受験生にとって模試は、現状の実力を測るためのとても大切なもの。
でも…
「面倒くさいからなんとなく受けてしまっている」という人も多いのが現状です。
せっかく時間もお金もかけて模試を受けるのですから、模試の良さを存分に享受したいですよね。
というわけで今回は、模試の効果的な受け方を紹介していきます。
志望校合格のために、ここで紹介することはしっかり頭に入れておいてくださいね。
模試の効果的な受け方とは?
模試の効果を存分に発揮するために覚えておいてほしいことがあります。
それは、
《目的意識を持って模試に挑む》
ということです。
この目的意識というのは、「判定を出してもらいたい」のように受け身、かつ短期目線のものではありません。
”これからどうやっての勉強していくか”のように能動的に、そして中長期的な目線を持って模試に挑む必要があります。
って思うかもしれませんね。
もちろん、今までの勉強の成果を数値化する目的もあります。
でもそれよりももっと大切なのは、常に前を向いて合格のための作戦を立てていくこと。
模試を受けるたびに合格に近づいていかないといけないですからね。
ではそのために何が大切なのか?
- 受験する模試の選定や頻度を誤らない
- 万全な状態で模試を受けること
- 模試が終わった後にきちんと反省をして、学習計画を修正していくこと
ざっくりまとめるとこんな感じです。
模試を受ける前や当日ももちろんですが、それよりももっと大切なのは模試が終わった後の行動です。
では次の章から具体的に何をすべきなのかを紹介していきますね。
模試の受け方① 心構え&模試選び
まずは模試を受ける前、準備段階の注意事項をお伝えしていきます。
どうして模試を受けないといけないの?
こんな風に考える人も多いですよね。
気持ちはわかります…
先ほどの事ともリンクしますが、模試を受ける大きな目的は《自分の実力を正しく見極めてこれからの勉強の指針を作る》です。
まずは今の現状を把握しないことには、これからの計画を立てていけないんですよね。
模試を受ける目的は他にも…
- 試験慣れ
- 入試の傾向に慣れる
- 同年代に対しての自分の立ち位置を知る
- 近い目標を設定することでモチベーションを維持する
などの目的がありますよ。
こちらの記事ではもう少し具体的な内容をまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。
模試はどのくらいの頻度で受けるのが良いの?
これは先生によって意見が分かれることですが…
私は基本的に月1回のペースで模試を受けることをおすすめしています。
1か月というのは、勉強の計画を見直すのにちょうどいい期間なんですよね。
模試と模試の間隔が開きすぎても中だるみのようになってしまいますし。
逆に月に2回も3回も模試を受けてしまうと、模試の復習に追われて他の勉強ができなくなってしまう可能性が高いです。
(模試の復習に関しては後述しますね。)
とは言え、模試の開催日や時期によっては月1回から前後してしまうこともありますよね。
こういう時は無理に月1ペースに持ってくる必要はありませんよ。
受ける模試の選び方
模試って全国に沢山存在するので、「どれを選べばいいのか分からない」って人も多いです。
模試の選び方のポイントは、
- 自分が受ける入試問題と出題形式が同じ模試を受ける
- 同じ会社の模試を継続して受ける
これを意識しましょう。
まず「①出題形式が同じ模試」については、模試の名前から判断が出来ます。
- 公立高校そっくり模試
- ○○大学実践模試
- 共通テスト模試
のような名前がついているはずです。
そして「②同じ会社の模試」を受ける理由は、自分の点数の推移を定点観測するためです。
過去の模試と比較したデータを帳票に乗せてくれる会社もありますしね。
模試を選ぶ際はこちらの記事も参考にしてみてください。
模試の受け方② 申し込み
受験する模試が決まったら、申し込みをして行きます。
ここでは申し込みの仕方をざっくりとですがご紹介していきます。
ほとんどすべての模試はネットで個人申し込みが可能
最近は模試はネットで申し込むのが主流ですね。
ひと昔前は本屋さんを通じて申し込んだりした気がしますが…今はあまり見かけないです。
ほとんどすべての模試でネット受付をしていますよ。
支払い方法もクレジットカードやコンビニ払いなどいろいろあります。
できるだけ学校や塾を通して申し込もう
ただ、現役生や塾に通っている人はちょっと確認してください。
塾や学校を通じて申し込むことができるのなら、ぜひそれを利用しましょう。
塾や学校から申し込むと団体料金が適用されるので、通常よりも安く受験できることがあります。
お目当ての模試を団体料金で受験できるのならラッキーですね!
