宅浪とは予備校には通わずに自宅で勉強する浪人方法ですが…
宅浪生は他の浪人生よりもストレスが溜まりやすく、精神的に追い詰められてしまうことが多いです。
「精神崩壊」という言葉は大げさな表現として用いられることが多いですが、心の不調をそのままにしておくと本当の意味で「精神崩壊」を起こしてしまうこともありますよ。
というわけでこの記事では、宅浪が精神崩壊してしまう原因とそうならないための工夫について紹介していきます。
宅浪生が精神崩壊しやすいのはなぜ?
ではまず、宅浪生が精神崩壊に陥りやすい理由をまとめていきましょう。
ほとんどの原因は「なんとなく不安」という感情
宅浪生が精神的に病んでしまう理由は、実は根拠のない不安であることも多いです。
例えば…
- 志望校に落ちてしまったらどうしよう
- 勉強のやり方は本当に合ってる?
- 勉強時間のわりに学力が伸びてない気がする
こんな感じで「嫌な出来事があって凹む」というよりは、
「起こるかどうか分からないことに対して不安を感じている」ということが多いんですよね。
もちろん楽観的に考えすぎるのも良くないです。
自分を追い込むことも浪人生には必要ですからね。
しかし必要以上に自分を追い詰めてしまっても勉強効率は上がらないし、何より自分が苦しいだけです。
自分へのいら立ち
誘惑に負けてしまったり自分が決めた目標を達成できなかった時に、自分を許せなくなってしまうことも多いです。
しかしこれを「自分の意思が弱い」とか「努力が足りないことが原因」であると考えると、どんどん悪い考えに陥ってしまいます。
現役生がみるみる力をつけてきて自分の学力が落ちた(ように見える)場合もありますからね。
不必要に自分を責めるのではなく、もっと建設的な反省をしていく必要があります。
例えば…
- スマホや漫画の誘惑に負けてしまう環境を作っている
- 実現可能な勉強計画を立てられていない
- 目標と勉強量が合っていない
このような場合は自分を責めるよりも、環境や作戦を変えることの方が大切です。
他人と交流をしにくい
そして宅浪をすることの一番のデメリット。
所属するコミュニティがないことで孤独感を感じやすいんですよね。
宅浪の身では友人とも会いにくいですし…。
このことは宅浪を始める前から分かっていたことと思います。
しかしいざ浪人を始めたら、
となってしまう人も多いんですよね。
友人と会う機会があったとしても、大学進学できた人とどうしても比べてしまいがちです。
本当の意味で自分に共感してくれる人がいないというのは苦しいものです…。
宅浪で精神崩壊する前に!メンタルケアのためにできること
では実際、本当の意味で「精神崩壊」しそうなときはどうしたらいいのでしょうか?
何か異変を感じたら早めに策を講じてくださいね!
朝型の規則正しい生活を送る
受験生にとっては基本中の基本ですが、朝型生活を徹底して守りましょう。
受験本番は朝からテストが始まりますので、朝に最高のパフォーマンスを発揮できるように数か月・数年単位で調整していく必要があります。
何より朝の方が学習効率が高いですからね。
それに余計なことを考えてしまったり、どんどん良くない考えになってしまうのも大体夜なんですよね。
早朝は頭がすっきりしているのでネガティブな考えになってしまうことは少ないでしょう。
早い時間にやることをやってしまって、夜は1日の充実感とともにゆっくり過ごすのがオススメです。
運動をする
宅浪生は特に運動不足になりがちです。
毎日予備校に通うわけではないですから、油断していると「気付いたら何日も家から出ていない」なんてことになってしまうんですよね。
運動不足の自覚がある人は騙されたと思って、散歩をしたり友人とスポーツをしてみてください。
汗と一緒に嫌な気持ちも流れていくはずですよ。
そしてぐっすり眠れば、次の日からまた勉強を頑張れます。
リフレッシュの時間を意識的に取り入れる
自分を追い詰めすぎて、好きな事をする時間をまったく取らないのもNGですよ。
リフレッシュの時間は絶対に取るようにしましょう!
そうしないとストレスはどんどん溜まっていくばかり。
大爆発を起こしてからストレスに気付くということも…
少しでも思い当たる人は、日々の勉強計画にリフレッシュの時間も組み込んでくださいね。
場所や気分を変えてみよう
気分が落ちている時にはまず、勉強場所を変えてみるのが手っ取り早いです。
近所の図書館やカフェなどに場所を移してみましょう。
自分ひとりで勉強していると孤独感に襲われてしまいますが、周りに人がいる環境なら気分も明るくなるはずです。
自分以外にも勉強をしている人がいる環境であれば、なおさら頑張れそうですね。
勉強場所を変えるのが難しい人は、家の中で勉強場所を変えてみたり、勉強する内容を変えてみるのも良いでしょう。
香りや勉強道具をお気に入りのものに変えるだけでも気分が変わりますよ。
塾や予備校に通うのも検討しよう
そして宅浪に限界を感じ始めてしまったら…
素直に塾や予備校に通うことも検討しましょう。
お金はかかるかもしれませんが、あなたの貴重な時間には代えがたいです。
週1だけ通って勉強方法を教えてもらうだけでもだいぶ違いますよ。
それに塾や予備校に通うことで外出の機会が増えますし、本音で話せる先生や浪人仲間に出会うかもしれません。
本格的に精神崩壊しそうなら…専門家に頼ろう
以上のことをやってみても改善が見られない場合は、早めに専門家に相談することをオススメします。
「専門家に頼るほどではない」と考えている人もいるかもしれませんが…
精神的なものは遅くなればなるほど改善しにくくなります。
何より苦しみながら勉強していても学力向上には繋がりにくいですからね。
心の不調に気付いたら、早めに専門機関に行くようにしましょう。
まとめ:宅浪は精神崩壊と隣り合わせ。心も健康に保とう!
- 浪人生は精神崩壊を起こしやすい
- でも実際は根拠のない不安が原因だったりする
- 生活リズムや環境を整えることで未然に防ごう
- 宅浪という手段に固執せず、塾や予備校に通うことも検討しよう
- どうしても不安が取り除けない場合は、早めに専門家に相談することも大切
今回は宅浪生が精神崩壊する原因と未然に防ぐ方法を紹介していきました。
「精神崩壊」というと多くの場合、比喩や大げさな言い方として用いるかと思います。
しかし浪人生、特に宅浪生は常に「精神崩壊」と隣り合わせだということを覚えておきましょう。
心がズタズタになってしまってからでは遅いです。
「最近何かおかしいな?」と思ったら早めに対策するようにしてくださいね。
心が壊れてしまっては志望校合格どころではありませんから。
身体だけでなく心も健康に保って、ぜひ志望校合格をつかみ取ってくださいね。