一般的に理転かなり厳しいと言われています。
高校によっては3年生に上がるタイミングでの理転は禁止されているほどです。
でも…
進路変更や受験科目の変更でどうしても理転をしなくてはならないという人もいるはずです。
というわけで今回は浪人生が理転することについてのお話をしていきます。
現役生も含めた一般的な理転のお話はこちらでしていますので、併せてご覧ください↓
浪人生が理転って無謀?
まずは浪人生が理転をすることは無謀なのか?ということについてお話して言います。
1~2年勉強に費やせるならOK
一般的に理転をして受験を成功させようとすると1年では間に合わないとされています。
現役生が理転するときは「浪人覚悟で」と伝えているくらいです。
もしこれから浪人する人で入試まで1年以上あるのなら、現役生よりは理転成功の可能性は高いでしょう。
とはいえこれは浪人期間を理系科目に費やすことができれば、です。
英語など他の科目が未完成だったりすると、理系科目を完成させれない可能性が高いです。
いずれにせよ理転を決意してから最低でも1年の期間はほしいですね。
浪人生が理転するデメリット
では理転によってどのようなことが起こるのでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
これまでの勉強成果が活かせないかも
これまで文系科目をたくさん勉強してきたことと思います。
国公立狙いなどで今まで勉強してきた科目を活かせるならまだしも…
完全に捨ててしまう科目が出るのはもったいない話です。
理系科目への苦手意識で挫折する可能性
もともと理系科目が得意な人は良いのですが、文系を選択する人は理系科目に対して苦手意識を持っている場合が多いです。
それを乗り越えようと頑張る人もいますが、途中で限界を感じてしまう場合も少なからずあるんです。
そしてまた作戦変更…となってしまうと成績が伸びるどころではありませんね。
理系ガチ勢と戦うことになる
理系学部を受験する場合、当然ライバルは理系の人たちです。
もちろんほとんど全員がもとから理系にいて、何年もかけて勉強してきたような人ばかりです。
そういった人たちと戦うことになるわけですから、ガチ理系顔負けの点数をもぎ取らないといけませんね。
「理転した」という経緯なんて関係ありません。
受験においては点数だけがすべてなんです。
浪人生が理転を決める前に確認してほしいこと
もしまだ理転決めていないのであれば、事前に確認してほしいことがあります!
もしかしたら理転をしても負担はそれほど重くないかもしれませんし、場合によっては理転以外の道も見えてくるかもしれません。
第一志望が私立大学の場合
もし第一志望が私立大学の場合、文系科目だけで受験できる可能性もあります。
これは学科にもよりますけどね…
「志望学科が理系だけど得意科目は文系」という人は必ずチェックしてみてください。
文系科目だけでの受験は無理でも、新しく勉強する理系科目は1つだけで済むかもしれません。
今まで勉強した文系科目を捨てるメリットはあるか
これは志望学科は関係なく、単に理系科目で受験しようとしている人に向けてのお話ですが…
そして「今まで勉強してきた文系科目を捨てる」という選択に合理性はあるかどうかを考えましょう。
これから理系科目に注力しても、今まで頑張ってきた文系科目以上の点数を取ることはできないかもしれませんからね。
大学に入ったあとの転科という道もある
ほとんどの大学では、同じ大学内で学部を変更する「転科」という制度を設けています。
すべての大学が行っているわけではないですし、希望者全員が転科できるわけではないですが…
これから理転をして希望の学科に入るよりももしかしたら楽な道かもしれません。
また就職先を理系にしたいというわけではなく、ただ単に理系学科の勉強に興味があるというだけであれば…
自由選択科目でその学科の授業を取るという選択肢もあります。
(その授業を取るには特定の知識が必要だったり、その前段階でほかの授業を履修していないといけない場合もあります。)
大学は入学さえしてしまえば授業の取り方は比較的自由だし、在籍する学科などを変更できる可能性があるということを覚えておいてください。
前年の受験結果はどうだった?
浪人中に理転をしようとしている人は、一度は受験を経験しているわけですよね。
その時の結果はどうでしたか?
もし理系科目の方が明らかに点数が高かったのだとしたら、理転をすることでそちらに本腰を入れることができます。
しかし文系科目の方が得意、もしくは変わらないのだとしたら…
どうやって理系科目中心に合格をつかみ取るのか、細かく作戦を立てないといけませんね。
一から勉強しないといけない科目は現役生よりも不利
もし一から勉強するべき科目が出てきてしまった場合、スタートの学力は現役生と同じかそれ以下と言っても過言ではありません。
現役生は高校で習った上で塾や予備校で演習なんてこともできますからね。
先ほども書きましたが、戦うべき相手は9割以上が理系にいた人達。
その中には浪人生も含まれます。
理系科目を勉強したての人にとってはかなり不利な戦いです。
このことをしっかり理解しておきましょう。
浪人で理転して合格するためにはどうする?
「理転するとかなり不利になる」と分かった上でもチャレンジしたい人は、具体的にどうしていけばいいのでしょうか?
プロに学習計画を立ててもらおう
まず必ずしてほしいのは、塾や家庭教師の先生、そして予備校のアドバイザーさんなどプロに学習計画を立ててもらうことです。
一から勉強しないといけない科目は、基礎固めから演習まで猛スピードで進めていかないといけませんから。
もともと文系にいた人は理系科目については素人と言っても過言ではありません。
必ずプロに相談して最短距離を進めるようにしていきましょう。
塾や予備校・家庭教師は必須
そして塾や予備校、家庭教師の利用はマストだと思ってください。
独学でしばらくやってみて「やっぱりダメだった」となっては目も当てられません。
少なくとも理系科目だけは必ずプロに教わりましょう!
基礎固めをじっくり
普通は高校2年までに基礎を固めて、3年生になったら演習という流れが一般的ですよね。
しかし理転した人はスタートが遅い分、現役生と比べてスケジュールがずれてしまいます。
しかしそこで焦ってはいけませんよ。
基礎をしっかり固めていかないと応用なんてできっこありませんから。
伸び悩む時期はどうしても出てきてしまいますが、これは現役生も同じこと。
焦らずじっくりと力をつけていきましょう!
まとめ:浪人生の理転は厳しいけど、時間を味方につければ勝ち目アリ
- 理転を決意してから少なくとも1年は必要と考えよう
- 今まで勉強してきた文系科目を捨てるメリットはあるかを考えよう
- 理転以外の道も考えてみてから決心しよう
- 理転をしたのなら必ずプロに勉強を見てもらおう
この記事では浪人生の理転は無謀なのか?ということについてお話していきました。
もし時間に余裕があるのなら理転してチャレンジするのも手ではあります。
しかし理転自体はかなり難しく成功率も低いです。
理転以外に道がないのかを確認してから決心するようにしましょうね。
いずれにしても情報収集はかなり大切です。
第一志望校だけでなく併願校についてもしっかりリサーチをし、科目が分散しないようにしましょうね。
この記事があなたのお役に立てたなら幸いです。
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