こんなふうに、小論文の正しい形や練習方法が分からず苦労している人も多いです。
ここでまず念を押しておきたいのが…
「基本的に小論文の練習に近道なんかない!」ということ。
長い期間をかけて、何度も何度も書いていくしかないんです。
でもそんなことは言っても…
入試まで時間がない人は「とにかく効率よく小論文を勉強したい!」と思うはず。
という訳で今回は、小論文の理想的な練習方法についてまとめました。
「入試までとにかく時間がない!」という人のための特別メニューも用意しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
小論文の理想的な練習方法!
まずは全員が必ず心得ておいてほしい、理想的な練習方法を解説していきます。
きちんと手順を踏めば、遠回りになることはありません。
まずは基本の書き方の手順・ルールを学ぼう
とにもかくにも、まずは知識がないと始まりません。
まずは基本的な小論文の書き方について勉強しましょう。
手順をざっくり示すと、
- 問われていることを的確につかむ
- アイディア出し
- アイディアをもとに段落構成を考える
- 表現に気を付けながら清書を書いていく
- 最終チェック
こんな感じですね。
文字に起こすとかなりさっぱりしていますが、それぞれの工程がとても奥が深い!
ひとつひとつの工程をしっかり勉強していきましょう。
小論文の書き方の流れや全体像、そしてそれぞれの工程のコツは以下の記事にまとめています。
意識するべきは文構成
小論文の初心者さんは、
「小論文は言い回しが難しい…」
「私がそんな偉そうに書けないよ…」
と、表現の部分で戸惑ってしまいがちなんですよね。
しかし、まず気にするのはそこではないんです。
初心者さんが一番意識するべきなのは、
- アイデア出し
- 構成メモづくり
この2点。
これらに比べると表現方法なんて小さな事です。
まずは「これでもか」ってくらいアイデア出しをして、それを《序論→本論→結論》の型に当てはめていきます。
この型に当てはめることさえできれば、小論文はほぼ完成したようなものです。
構成メモの書き方や段落構成については以下の記事を参考にしてください↓
下手でもとにかく沢山書いてみることが大切
ここまでは小論文の知識についてのお話をしていきました。
しかし、知識を頭に入れただけでは小論文は上達しません。
上で解説したことを踏まえて、とにかく自分の手を動かして練習していくことが大切です。
まずは小論文でよく出題される王道テーマで練習してみるといいですよ。
もちろん、はじめから上手く書けるはずはありません。
しかし練習を繰り返すうちに似たようなテーマの問題と出会ったり、自分の書きやすい「型」が見つかるはず。
こういう小さな発見の積み重ねが大切なんです。
自分の書きやすいテーマ・形式の問題から練習していくようにしましょう。
添削を必ずしてもらうこと!
小論文がある程度完成したら、必ず添削をしてもらいましょう。
どんなに出来が悪くても、どんなに中途半端でも、必ず人に見てもらった方が良いですよ。
自分の文章の良いところや悪いところは、人に見てもらわないと分からないものです。
そして人に見てもらうことが、上達するための一番の近道なんですよ。
添削は学校や塾の先生にしてもらうことが理想ですが…
もし周りに添削をしてくれる大人がいないのなら、私も添削をやっていますので利用してみてください↓
専門分野の関連知識を学ぼう
特に大学受験生にやってほしいのは、専門の学問分野についての基本的な理解です。
例えば福祉系の学部を受験するなら、
- 福祉関連のニュース
- 身のまわりの福祉問題
- 実際に現場に出たときのイメージ
など理解しておいた方がいいですね。
ほとんどの場合、専門知識がなくても小論文を書くことはできますが…
知識がないよりもあった方が断然良いですよね。
書きやすさ、そして内容の深さが変わってきてしまいます。
受験する学部の内容と近いニュース・社会問題、そしてよく出るテーマをしっかりチェックするようにしてください。
時間がある人は…小論文の見本を模写しよう
これは時間がある人限定ですが…
小論文の見本を模写するものいいですね。
もちろん、何も考えずに写すのは時間の無駄です。
「段落ごとの関係性はどうなっている?」
「こういう表現なら自分の文章にも取り入れられるかな?」
こんな風に、とにかく良い所を盗む気持ちで模写するようにしましょう。
しかし見本が手に入りづらかったり、時間がかかるという欠点もありますので…
時間がある人限定の練習方法ですね。
とにかく時間がない人の小論文の練習方法
先ほども言ったとおり、小論文は量をこなしてじっくりと練習していく必要があるのですが…
入試は待ってくれませんからね。
ここからはとにかく時間がない人のために、入試前の詰め込み練習にやってほしいことを紹介していきますね。
過去問を分析する
まずは自分が受験する学校の過去問を徹底的に分析しましょう。
その際に以下の情報をチェックしてください。
- 試験時間
- 文字数
- 読解・要約問題はあるか
- 解答形式
- 出題テーマ
- 採点基準
解答形式というのは、
- 縦書き or 横書き
- 改行はするか
- 指定したワードを入れないといけないのか
- タイトルはつけるのか
などを指します。
細かい事ですが、本番に近い形式で練習するためにもチェックしておきましょう。
また採点基準などは公表していない学校もありますが…
もし公表をしているのなら必ず控えておいてください。
採点基準は作戦を立てる重要なヒントです。
よくある採点基準は以下のページでまとめています。
よくある言い回しを覚える
小論文の独特な文体に苦手意識がある人は、よくある「である調」の言い回しを覚えるというのも手です。
また序論や結論でよくあるフレーズを覚えてしまうのも良いですね。
手っ取り早くそれっぽい文が書けるようになります。
類似問題を集めてヤマを張る
上で述べたように過去問を分析して、出題テーマに一貫性があるんだったら…
ある程度ヤマを張ることができます。
例えば毎年自分自身のことが出題されているのなら、
- 今まで頑張ってきたこと
- これから頑張りたいこと
- 将来の展望
などをまとめておくと良いですね。
そして毎年、社会問題がテーマになっているのなら…
最近のニュースや話題になっていることについて調べておきましょう。
構成メモだけを大量に作る
そして時間がない人に一番おすすめしたいのが、構成メモだけを大量に作ることです。
これによってアイディア出しと構成力が鍛えられます。
清書まで行うとちょっと大変ですが、構成メモだけならそんなに時間は取られないはず。
そして構成メモをしっかり作れていれば、その後の清書作業はあまり難しくないんです。
とは言え清書の練習を全くやらないというのは危険なので…
時間のない人は、
過去問と出題されそうなテーマについてはしっかり清書までやる!
他の練習問題は構成メモだけ作ってどんどんさばいていく!
って感じで勧めると効率が良いですよ。
小論文は時間をかけてじっくり練習しよう!
- まずは書き方の手順・ルールを勉強しよう。
- 特に文構成の練習はとても大切!
- 沢山書いて、必ず添削をしてもらうようにしよう
- とにかく時間がない人は、過去問分析とヤマ張りも有効
- 出題されそうなテーマは、少なくとも構成メモだけは作っておこう
今回は小論文の練習方法について解説をしていきました。
小論文は何度も何度も練習を重ねないと上達はしません。
しかし効率の良い方法というのは存在しますので、今回説明した感じでぜひ練習してみてくださいね。
そして、小論文は書いたら必ず大人に添削してもらいましょう。
添削を受けることが早く上達するカギとなります。
受験生の方はできるだけ早く、小論文対策を開始してくださいね。