これから浪人をする人にとって親の説得は第一の関門。
そして浪人の許可をもらった後でも、やはり親との関わりで苦労することも多いようです。
勉強に専念したいのに親の一言がグサっと刺さってしまうことも多いことでしょう…。
ということで今回は、浪人するために親を味方につける方法についてアイディアを紹介していきます。
親が協力してくれれば浪人成功率も高くなりますので、ぜひ試してみてくださいね。
浪人には親の理解が必須
まずお伝えしたいことは、
浪人するには家族、特に親御さんの協力は必須
ということです。
予備校代などの金銭面でもそうですし、協力しようという気持ちがないと家庭内がギスギスしてしまうことも…。
顔を合わせるごとに小言を言われてしまうようではとても勉強に集中するどころではありませんからね。
こういった気まずい状況を生まないためにも、事前の説得・話し合いが大切になります。
親を説得するための行動
では浪人するにあたって親御さんを説得するにはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは浪人を許してもらうためにできることを書いていきます。
志望校に対する想い伝える
- どうしてその大学にこだわるのか
- ほかの大学ではダメな理由
- その大学に行くことで将来どうなるのか
ただ「この大学に行きたい!」と気持ちを強調するよりも、
「なぜその大学じゃないといけないのか」ということを論理的に説明するのが良いです。
自分の将来にどんな影響を及ぼすのかまで伝えたほうが良いでしょう。
気持ちだけを強調せず、あくまで論理的に話していくことがポイントとなります。
浪人以外の選択肢についても言及する
もし第一志望の大学がダメだったとしても…
- 滑り止め校で妥協する
- 滑り止め校に通いつつ仮面浪人
- 編入での入学を狙う
- 社会人経験を積んでから大学にリベンジする
- 第一志望に夜間や通信課程があればそちらを選ぶ
こんな風に浪人以外にもいろんな選択肢があります。
「こういう選択肢も考慮した上で、やっぱり浪人という道が合理的」
と言う方が説得力がありますよね。
ここでもあくまで論理的に説明していきましょう。
ちなみに仮面浪人を経験した私としては、あまり仮面浪人はオススメしません…。
その理由はこちらの記事で解説しています。
浪人中の勉強・過ごし方の計画を伝える
単に「浪人したい」と伝えても、具体的なプランがないと賛成しにくいものです。
- 教科ごとの勉強計画
- 予備校で自習する時間
- 予備校がない日の過ごし方
- 家での勉強方法
- 1日何時間勉強するのか
- 休日は設定するのか
- 模試はどんなペースで受けていくのか
こんな感じで可能な限り具体的に浪人中の勉強・生活についての計画を提示しましょう。
具体的であればあるだけ良いですよ。
各科目の勉強内容のことは親御さんは分からないかもしれませんが…
ここでは本気度を見せることが大切です。
「こんなに本気で考えている」ということを見せつけていきましょう。
浪人するためにどんなサポートが必要なのか明確にする
そして浪人するにあたって、親御さんにどうしてほしいのかを明確に伝えることも大切です。
例えばこんな感じ↓
- 予備校代を出してほしい
- 模試やテキスト代を出してほしい
- 予備校に持っていくお弁当を作ってほしい
- ごはんやお風呂の時間を調整してほしい
- テレビの音を小さくしてほしい
特にお金に関しては親御さんに協力してもらわないとどうしようもないですからね…
下の方は細かいことのようですが、こういうことまで伝えると真剣に浪人について考えていると伝わりますよね。
あとからトラブルにならないためにも事前の話し合いで伝えたほうが良いですよ。
浪人に反対する親の気持ちとは?
ここで親御さんは子供の浪人についてどう考えているのかを見ていきましょう。
これを知ることで説得しやすくなるかもしれません。
現役の時勉強していなかったのに真面目に浪人できるはずがない!
これはごもっともですね。
現役時代勉強に全力で取り組めなかった自覚のある人は説得が難しいかもしれません。
心を入れ替えて頑張るということをアピールしていかないといけないですね。
お金がかかって大変!