模試の受け方③ 前日・当日の注意
この章では模試の前日・当日の注意事項についてまとめていきます。
事前準備は念入りに
まずは前日の準備。
当日遅刻したり、忘れ物をしないためにもしっかり準備を行いたいですね。
模試の日の持ち物や服装については別の記事に詳しく記載しています↓
万全な状態で模試を受けて、今の力を出し切りましょう。
模試の効果的な受け方
本当に基本的なことになりますが、模試の間は
- 諦めずに最後まで粘る
- 迷った問題や分からないポイントは印をつけておく
- 回答した内容を控えておく
これらが大切になってきます。
私が現役の時、模試で寝ている人を見かけました。
あれって本当にもったいないですよね。
簡単すぎて解き終わってしまったのなら別ですが…
それでも見直しなどに時間を使うべきです。
また分からなかった問題や自分の回答を書き込むのは、自己採点&復習作業をスムーズにするためです。
何と答えたか忘れてしまっては自己採点はできません。
必ず控えておくようにしましょう。
友達と模試を受けに行く場合の注意
特に友達と一緒に模試を受ける場合は注意が必要です。
模試は試験慣れの意味もありますので、限りなく本番に近い状態で受験をした方が良いです。
- 会場内では極力喋らない
- 休憩時間は自分の勉強をする
これらは必ず意識してください。
模試の受け方④ 模試が終わったあとの行動が大切
そして何回も言っていますが、模試が終わったあとの行動が何より大切です!
これらをしっかり行わないと、模試を受けた効果が半減してしまうので注意してくださいね。
終わったらすぐに自己採点&復習
模試が終わったらとにかくすぐに行ってほしいのが自己採点です。
記憶が薄れないうちにとにかく早めに行いましょう。
そしてその流れで、模試の復習をして行きますよ。
基本的には分からなかった問題を中心に復習します。
同じ間違いを犯さないことと、自分の課題を見つけることが目的です。
回答時間の2倍以上かけるイメージで、丁寧に復習をしてくださいね。
そして2~3週間後にもう一度解いてみると完璧です。
詳しい復習方法はこちらの記事で解説しています。
反省と分析を必ず行おう
模試が終わった後、反省・分析をする機会は2回あります。
1回目は自己採点&復習のとき。
ここでは自分で反省や分析を行います。
2回目は結果帳票が返ってきたとき。
結果帳票には客観的な分析が載っていますので、必ずチェックしてみてください。
反省・分析の結果は、あとで見返せるようにノートなどに書いておくと良いですよ。
そしてこの結果をもとに勉強計画の修正を行います。
どんな項目をチェックすればいいのか、そしてどうやって勉強計画を改善するべきなのかは下記の記事で解説しています↓
模試の結果で一喜一憂しないこと
こんな風に落ち込んでしまう人も多いのですが…
模試の結果で一喜一憂してはいけませんよ。
何度も言いますが、模試は自分の現状を把握してより良い学習計画を立てていくためのもの。
課題点を見つけてこれからの勉強に活かしていくことが目的なんです。
特に早い時期の模試では良い結果は出にくいですから、落ち込む必要はありませんよ。
それに模試の志望校判定って、実はあまり当てにならないのはご存知でしたか?
その理由は以下の記事で解説しています。
まとめ:模試の受け方で成績の伸びも変わる
- 模試は自分の実力を正しく見極めて、これからの勉強の指針を作るためのもの
- 結果で一喜一憂するのではなく、この結果をいかに生かしていくのかが大切
- 模試の前・当日も大切だけど、なによりも模試が終わった後の復習、分析、勉強計画の修正が大切
- 合格に向けて何ができるかを常に考えよう
今回は模試の受け方についてご紹介していきました。
模試の選び方から模試の後のことまでまとめたので長くなってしまいましたが、どれも大切なことです。
毎月のようにある模試を何となくこなしているだけではダメなんですよね。
目的意識を持って、模試の全てを利用しましょう!
この記事が模試の受け方で悩んでいる方のお役に立てたなら幸いです。