浪人中の人、そしてこれから浪人しようとしている人は「浪人を成功させられる確率」はとても気になるかと思います。
1年という長い時間を勉強だけに費やすのですから、不安になるのも当たり前ですよね。
この記事では浪人の成功率はどれくらいなのか、
そして合格率を上げるためにするべきこと・避けるべきことを紹介していきます。
どうとらえるのかは自分次第ですが、この記事があなたの浪人生活を送る上での励ましとなれば嬉しいです。
浪人成功率はどれくらい?一般的に言われているのは…
まずは一般的なお話。
浪人の成功率はどれくらいなのか?ということをお話していきます。
浪人の成功率は10%
一般的に言われているのは、浪人の成功率は10%ということ。
塾や予備校界隈ではこのように言われています。
でもこれ、ちゃんとしたデータを見たことがないんですよね。
講師の肌感覚として言われているのか、「浪人はそれくらい厳しいんだよ」という意味で言われているのか…
とにかくこの数値が一般的ということをお伝えしておきます。
浪人生の合格率、私の肌感覚としては…
1ランク下の大学に進学するケースが多い
私が出会ってきた浪人生は、第一志望校よりも1ランク下の大学に進学するパターンが多いですね。
第一志望校に向けて頑張ってきたけど、惜しくも一歩足りず…という感じです。
第一志望校より2ランク上の大学に合格できた例も
一方で第一志望校より1ランクも2ランクも上の大学に合格した例もあります。
特に浪人して早慶に受かった生徒は教えたことをすべて忠実にこなしてくれました。
担当した講師としても本当にうれしかったです。
ただこの子は高3夏まで部活に全力で取り組んでいた子だったので、時間さえあれば合格できたのかもしれませんが…。
現役時以上の学校に合格できる人は70%くらい
現役時よりもランクが上の大学に合格できる割合としては70%くらいでしょうか。
第一志望校に合格できたかどうかは別として、浪人中に大なり小なり成長できたという人が多いですね。
また全滅してしまう人も
残念ならが浪人をしても、受けた大学がすべてダメだったという人も一定数います。
これは滑り止め校の選定ミス、2浪前提、そもそも大学をいくつも受けられなかったなど様々な事情がありますが…
一番多いのは浪人中にろくに勉強しなかったケースです。
予備校に通うことに満足してしまって、自分の勉強をまったくやらずに遊び惚けていた人もいるんですよね…。
余談ですがこういう人が塾に来る場合、直前期に駆け込みで入会するか、年度の途中で辞めてしまう人が多いんですよね…。
「もっと早く通い始めればよかった」って後悔したり、
退会後、風の噂で浪人に失敗してしまったという話を噂で聞くことも多々…。
このように浪人に成功するのも失敗するのも自分の行動次第です。
決意しただけではもちろんダメで、行動しないと結果は得られませんからね。
まずは浪人成功/失敗の定義を明確にすることが大切
というわけでどこからが浪人成功なのかというのはその人次第です。
そして滑り止め校の選定や浪人中の勉強方法を間違えないためにも、あらかじめ浪人成功/失敗の定義を定めておきましょう。
先ほども書きましたが成功の定義の例には
- 特定の大学・学部に合格すること
- 一定ランク以上の大学に合格すること
- 現役で合格した大学よりも上の大学に合格すること
- どこでもいいから大学に合格すること
などがあります。
また「2浪以上」が許されるのかどうかによっても受験校選びは変わってきます。
「どうしてもその大学に合格したい」かつ「2浪は絶対NG」なのであれば、志望校の対策を入念に行いつつ滑り止め校の対策にも力を入れないといけませんよね。
このよう浪人成功/失敗の定義によって戦い方が変わるということを覚えておきましょう。
浪人を成功させるために覚えておいてほしいこと
次に浪人を成功させるための、考え方の注意点をお話していきます。
浪人すれば学力が上がるとは限らない!
浪人すれば現役時代よりも良い学校に合格できると考えていませんか?
