皆さんは模試を受けた後、どのように復習を行っていますか?
「面倒で復習をおろそかにしてしまっている…」という人も多いかもしれませんね。
でも模試は復習までしっかりしなくては意味がありません!
きちんと時間をかけて、復習をしっかりと行う必要があります。
という訳で今回は、模試を受けた後の復習のやり方につて紹介していきます。
復習ノートの作り方についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
模試の復習のやり方
では具体的に、どうやって模試の復習をして行けばいいのでしょうか?
まずは流れを掴んでいきましょう。
模試を受けたらすぐに自己採点をすること!
模試を受けたら、すぐに自己採点や復習を行います。
模試の当日は疲れていて後回しにしちゃう人も時々いるんですが…
自己採点だけは絶対に当日中に済ませてください。
実際に模試を受けてから自己採点・復習までに間が空いてしまうと、実際に問題を解いた時の記憶や感情を忘れてしまうんです。
「この2択で迷ったんだよな…」
「時間さえあればこの問題は解けたのに!」
などなど…
こういったことは、今後の勉強の方針を立てるためにも大切になってくるんです。
そして自己採点が済んだら、その流れで即復習に入るのが理想ですよ。
まずは時間がなくて解けなかった問題をチェック
まずはじめに、時間がなくて解けなかった問題に取り組みます。
ここで解けたということは時間配分や解くスピードに問題があったことになりますね。
この後に行う復習作業は、解けなかった問題を中心に取り組みます。
時間がなくて解けなかっただけの問題は除外することができます。
間違えた問題を中心にノートに復習
これらの作業が終わったら、いよいよ復習に取り組みます。
自分で調べたり、解答・解説を見ながら、ノートにまとめていきますよ。
ここで注意なのが、解答・解説を見て分かった気にならないようにすること!
きちんと理解し、自分でアウトプットできるようにしていく必要がありますよ。
模試の復習にかける時間の目安は、実際の《回答時間の倍》と言われています。
60分の回答時間なら、120分の時間をかけて復習するということですね。
「え、そんなに!?」ってびっくりする人も多いでしょうが、これくらい時間をかける価値はあります。
効率の良いノートの作り方は次の項目でまとめていきますね。
模試の復習ノートの作り方
ここでは模試の復習ノートの作り方を説明していきます。
基本的には1科目2冊のノートを使っていきます。
- 解き直しノート(普段の演習ノートでもOK)
- 暗記ノート
この2冊を作っていきますよ。
詳しく説明していきますね。
模試の解き直しノートの作り方
解き直しノートはその名の通り、模試で出題された問題を解き直していくノートです。
模試専用のノートを作っても良いのですが、普段の演習用ノートと一緒にしてもOKですよ。
模試本番で解けなかった問題をまとめていくので、何かしらで調べながら書いていくことになるのですが…
ここでちょっとだけ注意事項があります。
解き直しを行う際のポイントをまとめていきますね。
ポイント① できるだけ辞書や参考書を使って調べる
模試が終わったら解答・解説が配られるのですが…
解き直しを行う際はできるだけ解答・解説を見ないで行うと良いですよ。
辞書や参考書などでヒントを得ながら、最小限のヒントで解き進めていくんです。
この作業はとにかく時間がかかります。
ですが《自分で考える時間・量》が多いので、ただ解答を見るだけよりも身に付きやすいんです。
一見遠回りな勉強法のように見えるかもしれませんが、効果は絶大です!
