実は小論文には、いろんな出題形式があるのをご存知ですか?
はじめにテーマだけ与えられているものもあれば、読解問題つきのものもあるなど…。
学校によって様々なカラーがあるんです。
という訳で今回は、小論文の形式にはどんなものがあるのかをまとめていきます。
よくある出題形式を把握すれば、断然練習をしやすくなるはずです!
小論文の出題形式の分類
では改めて、小論文の出題形式にはどんなものがあるのでしょうか?
一覧にまとめました。
- テーマ型
- 課題文読解型
- データ型(図表分析型)
- 教科論述型
- 英文型
これらについて詳しく解説をしていきますね。
①テーマ型
《テーマ型小論文》とは、与えられたテーマに沿って自分の意見を書いていくものです。
非常に多くの学校が採用している、ごく一般的な小論文の形式と言えます。
例えばこんな感じの問題がありますね↓
- 地球温暖化を加速させないために私たちができることは何か?
- レジ袋有料化についてどう考えるか。賛成か反対かを明確にし、その理由を述べよ。
- 近年、非正規雇用者の数が増加している。このことの問題点と解決策を書きなさい。
こんな風にシンプルな問題文であることが多いですね。
図表や課題文の読解などもないので、受験者自身がしっかりとした考えを持っているかが問われます。
テーマとともに注意したいのは、書いていく時の条件。
賛成/反対の立場を明確にするのか?
解決策まで書かないといけないのか?
などなど…
問題文に書かれている解答のしかたに沿って書いていきましょう。
②課題文読解型
テーマ型の次に多いのは、《課題文読解型》。
課題文があらかじめ与えられていて、それを読んで論じていく形式ですね。
問題文としてはこんな風になっていることが多いです。
- 以下の文章を読んであなたの考えを述べなさい。
- 以下の文章を要約し、この考え方について賛成か反対かを述べなさい。
- 以下の文章を参考にして、地球温暖化のために私たちができることを書きなさい。
このタイプの問題では、「課題文の要約」がセットで出題される場合が多いですね。
文章の理解力と、自分の考えを論じる力が同時に試されます。
文章の要点と答えるべきことをくみ取ることができれば、《テーマ型小論文》と同じ要領で論じればOKです。
③データ型(図表分析型)
データ型小論文では、図や表・写真などのデータが示されています。
それらのデータを読み取った上で、論じていかないといけません。
問題のパターンはこんな感じです。
- この表から読み取れる問題点を述べなさい。
- 以下のデータを参考にして、2050年の人口比率の予想をしなさい。
- 以下のグラフは介護従事者の離職率の推移である。これについてあなたの考えを述べなさい。
このタイプではデータを正確に読み取る力も問われます。
データの読み取りが甘かったり、間違えていたりすると、見当違いな小論文になってしまうので注意したいですね。
④教科論述型
《教科論述型》は、今まで出てきた小論文とは一味違います。
専門分野の知識が必要であることが多く、答えが決まっている場合が多いんですよね。
例としてはこんな感じです。
- これから示す実験手順を読み、以下の質量を計算しなさい。
- 白さや黒さの見え方は目に入ってくる光の強さに依存するということを前提とし、以下の問いに答えなさい。
- 6人の従業員の部屋割りを行う。以下の条件に従って表を完成させなさい。またその過程を説明しなさい。
このように「小論文」とは名ばかりで、実際には理数科目の記述問題であることが多いです。
数式や答えだけでなく、計算過程を示す文章も採点されます。
専門分野に対する理解や、理数系科目の勉強が必要になってきますね。
⑤英文型
最後の《英文型小論文》は、先ほど解説した《課題文読解型》の英語バージョンです。
与えられた英文を読み、そのことに対して日本語で自分の意見を書いていきます。
自分の意見を書く前に英文を読み取れないと話になりませんね。
複数の出題形式のハイブリッド型もある
ここまで、よくある小論文の出題形式をお話していきましたが…。
これらの中からいくつかの形式が組み合わされて出題される場合も多いですよ。
【例①】データ型×テーマ型
問1:以下はこれからの人口推移を予想したグラフである。グラフから読み取れることを書きなさい。
問2:このグラフの通りに人口が推移した場合、どのようなことが起こるか。あなたの考えを書きなさい。
【例②】課題文読解型×教科論述型
次の文章を読み、以下の問いに答えなさい。
問1:筆者の意見を200文字で要約しなさい。
問2:筆者の意見を裏付けるためにはどんな実験が必要か。
などなど、いろいろな組み合わせが考えられますね。
特に《テーマ型小論文》は他の形式とセットで出題されやすいので、早くから対策をしていくのが望ましいです!
小論文の書き方についての分類
ここまでは小論文の出題形式を分類していきましたが…
注意しないといけないのは、書き方についてもいくつかの形式が存在するということ。
具体的に見て行きましょう。
原稿用紙の使い方に従うタイプ
まずは、原稿用紙の使い方に忠実に書くタイプです。
段落分けをする際は改行し、文頭は1マス下げます。
学校によって横書きだったり、縦書きだったりという差はありますが…
基本的には学校で習った、一般的な作文用紙の使い方で書いていきます。
全て詰めて書くタイプ
一方で、全て前から詰めて書かせる学校もあります。
この場合は段落を分ける際の改行もしませんし、段落はじめに1マス開ける必要もありません。
この方法だと文字数を厳密に管理しやすいんですよね。
どちらのパターンで書いていけばいいのかは、問題文や解答用紙に明記していあるはず。
指示をしっかり読んで、間違えないようにしましょう!
まとめ:過去問で出題形式を確認して、小論文の練習に励もう!
- よくある小論文の出題形式は、《テーマ型》と《課題文読解型》
- また理系学科だと《データ型》、《教科型》も多い
- 外国語系は《英文型》にも注意しよう
- これらの型を組み合わせて出題されることも多い
- 原稿用紙の使い方についても注意が必要
- 過去問で傾向を確認しよう!
今回は小論文のよくある出題形式について解説していきました。
いろんなパターンがありますので、全て対策することは難しいです。
自分が受験する学校の過去問を手に入れて、その傾向に合わせた対策をしていきましょうね。
志望校が定まっていないは、まずは候補となる学校をピックアップしていきましょう。
候補さえない状態だと、過去問を手に入れることもできません。
まずは浅く広く情報を集めていってくださいね。
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また私のブログやYouTubeでは小論文の書き方について発信しています。
こちらのページにまとめていますので、自分に必要な記事を参照して勉強してください。
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それでは、小論文上達に向けて頑張っていきましょう!