お金の問題はかなり深刻ですよね。
無い袖は振れないですから、ここが大きな壁になる人もいるかもしれません。
親御さんと
「大学に合格した際には奨学金を借りる」
とか、
「将来的に浪人にかかったお金は返す」
という約束をするのも手ではあります。
(ただ額が大きいので安易な約束はしないほうが良いですが…)
また予備校に行かずに家で勉強する《宅浪》という選択もあります。
これで予備校代を削減することはできますが、宅浪にはデメリットもあるということを覚えておいてください。
滑り止めに受かったならそこで良いのに…
こう考えている親御さんも多いです。
このパターンは本人と親御さんの価値観のすり合わせができていないのが原因ですね。
実際学科名は同じでも滑り止め校ではできないことも多くあります。
取れる資格の範囲が狭かったり、研究できる内容に差があるなどですね。
もちろん親御さんが考えている通り、どちらに行っても同じような勉強内容で大差ない場合もあります。
この辺をしっかりコミュニケーションをとって伝えていきたいですね。
浪人に失敗したらどうなっちゃうんだろう…
こう考える親御さんもいます。
もし失敗してしまったらお金だけでなく1年という貴重な時間まで無駄になってしまうわけですからね…。
受験は「最悪の最悪の状況」まで考えておくことが大切です。
今は浪人失敗のことなんて考えたくないかもしれませんが、そうなってしまったときのことも話し合うことが大切ですね。
浪人中の親の言動がストレスになることも…
浪人中は本人も親もピリピリしがち。
何気ない一言で傷ついてしまう場面も出てきてしまうかもしれません。
多分ですが、親御さんもいやがらせのためにグチグチ言うわけではないと思うんですよね。
「なんでもっと勉強しないの?」
「今日はどのくらい勉強したの?」
「模試の結果はどうだったの?」
こんな言葉は単なる不安からくることもあります。
例えば予備校で全力で勉強して家ではあまり勉強しない作戦をとっている場合、親御さんからは勉強している姿は見えないんですよね。
不安になるのもある意味当然と言えます。
こんな時は勉強した時間や量などを数値で示すことができると良いかもです。
安心してくれれば口うるさく言われることも減るでしょう。
また、
「浪人なんてしなくていいのに…」
「家にいるなら手伝いなさい!」
「どうせ今年もダメだよ!」
みたいに心ない言葉をぶつけてくる親御さんも時々いるようです。
こういったことがないように事前にしっかり話し合うことが大切なのですが…
それをしても改善されない場合はほかの家族に助けを求めるなどした方が良いですね。
中にはこんな感じで発破かけることが本人のためになると考えている親御さんもいます。
しかし浪人中の繊細なメンタルにこういう言葉はしんどいものです。
嫌と感じたらちゃんと伝えていくことも必要かもしれませんね。
いずれにせよこういったストレスは勉強のパフォーマンスに影響します。
親御さんはわざわざこういうことを言わないように、
そしてこんな言葉で傷つかなくて済むように作戦を立てていきましょう。
親子で浪人についてとことん話し合うことが大切
ここまででお分かりいただけたかと思いますが、
浪人するために、そして浪人を成功させるためには親子でしっかりと話し合わないといけません。
親御さんの協力なしでは浪人を成功させることは難しいですからね。
協力してくれれば、あとはとことん勉強するだけ。
せっかく得た環境を大切にして合格まで一直線で進んでいきたいですね!
まとめ:浪人中は親のサポート・心遣いが必須。事前にとことん話し合おう!
- 浪人には親の理解は必須
- 客観的なデータや細かい計画を提示することによって本気度を伝えていこう
- 親が浪人についてどう考えているのかを気にするのも良いかも
- お互いにストレスにならないようにとことん話し合おう
今回は浪人するにあたっての親御さんとの関わりについて書いていきました。
「浪人させてくれない」
「浪人は許してくれたけど一言一言がストレス」
と感じている人も多いのが現状です。
こういった問題の大半はコミュニケーション不足から来ていると考えています。
双方が納得いくようにとことん話し合うことが大切です。
お互いが納得したうえで協力できれば、浪人成功に近づくことができます。
今回の記事がちょっとでもヒントになれば嬉しいです。