実は必ずしもそうではありません。
むしろ現役時代よりも学力が下がる可能性だってあるんですよ!
もちろん日々の勉強をしっかりこなしている人は当てはまりませんが…
高を括って勉強に真剣になれない人はさらに悲惨な受験結果が待ち受けています。
このことをしっかり肝に銘じてくださいね。
浪人生の中にも温度差がある
浪人生といえば「全身全霊を勉強に注ぎ寝る間も惜しんで勉強をする」というイメージを持っている人も多いはず。
しかし浪人生の中にはそうではない人も一定数いるんです。
せっかく予備校に通っているのに講義中ずっと寝ていたり、浪人仲間と遊んでばっかりの人など…
こういう人に流されてしまうのが一番良くないです。
勉強に真剣になれない浪人生とは距離を置くのが正解です。
応援してくれる環境じゃないと心が折れそうになる…
浪人成功のために絶対に必要なこと。
それは親御さんの協力です。
親御さんが協力してくれず、家の中で肩身の狭い思いをしているのでは勉強に身が入りませんからね。
家の中でも集中して勉強できるように、そして塾や予備校に通うのであれば気持ちよくお金を出してもらえるように事前に話し合いましょう。
宅浪か予備校に通うかは慎重に選ぼう
塾や予備校に通うのかどうかは慎重に決めてくださいね。
塾や予備校に通うにはお金がかかりますが、その分得られるメリットも多いです。
一方宅浪の場合は自分で勉強計画を立てて実行していかないといけません。
自分で勉強計画を作り実行できる自信があるのならOKですが…
自信のない人は手遅れになる前に人の手を借りてくださいね。
これをすると浪人成功は遠のく…
次に浪人成功を遠ざけてしまうNG行動をまとめていきますね。
当たり前のことなのでサクッとまとめていきます↓
- 自己分析が不十分
- 意識の低い浪人仲間を作る
- 自分のやりかたに固執する
- 昼夜逆転生活
- スマホ・ネットへの依存
- 友達や恋人への依存
- 「塾や予備校に通えば安心」と考えている
- 模試を受けたくない
浪人生はできる限りたくさん、そして継続的に勉強をしていけるように考えないといけません。
そして勉強の内容や方法についても柔軟に考えていかないといけませんね。
ポイントは
正しいやり方で
継続して
ストレスなく
勉強していくこと。
今までの生活から変化させないといけない場合も多いです。
今一度勉強への向き合い方や日々の過ごし方を見直しましょう。
浪人の成功率を上げるための方法
それで浪人成功のために具体的にどいう行動をしていけばいいのでしょうか?
必ずやってほしいことは以下の通りです↓
現役時代の反省をする
「現役の時はどうして失敗してしまったのか?」という振り返りと反省は必ず行いましょう。
これをしっかり行わないとまた同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高いです。
もし自分で分からないのであれば第三者に意見を聞くのも良いでしょう。
これからの作戦を立てる上でも大切なので、しっかりと分析・反省をしてくださいね。
浪人を決めたら今すぐ勉強を始める
こういう風に考えてしまう人も多いです。
しかしこれは浪人失敗へまっすぐ突き進んでいくことになります。
浪人生には1分1秒たりとも無駄にできる時間はありません!
「明日から」
「来月から」
ではなく今すぐに勉強を開始してください!
