生徒の話を聞いていると、学校で小論文の書き方をしっかり教えてくれることは少ないみたいです。
学校で教えてくれないのなら自分で勉強していくしかないですが…
どうやって小論文を勉強していくべきか分からなくて迷っている人も多いかもしれません。
もちろん人に教わるのが手っ取り早いですが、手取り足取り全てを教わろうとするととお金がかかってしまいます。
という訳で今回は、小論文の独学はアリかナシか?というお話をしていきます。
できるだけお金をかけないで小論文を上達させるためのヒントも紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
小論文の独学はアリ?ナシ?
ではまず、小論文の独学はアリか?ナシか?ということを解説していきます。
完全独学は危険!
小論文を学習するにあたって、誰の手も借りずに完全に独学をするのは危険です。
一から手取り足取り教えてもらう必要はありませんが、やはり人に頼るべき時は頼った方が良いです。
「小論文の学習」と一言で言っても…
先述のとおり、人によって課題はそれぞれ。
どこを伸ばしていくべきなのかは、人に指摘されないと自分では分からないことです。
しかし、知識の部分なら独学できる
とは言え、一から十まで人に教えてもらうには時間もお金もかかります。
これができる人はかなり余裕のある人ですよね…。
でも例えば、
- 小論文の型
- 原稿用紙の使い方
- 基本の書き方の手順
- メモの書き方
- 小論文でやってはいけないこと
このようなことは、本やネットの情報を使って自力で学習をすることができますよ。
情報に溢れている素敵な時代なので、これらを利用しない手はありません。
小論文を書くにあたって大切な事前知識なので、不安なところはこういったものを使って各自勉強するようにしましょう。
参考書を使った独学について
そしてここでは、参考書を使った学習についての注意事項を説明していきますね。
インプット学習は1冊にすること!
先ほど挙げたような書き方などの知識を得るための学習では、参考書は1冊だけで十分です。
こういう知識系の本↓はどれも目的は一緒ですからね。
また何よりも強調したいのは、「インプット学習には時間をかけるべきではない!」ということ。
どの科目においてもそうですが、インプット学習よりもアウトプット学習に時間をかけるべきです。
テーマ本なら何冊もこなそう
小論文の参考書の中には、テーマ集だったり、模範解答が多く載っているものもありますよね。
こういう参考書であれば、何冊も何冊もこなしていってほしいです!
例えばこんな感じの参考書がありますね↓
このシリーズは社会科学系のほかに、《人文・教育系》、《自然科学系》、《医歯薬系/看護・医学系》があります。
自分が受験する学部に合わせて選んでみてくださいね。
小論文の練習で必要なのはとにかく手を動かすことです。
沢山書いて体に覚えさせないと、せっかく得た知識も自分のものにはなりません。
小論文の独学におすすめ手順
ここでは、小論文の独学におすすめの手順を紹介していきますね。
ネットや本で知識を学習
まずは先ほども書いたように、ネットや本で基本的な知識を学習していきましょう。
ポイントは時間をかけすぎないこと。
言葉遣いが分からないのか、
文章の構成が分からないのか、
テーマの捉え方が分からないのか…
自分に足りないものは何か?を考え、その部分だけを勉強するようにしてくださいね。
志望校の過去問研究は絶対!
そして全員がやってほしいのは、過去問の研究です。
- 試験時間
- 文字数
- 読解・要約問題はあるか
- 解答形式
- 出題テーマ
- 採点基準
最低でもこれだけはチェックしておきましょう。
もし出題テーマに関連性があれば、ヤマを張ることだってできます。
そして採点基準は公表していないことが多いですが、公表されていれば超ラッキー!
↓の記事のように、採点基準は学校ごとに多岐にわたるんですが…
採点基準が分かっているのなら、それを対策していけばいいですからね。
その学校に合わせた学習をするために、必ずチェックしておいてください。
とにかく量を書くこと
そして何より大切なのは、とにかく沢山書いてみることです。
インプット学習だけでは小論文の力は上がりませんよ。
自分で書かないことには、小論文が上達することはありません。
一般的には、インプットとアウトプットは3:7の割合が良いと言われていますが…
小論文においては2:8もしくは1:9でも良いくらいです。
知識だけ詰め込んでもスポーツが上手くならないように、小論文においてもとにかく手を動かすことが重要です。
書いた分だけ添削をしてもらおう
そして小論文を書いたら、必ず添削をしてもらうことが重要になります。
どんなに稚拙でも、自信がなくても、途中までしか書けなくても…
必ず毎回誰かに見てもらうようにしてください。
本当はプロ(国語の先生や塾の添削担当の先生)に添削をしてもらうことが理想ですが…
それが難しいのなら、先生や親など周りの大人に読んでもらうようにしましょう。
構成の指摘や修正は難しいかもしれませんが、変な言葉遣いや不自然な部分は指摘してもらえるはずです。
小論文はある程度独学できる。けど添削は必ずしてもらおう!
- 小論文の書き方などの知識は本やネットで独学できる
- 本での学習は1冊までとし、とにかく実際に書くことに時間をかけよう!
- 小論文を書いたら必ず毎回添削してもらうようにしよう
今回は小論文の独学はアリか?ナシか?ということを解説していきました。
結論、知識の部分は独学できます。
書き方についての本が1冊あれば、十分ひとりだけでも勉強することができるでしょう。
ただし、自分の小論文がどんな問題を抱えているのかというのは他人に見てもらわないと分かりません。
必ず大人に添削をしてもらってくださいね。
小論文を上達させるためには、とにかく沢山書くことが大切です。
これを見ている受験生の方は、今すぐ何かひとつ書いてみてください。
よくあるテーマはこちらにまとめています↓
書きやすそうなものからでいいので、受験する学校の出題形式(文字数や賛成/反対を問うものかなど)に合わせて練習していきましょう!