集団討論って、得意と不得意が如実に表れてしまいますよね…。
実際に何人かで練習できる機会も少ないので、事前に注意事項や知識を詰め込んでおくことが必要不可欠になります。
まずは集団討論の流れをしっかりつかみましょう!
そして、集団討論にはいろんなタイプがあるのでそれについても説明していきますね。
集団討論の流れを理解しよう。
集団討論全体の流れはこんな感じになっています↓
- グループごとに着席
- 一人一枚メモ用紙が配られる
- 試験監督からテーマ発表
- 自分の意見をメモにまとめる
- 集団討論スタート
- 司会・書記・タイムキーパー・時間配分を決める
- 通常、初めに一人ずつ意見を述べていく
- 他人の意見も踏まえて議論を深める
- 最後にグループ全体としての意見をまとめる
- 討論の結果のまとめ・発表
では一つ一つ詳しく説明していきますね。
①グループごとに着席
あらかじめ決められたグループで着席します。
「A」「B」…と席に記号が振ってあることもあり、その場合集団討論中は「Aさん」「Bさん」と呼ぶ場合があります。
そして着席する時にもポイントがあります。
こう声がけして、雰囲気をやわらげましょう!
これくらいの挨拶ならおしゃべりとは思われませんし、むしろ試験管にも好印象です。
みんながガチガチに緊張してしまっては、いい討論になりませんしね。
②一人一枚メモ用紙が配られる
このメモは配られる場合が圧倒的に多いです。
自分の考えをまとめたり、人の意見を書き留めるのに使用します。
③試験監督からテーマ発表
試験監督から、これから議論するテーマが発表されます。
テーマと同時に、細かなルールも説明されますよ。
たとえば…
- 制限時間
- 時間内に結論を出すのかどうか
- 最後に発表するのかどうか
こんなこともしっかりメモしておきましょう。
④自分の意見をメモにまとめる
多くの場合では、実際の討論が始まる前に自分の意見をまとめる時間が与えられます。
時間は3分~5分が多いですね。
1時間にも及ぶ討論の場合は、10分に設定されていることもありますよ。
⑤集団討論スタート
いよいよ集団討論がスタート。
お通夜状態にならないように、積極的に発言したいところです。
⑥司会・書記・タイムキーパー・時間配分を決める
受験者の中から司会や書記・タイムキーパーを決める場合は、まずは役割分担から始めます。
司会進行を試験官側が行うこともありますよ。
ここで時間配分の相談もすることがあります。
⑦通常、初めに一人ずつ意見を述べていく
たいていの場合、まずは先ほど作ったメモをもとに一人ずつ意見を発表をしていきます。
これは司会をする人の裁量にもよりますが、時計周りに順番に発表だったり、挙手した人からだったりしますよ。
⑧他人の意見も踏まえて議論を深める
一通り発表を終わったら、今度は他の人の意見を踏まえて議論をしていきます。
ここも挙手制だったり、自由に話していくスタイルだったりですね。
ここからはもう、発言機会が均等ではありません。
積極的に話せる人とそうでない人の差が大きく出てしまうのです。
⑨最後にグループ全体としての意見をまとめる
時間いっぱいまで議論して、「ハイ終了~」ってこともありますが…
たいていの場合はグループ内で一つの結論を出します。
この場合、タイムキーパーがしっかりと残り時間を管理しておく必要があります。
「結論がまとまらなかった」ではグループ全員の減点になってしまう可能性があります。
⑩討論の結果のまとめ・発表
集団討論がおわったら、議論の結果を発表します。
1人代表者を決めて発表することが多いですね。
討論中にあまり発言できなかった人は、積極的にこの役割を取りに行きたいところです。
事前にチェックしておきたい、集団討論のタイプとは?
先ほどからも少し出てしましたが、集団討論にはいろんなタイプが存在するんです。
ここで少し整理しておきましょう。
受験者に役割を与えるかどうか
司会・進行は試験管側がやる場合と、受験者の中から選ぶ場合があります。
受験者の中から選出する場合、リーダーによって討論の方向性が変わってきてしまいます。
また、書記やタイムキーパーの役割を与えられることもあります。
これらの役割を与えられた人はその仕事をこなしつつ、自分の意見を述べたりしないといけません。
時間内に結論を出すかどうか
「時間内にみんなの意見をまとめなさい」という指示がある場合と、結論は出さなくていいから討論の様子だけを観察される場合があります。
ほとんどの場合は時間内にグループとしての意見をまとめるように指示されますよ。
先ほども書きましたが、この場合は集団討論終了までにみんなの意見をまとめないといけないので、時間の管理が重要となります。
討論開始前に意見をまとめる時間があるかどうか
ほとんどの場合は集団討論の時間が始まる前に、自分の意見をメモにまとめる時間があります。
しかし一部ですが、テーマが発表されてすぐに討論スタートしてしまうこともありますよ。
そうなると、瞬時に問題を理解し、自分の意見をまとめる力が必要になってきますね。
この練習方法についてはこちらの記事で解説しています。
意見を述べるときは挙手制かどうか
大体の場合は挙手してから司会・進行役が指名し、意見を述べます。
最初自分の意見を述べる時だけ順番に一人ずつ行うこと多いですが、これは司会・進行役のさじ加減にもよります。
司会・進行役を立てずに自由に話し合うスタイルもありますよ。
集団討論中、こんなことがあったらどうする?
