仮面浪人をしている人は、少なからず通っている大学で授業をとっていると思います。
人によって授業の入れ方は様々ですが…
その単位取得に向けて頑張っていることは共通ですよね。
でも前の大学で取得した単位は、仮面浪人をして他の大学に入学し直すとどうななってしまうのでしょうか?
せっかく頑張って単位を取っても、それがなかったことになってしまうのは悲しいですよね…。
という訳で今回は、「仮面浪人に成功した場合、前の大学で取得した単位は引き継ぎできるのか?」ということを説明していきます。
仮面浪人は単位を引き継ぐことはできる?
では早速本題です。
仮面浪人をした人は、前の大学で取得した単位を引き継ぐことはできるのでしょうか?
前の大学の単位を引き継ぐことは可能!
結論から申し上げると、前の大学で取得した単位を引き継ぐことは可能です!
入学前に所定の手続きをすることで、ほとんどの大学で単位認定をしてくれますよ。
ただし、全ての単位を引き継ぐことはできない
しかし、申請した全ての単位を認定してくれるわけではありません。
申請したものの中の一部だけを引き継ぐことができたり、一つも認定できない場合もありますよ。
というのも同じような名称の授業でも、大学によって内容が違う場合があるからです。
それに、その学校では開講していない授業もありますもんね。
前の学校と所属する学部が変わる場合、沢山単位認定の申請をしても認められないことが多いですね。
それに元の学校での成績が低すぎると、認定してもらえない場合もあるようです。
引き継いだ単位は「認定」となり、GPAにはカウントされない
無事引き継ぎできた単位はどういう扱いになるのかというと…
通常はA、B、C…と成績がつきますが、引き継いだ単位に関しては「認定」という表記になります。
普通GPAを計算する際は、Aは4点、Bは3点…と扱い平均を出します。
しかし「認定」の単位については計算することができないので、GPAを計算する時は無視となります。
仮面浪人時の単位の引き継ぎ方法
単位認定の申請方法については学校によってルールが違うので各自で確認が必要なのですが…
ここではよくある単位引継ぎ申請の手順について紹介しますね。
まず入学前に、「単位認定をしてほしい」と窓口へ問い合わせます。
問い合わせ先は合格書類や募集要項に記載されていることが多いですよ。
もし分からない場合は早めに学校に連絡しましょう。
そして以下の書類を提出します。
- 単位認定申請書
- 元の学校の成績証明書
- 元の学校で取った単位の履修要綱
これを提出するのは3月中ですね。
私の時は前の学校の成績が出たらすぐに手続きを行わないといけないので、ちょっと大変でしたね。
そうすると”どの単位が引き継がれたのか”という書類が入学式くらいに渡されます。
これを参考に新しい学校での時間割を組んでいくわけですね。
仮面浪人中の人におすすめな単位の取り方
ではこれから仮面浪人をしようとしている人は、どういう風に単位を取っていけばいいのでしょうか?
経験者からのアドバイスをしていきますね。笑
必修単位は必ず拾うべし
学年で定められている必修単位は必ず拾いに行きましょう。
これを取らないと呼び出しをされることもあります。
そしてもし必修単位を落としてしまうと…
最悪その大学で《留年》してしまう可能性も。
仮面浪人に成功できればいいですが、「仮面浪人失敗&留年」は笑えませんからね…。
教養科目・体育はできるだけ取る
そして、教養科目と体育はできるだけ取りましょう!
この辺は選択必修になっている人が多いですかね?
というのは、教養科目や体育はどんな大学でも、そしてどんな学部でも共通している授業だからです。
つまり、単位認定がされやすいということ。
特に学部を変えた場合、専門的な科目の単位は認定されないことがありますからね。
レポート試験・楽単を狙う
仮面浪人はとにかく時間との勝負!
