小論文を上達させるためにはとにかく沢山練習するしかありません。
でも、どうせ練習をするならよく出るテーマで練習したいですよね。
この記事では、小論文での頻出テーマを一覧にしてご紹介します。
これらのテーマは知っておいて損はないので、ぜひ知識として身につけておいてくださいね。
小論文の頻出テーマ一覧
最近の小論文でよく出題されるテーマをジャンルごとにまとめてみました。
学校により出題形式は異なるので、今回はあくまでキーワードとなるものだけを取り上げています。
まずはここで挙げた事柄について一通り理解し、自分の意見を言えるようになりましょう。
社会問題
- 超高齢社会
- 人口減少・少子化
- 自然災害への対策
- 避難生活の問題点
- 震災からの復興
- 子供の貧困
- 待機児童
- 保育士不足
- 介護人材の不足
- 裁判員制度
- 若者の投票率低下
- 18歳選挙権
- パワハラ・セクハラ
- 働き方改革
- 早期退職・45歳リストラ
- 産休・育休
- 貧富の差
- ジェンダー/年齢での賃金格差
- コンプライアンス
- 年功序列
- バイトテロ
- 大量生産・大量消費
- 違法アップロード
- メタバース
- コロナ前後での社会の変化
- これからの社会の変化
- 政教分離
- 晩婚化・高齢出産
- 死刑制度
- 一票の格差
- SNSと著作権・肖像権
- シェアサイクルでの事故
これらの他にも、最近ニュースになったものはよくチェックしておきましょう。
日々こういった事について関心を持っていれば、小論文のアイディア出しもスラスラとできます。
大学入試/高校入試、志望校の専門分野を問わずよく出題されるので、全員がチェックするべきテーマであると言えます。
経済関連
- 消費税関連(増税・軽減税率・インボイスなど)
- 税金・社会保険料の使い道
- 年金問題
- 雇用問題(準正社員・派遣社員・契約社員)
- インフレ
- 円安・円高
- 農業の就業人口減少
- 日本の観光立国推進
- 失業率と有効求人倍率
- 燃料価格高騰と物価高騰
- 最低賃金の引き上げ
- 地方創生
- シェアリングエコノミー
こういった言葉はニュースでは見聞きするものの、あまり理解できていない人もいるかもしれません。
それに言葉として知っているだけでなく、
「今は円高なのか円安なのか?」
「最新の有効求人倍率はどうなっているのか?」
と最新の情報を拾うことも大切です。
こういったことを理解して”自分事”として捉えられるようになると、小論文でも深く論じることができます。
環境・科学
- SDGs
- 地球温暖化
- ヒートアイランド現象
- クリーンエネルギー
- 原子力発電・ほか発電に関すること
- PM2.5
- 電気自動車・水素自動車
- 自動運転車
- スマートグリッド
- 食料自給率
- 絶滅危惧種の保護
- 開発途上国の食糧不足
- 人工知能(AI)
- IoT
- AR・VR
- ウェアラブルデバイス
- プラスチック削減
- ゲノム編集
「環境問題」と「新しい技術」は毎年頻出です。
新しい技術については問題中でどんなものなのか説明があることがほとんどですが、それがどのようなものなのか・どのような使われ方をされているのかなどを知っておいた方が圧倒的に有利。
またそれに対する問題点なども、日々のニュースを見て情報収集するようにしましょう。
日本と世界
- 宗教関連(日本の文化・考え方との違いなど)
- 難民の増加と受け入れ
- 外国人参政権
- 移民の増加
- 世界と日本の比較(文化・伝統・社会問題)
- 来日客の爆買い
- 観光地が抱える問題
- ロシア関連の問題
この分野も日々ニュースを見ている人が強いですね。
これらはのテーマは大学の文系学部だけでなく、理系学部や高校入試でもよく見られるテーマです。
さらにこれらは課題文読解型の小論文でよく扱われます。
教育
- 小学校での英語教育
- 実用的な英語力について
- アクティブラーニング
- クリティカルシンキング
- 入試改革
- 虐待
- いじめ
- 犯罪の低年齢化
- 子どもを守る取り組み
- スマートフォン・インターネット依存
- 留学の必要性
- 子どもに勧めたい本
- 新聞を読むこと
- オンライン授業
- タブレット活用
- 義務教育と高校のちがい
- 大学に通うことの意味
- 教育格差
- 奨学金
- 世界に通用する人材育成
これらのテーマは政治や経済などと比べて身近なので、練習の題材としては書きやすいのではないでしょうか。
なので小論文が苦手は人はこれらのテーマから練習するのがおすすめです。
教育学部志望の人だけでなく、全員が対策しておくべきテーマと言えます。
医療・福祉系
- 再生医療
- 脳死
- 尊厳死
- 臓器移植
- QOL(Quality of Life)
- 出生前診断・新型出生前診断
- 終末期医療
- チーム医療
- 医療事故
- 介護問題(ヤングケアラー・老老介護・忍忍介護)
- 医療従事者として大切なこと
- クローン