長期・中期目標を決める
これは現役生にも言えることですが…
勉強計画を作り込むことはとても大切です。
そのためにまずは長期目標と中期目標を決定していくことが大切です。
まずは最終的な目標から逆算して数か月ごとの目標(長期目標)を決めていきます。
そしてその目標を達成するためのさらに細かい目標(中期目標)を立てていきましょう。
浪人生ならば模試ごとに目標を設定すると良いでしょう。
毎日の勉強のスケジュールを決める
そして長期・中期目標が決まったら毎日の勉強スケジュールに落とし込んでいきます。
個人的には…
- 週ごとのやるべきことを決める
- その日ごとに割り振っていく
という順番で作成してくのがオススメです。
以下の記事で細かい予定の立て方を紹介しているのと、勉強計画表を配布しています。
ぜひ使ってみてくださいね。
勉強計画の立て方は以下の記事で詳しく解説しています↓
また私の現役時代・仮面浪人時代の勉強スケジュールについては動画でも解説しています↓
勉強する環境を整える
自宅で勉強するのであれば静かで誘惑がない状態にするのが理想です。
「机には勉強道具だけを置く」などルールを決めましょう。
またテレビを消してもらうとか勉強中は話しかけないでもらうなど、家族に協力してもらうことも必要となります。
塾や予備校の自習室や静かなカフェを活用するのも良いですね。
意識の高い仲間を作る
先ほども書いたように、浪人生が全員必死に勉強しているというわけではありません…。
中には意識の低い浪人生もいます。
浪人生が作るべきなのは意識の高い浪人仲間。
お互いがお互いを高め合える関係が好ましいですね。
逃げ道や誘惑となるものを排除する
長い浪人期間ですから、ネガティブになったり誘惑に負けそうになることだってあります。
計画内の休息・気分転換はもちろんOKですよ。
でも心が弱っていると、誰しも楽で楽しいほうに心が揺らいでしまうものです。
こういったことに惑わされないためには以下のような方法が考えられます↓
- 部屋に漫画や雑誌・テレビを置かない
- お金は最低限しか持ち歩かない
- やるべきことや目標を仲間に宣言する
このように物理的・精神的に逃げ道を経ってしまう方法が有効です。
恋人や友達・SNSと距離を置く
恋人や友人との時間やSNSチェックは安らぎのひと時ですが…
ついつい時間を忘れてしまいますよね。
これらは完全にゼロにするとストレスが溜まってしまいますので、あくまでほどほどに!
はじめから人と会う時間やSNSチェックの時間を考慮して勉強計画を組み、それを絶対に守るようにすると良いですよ!
ペースメーカーとなるサービスを利用する
自分ひとりで計画通りに勉強できるか不安な人は…
第三者にチェックしてもらったり、ペースメーカーとなるサービスを使ってみても良いでしょう。
たとえば…
- 家庭教師
- 個別指導塾
- スタディサプリの個別指導コース
などがあります。
家庭教師や個別指導塾は週1回で契約すればそこまで料金が高額になることはありませんし、複数科目見れる先生にお願いすれば1週間ためていた質問を一気に解決できます。
(それができる先生が在籍しているかが問題ですが…)
またスタディサプリは自分ひとりで進めていくタイプのサービスというイメージですが、実は担当のコーチがついてくれて監督をしてくれるコースもあります。
一般的な塾や家庭教師よりも安価なので、こちらも十分選択肢となり得ます。
自分の実力と志望校合格までの距離を知る
これは現役生にも言える当たり前のこと。
今の自分の実力と志望校合格までの距離を常に正しく認識しましょう。
つまり、模試を必ず定期的に受けようということです。
模試は自分の実力を正確に測る数少ない機会です。
1回1回を大切にしてくださいね。
浪人成功率は高くないけど…少しでも合格率を上げるため毎日を大切に!
- 浪人の成功率は一般的に10%と言われている
- しかしゴールをどこに置くかで成功の定義は様々
- 浪人成功のためには日々の努力しかない
- 浪人生のNG行動・とるべき行動を理解して毎日積み重ねよう!
今回は浪人成功率のお話、そして合格率を上げるためにできることについてお話していきました。
文章にしてみると当然のように思えるかもしれませんが、これを実践・継続できる人は少ないです。
浪人成功率は10%というのは通説であり、きちんとしたデータに基づくものなのかは不明です。
しかし言えることは、私自身が出会ってきた人の中で第一志望校に合格できた人は一握りだということ。
あながちこのデータは間違っていないのかもしれません。
これを読んでいる方は本当に行きたい大学に合格できるよう、一分一秒を惜しんで勉強に励んでくださいね。
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