奨学金を借りつつ仮面浪人をしている人もいますよね。
もし合格して別の大学に移る場合、「奨学金を継続して借りられるのかな?」と不安に思っている人も多いのではないですか?
今回は仮面浪人に成功した場合の奨学金の継続について、詳しく解説していきますね。
仮面浪人をしたら奨学金はどうなる?返済は待ってくれるの?
では早速、仮面浪人生の奨学金について詳しく解説をしていきます。
給付型奨学金の場合 ⇒ 打ち切り
給付型奨学金を受けている場合、仮面浪人に成功したのち他の大学に入学し直すと奨学金を継続することはできません。
退学時、大学を通じて廃止の手続きをする必要があります。
そして給付型奨学金については新しい学校で再申し込みをすることができません。
ただし次に通う大学から新たに貸与型奨学金に申し込みできる可能性があります。
詳しくは学校を通じて確認してください。
貸与型奨学金の場合 ⇒ 一度廃止したのち再申し込み
そして現在貸与型奨学金を受けている場合は、元の学校を通じて奨学金を廃止したのち、新しい学校で再申し込みという形になります。
再申し込みの時にまた審査を受けることになりますので、新しい学校でも必ず奨学金を受け取れるかどうかは分かりません。
在学中に返済が始まってしまう場合は「在学猶予願」を提出しよう
基本的には貸与期間が終了したら、その7カ月後から奨学金の返済が始まってしまいます。
しかし「在学猶予」というものを提出すれば返還の開始を遅らせることができますよ。
これについても所属の大学に問い合わせてみてください。
ちなみに…休学する場合は給付・貸与ともにストップ
仮面浪人中に休学しようと考えている人は要注意!
休学する場合は奨学金の給付・貸与を「休止」しなければいけません。
このことを知っていないと計画が狂う人も出てくるかもしれないですね…。
休学についての詳しい情報は必ず公式サイトを参照してください↓
ちなみに仮面浪人中の休学はオススメできません。
理由は以下の記事でまとめています↓
仮面浪人生が奨学金を受け取る注意とポイント
ここではその他の注意事項や見落としがちなポイントについてお話ししていきます。
日本学生支援機構(JASSO)以外の奨学金もチェック
日本学生支援機構以外にも、大学や自治体・民間団体が貸してくれる奨学金もあります。
ものによっては併用が可能なものありますよ。
現在受けている奨学金との併用や切り替えも視野に入れるといいでしょう。
しかし貸与型の場合は借りれば借りるだけ将来返さないといけない金額が増えていくということを念頭においてください。
奨学金は組織ごとに必ずルールをチェックしよう
前半でご紹介したのは「日本学生支援機構」から奨学金を受け取る場合のお話。
そして先ほども説明したように、それ以外にも奨学金を給付・貸与してくれるところは多くあります。
それぞれの団体でルールは違いますから、借りている(借りようとしている)奨学金について入念にルールを調べてください。
あえて仮面浪人成功まで奨学金を受け取らないという手も
特に日本学生支援機構の給付型奨学金の場合、一度退学してしまうとその時点で廃止となり、再申し込みができません。
そうなると給付型奨学金を受け取れる期間の方が短くなってしまいますね。
そうならないためにあえて元の大学では奨学金に申し込まず、新しい学校に移ってから申し込むというのも手です。
ちなみに日本学生支援機構の給付型奨学金の場合、
「高等学校等を卒業後2年の間に入学が認められ進学する人(申込時点で卒業後2年以内の人)」
ならば既卒生でも申し込みができるようです。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
なお、仮面浪人生に限らず浪人生全体の奨学金事情についてはこちらの記事でもまとめています。
仮面浪人成功後、奨学金の手続きについて
ここでは仮面浪人に成功した場合の手続きについて紹介していきます。
元々通っていた大学から廃止の手続きをする
仮面浪人に成功した場合、まずは現在の奨学金の廃止手続きをしなければいけません。
廃止手続きは元の大学を通じて行うことになります。
改めて申し込む場合は新しい学校から
そして再度貸与型奨学金の申し込みをする場合、新しい学校から申し込むことになります。
そこから審査がありますので…
申し込みをしてから支給開始まで2~3か月のタイムラグが発生してしまいます。
この点だけ注意が必要です。
ちなみに初回振込時は支給開始月からの金額がまとめて振り込まれます。
合格をもらったらすぐに大学に相談しよう
仮面浪人成功が分かるのが2~3月だと思いますので、大学は春休みです。
その間に退学手続きや新しい学校の入学手続きなども済ませないといけないので、結構ハードスケジュール。
そして必要な書類を揃えるのに時間がかかることもありますので、合格が決まったら早めに状況を報告・相談するようにしましょう。
元々在籍していた大学だけでなく、新しい学校への問い合わせが必要になるかもしれません。
不安なことは必ず早めに問い合わせて、ひとつひとつ解決しましょう。
こちらの記事では退学手続きなども含めただいたいの流れを紹介しています。
お時間のある方はぜひ併せてご覧ください。
まとめ:奨学金の返済は待ってくれる。しかし継続はできないので再審査が必要。
- 給付型奨学金の場合は退学時点で打ち切り
- 貸与型奨学金の場合は一度廃止して再申し込み
- 在学中に返済が始まってしまう場合は「在学猶予願」を提出する
- 仮面浪人に成功したらすぐに大学に相談!
- 年度や奨学金機構・財団によりルールは異なるので自分でよく確認しよう
今回は仮面浪人した場合の奨学金の扱いについて解説をしていきました。
日本学生支援機構では基本的に新しい学校で継続して奨学金を受け続けることはできません。
新しい学校で新たに申し込みし直す形になります。
また奨学金の機構・財団・自治体などによってルールは異なります。
それぞれの団体の最新のルールを確認するようにしてください。
そして場合によっては他の奨学金への切り替えや併用を視野に入れるのも良いでしょう。
そして仮面浪人は世間的に見てレアケースですから、情報があまり出回っていないのも事実。
不安なことがありましたら必ず所属する学校を通じて問い合わせを行ってください。