ポイント② 解答・解説を見るのは最低限にする
上記のポイント①をやる時間がなかったとしても、これは絶対に守ってほしいです。
解答・解説を写すだけなら、思考停止でも出来てしまうんですよね。
なので解答・解説を見るのは最低限にして、必ず自分で考える時間を取りましょう。
数学なら、大まかな方針だけを読んだら後は自分で解き進める。
英語なら、知らない単語をチェックしてからもう一度解き直してみるなどですね。
考えながら自分の手を動かすことで、本番に近い感覚で復習を進めることができます。
ポイント③ 考え方のヒントやポイントを書き込もう
私が現役時代にやっていたのは、演習ノートにコメントを書きこむ方法。
「この公式、いいかげん覚えよう…」
とか、
「この文法またかよ」
とか(笑)
あとから見返す際、解いた時の感情がよみがえってくるのでオススメです。
あとちょっと楽しい。
それと理系科目だったら、解き方のポイントを書いておくのも良いですよ。
「これが来たらこう!!!」
って感じ。
直感的な言葉を残しておくのはオススメですよ。
ポイント④ 最後にもう一度自分の力だけで解けるかチェック
ノートにまとめ終わったらそれで終わり!ってわけではありません。
最後にもう一度、自分の力だけで解けるかどうか確かめてみましょう。
1回目ほど時間をかける必要はありませんよ。
さらっと読み返して、解き方を確認する程度でもOKです。
でも、さっき調べたばかりの英単語でまた引っかかってしまったようなら…
まだ頭に入っていないということですので、今後も繰り返し復習する必要がありますね。
もう一度考えてみても分からない文法事項は、ノートに派手に色をつけておいたり、文法書に付箋をつけるなどして復習しやすくしておきます。
このように繰り返し復習を行うことで、記憶に定着します。
暗記ノートの作り方
解き直しノートのほかに用意してほしいのは、《暗記ノート》。
これは模試の復習だけでなく、受験勉強のどの科目でも、常に取り入れてほしいノートです。
暗記ノートは、自分が覚えるべきものだけをまとめたノートのこと。
知らないもの・解けなかったものだけを書いたノートなのでコンパクトにまとまりますし、持ち歩いて暗記するにはもってこいなんです。
模試の解き直しをしている中で、知らなかった単語や解法には沢山出会うはずです。
上記の「解き直しノート」を作るのと並行して、暗記ノートを作っていくと良いですよ。
普段から暗記ノートをつけている人は、そのノートに書き込んでOK。
これから覚えることを1か所にまとめることが目的ですからね。
暗記ノートにはいくつかのタイプがあります。
英語は【一問一答型】、数学は【間違えたところ型】、理科はそれらの複合型など…
教科や好みによってスタイルを工夫してノートを作っていきましょう。
暗記ノートのスタイルや作り方についてはこちらの記事でまとめています↓
次回の模試で確実に解けるように反省をしよう
以上の方法で復習ノートを作る以外にもやってほしいことがありますよ。
問題ごとの復習ももちろんですが、模試全体を通した反省もしてほしいんです。
次回は全力を出し切るために、何をどうするすべきなのでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
なぜ解けなかったのか?を確認
例えば数学だったら…
- 公式さえ覚えていれば出来たのか?
- 計算で間違えてしまったのか?
- 基本は分かっているけど、方針を立てられなかったのか?
こんな風に、様々な原因が考えられます。
どの原因に当てはまるのかで、これからの対策のしかたが変わってくるんですよね。
もし公式さえ覚えていれば解けたのなら…
一度を公式を一気に見直す機会を作ってみてもいいかもしれません。
計算で間違えてしまったのなら…
ゆっくり確かめながら計算する癖をつけるようにしたり、
あまりに計算ミスが多いのなら基本計算の練習も加えていってもいいかもしれませんね。
方針を立てられないだけなら、参考書を読んで方針を確認していくだけの勉強でも十分に力を伸ばすことができます。
このように原因を究明していって、今後の勉強方針を修正していきましょう。
こちらでは勉強計画を書き込んでいけるテンプレートを配布しています。
ぜひ使ってみてくださいね。
時間配分・捨てる問題の見直し
解けない問題に時間を費やしてしまって、解ける問題を逃してしまったのならもったいない!
公立高校入試なんかは出題傾向がしっかり決まっています。
専用の模試を受けることで、時間配分や捨てる問題など、細かい作戦を立てることができるんですよ。
暗記事項は徹底的に暗記
先ほど紹介した復習の仕方の中で、《暗記ノート》が出てきましたね。
暗記ノートは書くだけじゃなく、持ち歩いてしっかり暗記まで行ってくださいね。
そのために知らないものだけを集めたノートを作ったのですから。
大変ではありますが、これらをひとつひとつ潰していくことによって確実に実力は伸びていきます。
模試の結果帳票を必ず活用しよう
模試を受けたら結果帳票が返ってきますよね。
点数と判定、偏差値だけをチェックして終わってしまう人が多いのですが…
それでは本当にもったいない!
結果帳票にはこれら以上によく見てほしい項目がありますよ。
結果帳票の見方関してはこちらの記事で解説をしています。
模試の復習をしっかり行って、受けるごとに成長していこう!
- 模試が終わったらすぐに自己採点と復習をしよう
- はじめに時間がなくて解けなかった問題を潰す
- 2種類のノートを使って、解けなかった問題を中心に復習していこう
- 暗記ノートは常に持ち歩くべし
- 問題ごとだけじゃなくて、模試全体の反省も行うようにしよう
今回は模試の復習のやり方や、ノートの作り方について紹介していきました。
これらをちゃんとやろうとするとかなりの時間がかかります。
特に得点率が低い時期は大変です。
しかし復習をちゃんと行うことが、次回の模試で得点を上げていく近道なんです。
なので面倒くさがらずにじっくりと腰を据えて復習に励んでくださいね。
模試は数少ない本番形式演習のチャンス。
解きっぱなしでは効果は半減してしまいます。
皆さんもぜひ、今回の記事を参考にして、しっかり模試や過去問の復習に取り組んでみて下さいね。