- パンデミック
- バリアフリー
これらは医療系・看護系を受験する人は必須のテーマです。
これらのテーマ、それぞれ最低1つずつは実際に小論文を書いて練習したいですね。
逆にそれ以外の方は、単語の意味と問題点をなんとなく掴んでおき、「介護問題」など身近なものを中心に練習しておきましょう。
人権問題
- 安楽死
- 人種差別
- ヘイトスピーチ
- 子どもの人権
- 外国人労働者
- 障がい者の労働環境
- 性的マイノリティ
- 多様性を受け入れる社会づくり
昨今色々な場面で話題になる人権問題。
SNSで拡散されるような出来事から日本に根強く残る排他的な思考まで…
一言に人権問題と言っても、出題のされ方は多岐に渡ります。
自分自身のこと
- 入学後に頑張りたいこと
- 将来の夢
- 中学・高校・大学時代に頑張ったこと
- 10年後の自分
- 仕事と家族
- 読書についての姿勢
- 今まで読んだ本について
- 興味を持った歴史上の出来事
- 家族・友人について
- 将来の夢を叶えるためには何が必要か
- これからの学校生活で身に付けたいこと
自分自身のことが小論文の題材になることも多いですね。
これらは面接でも聞かれることが多いのでしっかり準備をしておきましょう。
その他
- e-スポーツ
- YouTubeが与える影響
- 動物と人間の関係
- 地方と都会
- リーダーに不可欠なもの
- ソーシャルメディアの発達とその弊害
- ショート動画の流行
- SNSの弊害
その他、最近出てきた新しい概念や流行について出題されることも多いです。
当たり前のようにそこにあるものに対しても、付き合い方や社会に与える影響を考えることが大切です。
これらの小論文テーマでどうやって対策する?
ここでは具体的な対策方法をご紹介していきますね。
過去問と同じ形式で書いてみる
もし小論文の過去問を見ることができるのなら、必ずチェックしておきましょう!
チェック項目はこちら↓
- 小論文のテーマ
- 読解型かどうか
- 賛成/反対のどちらかで論じるかどうか
「出題形式+狙われそうなテーマ」を組み合わせれば、本番に近い練習ができます。
目指している分野のテーマについては完璧に書けるようにしよう
今回紹介したテーマは、一通り自分なりの考えをまとめるのがおすすめ。
大学受験生や就活生は特に、自分の志望する分野のことは完璧に書けるようにしておいてください。
その学部や業界の専門分野から出題される可能性が高いです。
テーマの掛け合わせに注意
単体のテーマで出題されるだけでなく、いくつかのテーマを掛け合わせて出題されることがありますよ。
実際に入試で出題された問題をご紹介します。
科学分野×教育分野
明星大学 教育学部 推薦入試の問題
問:情報化時代の教師や保育士をめざす学生として意識しなければならないと思うことを述べよ。(600字程度)
科学分野×医療・福祉分野
帝京大学 医療技術・福岡医療技術学部 推薦入試の問題
問:「スマートフォンがもたらす健康への関わり」について、自分の考えをまとめなさい。 (600字以内)
社会問題×スポーツ
大阪体育大学 体育学部 推薦入試の問題
問:日本は平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという3点において、世界トップの高齢化社会といえる。このことを踏まえ、中高年齢者(45歳~64歳)における運動・スポーツの効用・意義について論じなさい。 (600字以内)
こんな風に、一つの分野だけでなく様々な問題と掛け合わせて出題されることが多いですね。
入試傾向が分からない人・小論文が苦手な人は…
入試傾向がつかめない人や、そもそも小論文が苦手で何から手をつけていいのか分からないという人は、まずは先ほど紹介した中から自分が書けそうな題材を選んでみてください。
自分の専門分野などはこの際無視して大丈夫です。
そして、「賛成/反対」もしくは「~についてあなたの意見を述べなさい」という問題だと仮定して試しに書いてみましょう。
その意見が的外れであっても大丈夫。
とにかく何でもいいので一つ書き上げてみてください。
そして出来上がったものは必ず学校や塾の先生に必ず添削してもらってくださいね。
書く→フィードバック→改善を繰り返していきましょう。
小論文の頻出テーマは事前に押さえておこう!
- よく出る小論文テーマは一通り知識をつけておこう
- 自分の専門分野は特に、実際に小論文を書いてみることが大切
- テーマの掛け合わせもあるので注意!
- とにかく練習第一。書けそうなテーマから練習してみよう。
今回は小論文で頻出のテーマについて紹介していきました。
これらのテーマについて知識があるのとないのとでは文章の深みに差が出てしまいます。
ただし何よりも大切なのは、実際に小論文を書いてみること!
小論文は書かないと上達しませんからね。
書いたら先生に添削してもらうのもお忘れなく!
小論文の書き方の全体像はこちら。
他にもたくさんのポイントをまとめています。