はテストだけのコースもあるのですが、「ラーニング教材」がセットになったコースもあるんです。
もぎテストもついていますので、テストを受ける前の練習も十分できますよ。
詳しくはこちらのページにまとめています。
市販教材もあるけど、親が見ていなくてはいけない
英検Jr.には一応市販教材はあるのですが…
あまりお勧めはしません。
というのも、進捗の管理や解説など、親がやるべきことが多いのです。
ただテキストを読むだけの勉強だと、子供一人では難しいです。
親がそばにいて興味引いてあげなくてはいけないし、どれくらい理解しているのかを見極めながら進めていかなくてはいけません。
これって結構負担なんですよね…。
お手軽なのは先ほど紹介した英検Jr.オンライン版のラーニング教材。
音やイラストで子供の興味を刺激できるし、理解度を管理してくれます。
親がやることがほとんどないので、忙しい日々の中に子供の英会話を盛り込むにはとってもおすすめですよ。
目指せ、英検Jr.ゴールド!
- どのレベルのテストを受けるのかは学習歴と文字が読めるかによる
- 人によっては英検5級よりも英検Jr.ゴールドの方が難しく感じる
- 英検Jr.の勉強はオンライン版のラーニング教材がおすすめ
- もっと幅広く英語力をアップさせたい人はオンライン英会話を併用しよう
今回は英検Jr.のブロンズ・シルバー・ゴールドの各レベルを解説していきました。
やはりゴールド合格まではある程度の学習量を必要とします。
日々の英語学習の目標や到達度チェックに英検Jr.を活用していきたいですね。
近所の英会話教室・オンライン英会話・今回ご紹介した英検Jr.オンライン版のラーニング教材など、今は英語学習にも様々な方法があります。
子供に合った勉強法を見つけるために、いろいろ試してみてくださいね。
子供の英語力を鍛えるためにはどうしたらいいの?
そもそも子供の英語力を鍛えるためにはどうしたらいいのでしょうか?
英語はリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能をバランス良く鍛えていく必要があります。
今までの学校教育はリーディングとライティングに力を入れたものでした。
しかし2020年教育改革によって、4技能全てが問われるようになってきました。
英検Jr.はこの4技能の中でも、「リスニング」に重点を置いたテストです。
英語を始めたての人やテストに慣れる意味だったらこれでももちろん十分!
しかし将来的には、リスニング以外の技能も鍛えていかなくてはいけません。
将来的なことも考えて全体的な英語力をアップさせたいのであれば、英会話との併用がおすすめです。
今は自宅でもできるオンライン英会話も充実しています。
特に「ネイティブキャンプ」は月額さえ払ってしまえば回数無制限でレッスンし放題。
子供ってその日によって興味を示したり示さなかったり…
親がやってほしい日になかなか英会話の練習をしてくれないですしね…。
時間も回数も決まっていないので小さい子にこそおすすめなんです。
子供はもちろん、大人まで幅広い世代の人が利用しています。
長い目で見たときにも大切な選択肢になっていくのではないでしょうか?