大学には真面目に通いつつも、しっかり勉強時間を確保しないといけません。
という訳で、比較的楽にゲットできる単位(=楽単)を狙いましょう。
楽単の見極め方は、やはり先輩からの情報ですね。
でも仮面浪人生はサークルに入っている暇なんてないし、友達の情報を頼るしかないかもしれません。
しかし情報網がなくても、シラバスを見れば何となく単位を取りやすいか想像できます。
筆記試験ではなくレポート試験で成績をつける授業は比較的楽に単位を取得できます。
必修と教養以外の単位はあまりとらなくてOK
そして自分の受験勉強の時間をしっかり確保するために、必要以上に多くの授業は取らないようにしましょう。
授業以外にも課題やテスト勉強など、履修する授業が増えるほど時間もどんどん削られていきますからね。
勉強時間が確保できる時間割を作ろう
そして授業数ももちろんですが、受験勉強を進めやすい時間割を作ることが大切です。
平日休みを作るために他の曜日に授業を詰め込んだり、
午前中を受験勉強に使うために大学の授業を午後からにしたり…
人によって作戦は変わってくると思います。
ちなみに私は、わざと空き時間を作ってその間に学校の課題を済ませていました。
高校の頃から「学校のことは学校で終わらせる!」というスタイルだったので、このやり方が合ってるようでした。
私が仮面浪人していた時の単位引き継ぎ事情
最後に私自身の体験談をお話します。
軽く経歴をまとめておくと…
- 第1志望の大学に落ちて滑り止め校に入学
- すぐに仮面浪人を始める
- 編入試験で運よく受かってしまって、2年生から編入
とこんな感じです。
編入でも仮面浪人でも単位認定についてはあまり変わらないようなので参考になるかと思います。
46単位中32単位が認定された
まず私が前の大学で履修していたのは48単位分。
そのうち2単位は放棄して、46単位を持っていました。
そしてそのうちの32単位が認定されました!
同学科への編入だったので、専門分野の単位も結構認定されていましたね。
受けたい授業の単位が認定されてしまっていた
でもここで問題が。
私が新しい大学で受けたい授業もすでに単位認定されてしまっていたんです!
(私が前の学校で受けていた授業とはちょっと内容が違うものだったのですが…なぜ…?)
しかもそれがいくつかあったんですよね。
でもどうしても受けたい授業だったので、教授のところに「単位は認定されてしまっているんだけど受講させてください!」ってお願いしに行きました。
快くOKしてくれたので、無事授業を受けることができましたよ。
第二外国語の単位は認定されなかった
そして困ったのが第二外国語の単位。
私は前の大学でフランス語を習ってハマってしまったので、新しい学校でも引き続き勉強したいと思っていました。
しかし、入門フランス語の単位が認定されていなかったんです…。
私が受講したかったのはその上の「初級フランス語」。
でも時間割の関係で、入門フランス語から履修することができなかったんです。
でもどうしても「初級フランス語」の授業を取りたくて、これも教授に頼み込んで授業に参加させてもらうことができました。
しかし授業に参加しても単位は貰えない感じだったので、完全に趣味で参加していましたね。
1つ下の子とやる体育がしんどい
あと一番しんどかったのは体育。
前の学校では必修じゃなかったので取っていなかったのですが、新しい大学では必修でした。
みんな1年生の時に取らないといけないので、私も1つ下の学年に混ざって参加していました。
他に留学生や編入仲間もいましたが、結構辛いものがありました…。
こんな感じで、「引継ぎできた場合のトラブル」も「できなかった場合のトラブル」も両方経験しましたね。笑
まとめ:仮面浪人は認定申請すれば単位を引き継ぐことができる
- 申請すれば単位を引き継ぐことは可能
- 私の場合ほとんどが認定されていた
- 所定の期間に忘れずに申請をするようにしよう
- これから時間割を組む人は、取る授業と時間割の組み方に注意
- 取りたい授業の単位が認定されてしまっていても、教授に頼めば講義に参加できる
今回は仮面浪人は前の大学から単位を引き継ぐことができるのか?ということを解説していきました。
よほど成績が悪かったり、全く違う学科に方向転換しない限りはほとんどの単位は認定されるはずですよ。
なので前の大学で取った単位も無駄にはなりません。
仮面浪人生に特に注意してほしいのは、《仮面浪人に失敗 かつ 留年》です。
これが一番怖いですね。
なので最低限進級できるだけの単位を取得しておくことをおすすめします!!
皆さんにとって、この記事が参考になれば幸いです!