集団討論は、さっき会ったばかりの人たちと議論をしていかないといけません。
集団討論中に思わぬハプニングに出くわすことも多いんです!
そんな時のために、よくある困った事例をご紹介していきますね。
事前にある程度知っておけば、落ち着いて回避できるかもしれません!
時間内に結論が出ないかもしれない!
こんなことは結構あるんですよね…。
本当の本当に最終手段としては、今まで上がった意見の中で多数決をとります。
ただこれ、本当にどうしようもないときにしか使わないでください!
皆が納得できる形で意見をまとめないといけないのです。
これを防ぐためには、あらかじめ討論の時間配分を決めておくことが大切。
意見を出し合うパートと、意見をまとめるパートで時間を区切っておくと良いですよ。
逆に、討論する必要もなく意見がまとまってしまいそう。
始めにメモにまとめた意見がみんなと同じだった場合や、一人の意見やテーマにみんなが賛成した場合が考えられます。
こうなってしまうと討論が終了してしまい、グループ全員が集団討論において良い評価をもらえなくなってしまいます。
最初に意見をまとめる際にいろいろなアイディアを出していけば、こういう事態は避けられますね。
と他の可能性を提示してみたり、
などと逆に悪いところを突いてみてもいいですね。
もちろんこれは良い討論にするためのテクニックなので、くれぐれも討論の方向性や和を乱さないように!
みんな消極的…議論が進まない!
考えられる最悪なパターンとしては…誰も話さずにお通夜状態になってしまうこと。
もうこれは、自分が何とかするしかないです。
司会・進行を買って出て、討論を引っ張っていきましょう。
「Aさんはどう思いますか?」と発言できない人に話を振ったり、「いいアイディアですね!」と場を盛り上げたり。
むしろ自分の評価を上げるチャンスととらえて頑張りましょう!
議論を乱す人がいる
このクラッシャーと呼ばれる人は自分の意見を通そうとしたり、人の意見のダメ出しを必要以上にしたり…。
スムーズに集団討論を進めさせてくれないんですよね…。
ただ、こういう人は試験官から見てもちょっとマズイと分かります。
うまく流して、議論を正しい方向にもっていきましょう。
人の意見に乗っかっても大丈夫?
結論を言うと、大丈夫です!
ただし、自分の意見がないと思われないようにする必要があります。
などと自分の意見もしっかり述べつつ、相手の意見にさらにプラスした提案ができれば完璧です。
自分の意見に賛成されなかった
集団討論の中で自分の意見が採用されなかったら…
少し悲しいですがグループ全体としての方向性を乱さないよう、意見を取り下げるのも手です。
その際は、
と理由をつけて自分の意見を取り下げましょう。
くれぐれも焦らないように!
自分の意見が採用されたかどうかは合否には関係ありません。
司会ってやったほうがいいの?
これは、「人による」と言うしかないです。
リーダーを誰がやるのかによって討論の流れが全く変わってきてしまうからです。
今まで学級委員長や部長など話を取りまとめる役割をしたことがあって、司会に自信がある人は絶対にやったほうがいいです。
逆に自信がないのなら…無理に立候補はせず、サポート役にまわるか意見を出すことに徹底しましょう。
リーダーだから必ずしも合格するというわけではないですよ。
話し合いって苦手…話せない…
意見を言ったり人前で話すのが苦手な人でも、集団討論では頑張りましょう!
基本的には発言回数が少ないと、良い評価はもらえません。
なにも大声で話したり、誰よりも多く発言しろというわけではありません。
人より少ない発言回数でも、核心を突くような意見を言えれば評価は上がることもありますよ。
積極的に発言できない人は、一回一回の発言チャンスを大切に。
みんなが思いつかないようなユニークなアイディアを提案できるといいですね!
集団討論の流れは理解できましたか?
- まずは集団討論の流れをしっかり掴もう
- また、いろんなタイプの集団討論があることも覚えておこう
- 過去問があるなら絶対にチェック!
- よくある非常事態も頭に入れておけば、冷静に対処できる
今回は集団討論の流れとタイプについて紹介していきました。
結構いろんなタイプがあるので、自分が受ける試験がどれに当たるのか、確認できる人は絶対にしてください!
心の準備ができていれば、本番で冷静に対処できます。