小論文で注意しないといけないのが、接続詞の使い方です。
使い慣れていない書き言葉、そしてさらにセレクトが難しい接続詞に困っている人もいるのではないですか?
今回は、小論文で注意するべき接続詞についてをご紹介していきます。
小論文でよく使う便利な接続詞はこの機会に覚えてしまいましょう!
こちらの内容は動画でも紹介しています。
ぜひ併せてご覧ください。
小論文で注意するべき接続詞
まずは、要注意な接続詞からご紹介していきますね。
NGな接続詞「だから」「でも」「なので」
生徒の小論文を添削していてよく出会うのが、「だから」「でも」「なので」の3つ。
この3つの接続詞は、小論文では避けましょう!
というのも、この3つは ” 話し言葉 ” に近いものだから。
普段よく使うものなのでうっかり使ってしまう気持ちは分かりますが、小論文ではもっとフォーマルな文体で書かなくてはいけません。
他にもNGな接続詞はある!
「だから」「でも」「なので」の3つは間違えやすい代表的な接続詞ですが…
他にも注意するべき接続詞はありますよ。
一覧にまとめてみました。
- だけど、~
- けれども、~
- だって、~
- でも、~
- っていうことは、~
- それで~
これらも話し言葉に近いので、小論文で使うのは避けましょう。
避けたほうがいい接続詞
書き言葉の接続詞として間違ってはいないものの、小論文では避けたほうが良いものもありますよ。
それは、長すぎる接続詞!
長すぎる接続詞を使ってしまうと、文章のリズムが悪くなって、逆に言いたいことが伝わりづらいのです。
例えば、こんな接続詞は短いものに言い換えたほうが無難です。
- それでは
- それなら
- そのために
- それにも関わらず
- それなのに
- それにしても
- それでも
- というのは~だから
- それはさておき
- それはそうと
- とにもかくにも
もちろんこの中の接続詞も、使い方によっては不自然じゃない場合もあります。
しかし学生が書く小論文だと、基本的には使わない方が無難です。
小論文で使える、正しい接続詞は?
ここまで小論文で使ってはいけない接続詞をご紹介していきましたが…
ここからは、よく使う正しい接続詞をご紹介しますよ。
よく使う!覚えておくべき接続詞は?
小論文中でよく使う接続詞には次のようなものがあります。
順接
- そして
- したがって
- よって
- それゆえ
- それから
- すると
- そこで
- そのため
- その結果
逆接
- しかし
- けれども
- だが
- ところが
- 一方で
- にもかかわらず
説明
- なぜなら
- 例えば
- つまり
- なお
- ちなみに
- もっとも
- ただし
- そのため
- 要するに
並立
- そして
- また
- かつ
添加
- さらに
- その上
- それから
- しかも
選択
- また
- もしくは
- あるいは
対比
- 一方
- 逆に
- 反対に
転換
- ところで
- さて
- では
小論文で使う接続詞、ほかにもこんなことに注意!
ここでは、小論文を書く上で覚えておきたい注意点をご紹介しておきますね。
適切な接続詞が使えていないと減点対象
接続詞は何より、正しい使い方をするのが大前提です。
先ほども紹介したように、「長すぎない接続詞の方が良い」みたいなテクニックもありますが、そもそも間違った接続詞を使ってしまうと減点対象です。
正しい使い方をしっかりマスターして、その上で読み手にとって心地良いものをセレクトできるようになると良ですね。
接続詞の使いすぎには注意!
接続詞の使い過ぎは、小論文全体にしつこい感じや幼稚なイメージを与えてしまうので注意が必要です。
例えばこんな感じ。
【悪い例】
私はレジ袋有料化には賛成だ。なぜなら、レジ袋を有料化することで自然破壊に歯止めをかけることができると考えるからだ。たとえば、近年プラスチックごみのせいで海の生物の生態系が崩れていると聞く。そこでレジ袋が有料化されると国内に出回るプラスチックごみが減り、人々の意識も変わる。よって、レジ袋の有料化によって環境破壊の進行をある程度抑えることができる。
【良い例】
私はレジ袋有料化には賛成だ。レジ袋を有料化することで自然破壊に歯止めをかけることができると考えるからだ。近年プラスチックごみのせいで海の生物の生態系が崩れていると聞く。 レジ袋が有料化されると国内に出回るプラスチックごみが減り、人々の意識も変わる。よって、レジ袋の有料化によって環境破壊の進行をある程度抑えることができる。
4か所あった接続詞を1か所にまで減らしてみました。
接続詞を取捨選択することでかなり読みやすい文章になりますね。
何事もやりすぎはNGってことです。
小論文では正しい接続詞の使い方が大切!
- 「だから」「でも」「なので」は小論文ではNG!
- 書き言葉でも、長すぎる接続詞は避けたほうが無難
- よく使う正しい接続詞を中心に覚えるようにしよう
- 接続詞の使い過ぎには注意!
今回はNGな接続詞・正しい接続詞について解説をしていきました。
普段よく使う接続詞でも書き言葉ではなかったり、書き言葉ではあるけど文章のリズムが悪くなってしまったり…
接続詞のセレクトは結構難しいですよね。
先ほども述べたように、小論文でよく使う接続詞だけ丸暗記してしまって、そのあとは必要に応じて語彙を増やしていくのがおすすめです。
” 美しい文章 ” よりもまずは、 ” 減点されない文章 ” を目指していきましょう!
小論文の書き方の全体像はこちら。
他にもたくさんのポイントをまとめています。
今日推薦があるので参考にさせて頂きます。
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応援してます!!