受験生は模試を受ける機会が多いですよね。
学校でも塾でも、「次の模試は!?!?!?」って散々聞かれていることでしょう…。
模試に向けて勉強をしていけなんといけないのは分かってるけど…
「そもそもどんな種類の模試があるのか知らない…」
「その中でもどの模試を受けたらいいのか分からない…」
こんな人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな人のために、模試の種類、そしてどんな模試を受けたらいいのかを紹介していきます。
模試を選ぶ際の参考にしてみてください。
模試の種類には何がある?
まずは模試にはどんな種類があるのかをまとめていきますね。
マーク模試
マーク模試は文字通り、マークシート方式の模試の事です。
模試といえばまずマーク模試を思い浮かべるくらいメジャーな模試ですね。
ざっくりと分けると、共通テストプレなんかもマーク模試の分類になることがあります。
マーク模試の問題は共通テストを意識した作りになっているものが多いです。
共通テストを受験する人(ほとんど全員ですね)は必ず受けておきたい模試です。
記述模試
対して記述模試は、マーク式ではなく解答用紙に文字を書くタイプの模試。
全てが論述形式の問題という訳ではなく、一部選択肢の問題があったり、単語を答えるなどの問題もありますよ。
一般的にはマーク模試よりも難しいとされていますが、実際は模試の会社によってレベルはまちまちといったところでしょうか。
記述模試は国公立大学を受験する人は必須です。
後述しますが私立大学を受験する人にとっても、この模試は有用ですよ。
冠模試(大学別模試)
冠模試とは、「東京大学実践模試」、「京大オープン」など、個別の大学名がついている模試のこと。
国公立大・私立大の最難関校は冠模試が用意されています。
模試の問題も、実際の入試問題と同じような難易度・出題形式。
そして結果帳票にもその大学合格に向けてのアドバイスが載っています。
難関大を目指す人は必ず受けてほしい模試です。
ハイレベル模試
冠模試と近いタイプの模試には他にも、
- 難関国公立模試
- 難関私大模試
- 医学部模試
こんな名前の模試も用意されています。
会社によってどの大学までが対象なのかまちまちなのですが、公式サイトに行けば対象の大学名が書いてあるはず。
特定の大学狙い撃ちでないので実際の問題形式とはいきませんが、受けておいて損はないですよ。
このハイレベル模試は基本的に記述式となっています。
基礎学力を測るための模試
そしてこれらとはちょっと毛色が違うのですが…
入試に向けた模試ではなく、基礎学力を測るための模試も存在します。
例えば…
- 全国統一高校生テスト(東進)
- スタディサポート(ベネッセ)
これらが該当しますね。
これらの模試は志望校判定用の模試ではないということを覚えておきましょう。
受験生には基本的に受ける必要はありません。
どんな種類の模試を受ければいいの?
この章では、数ある模試の中からどの模試を選べばいいのか、その判断基準を紹介していきますね。
受験生なら冠模試はマスト!
まず絶対に受けてほしいのが、《冠模試》や《ハイレベル模試》。
その大学を受ける人のためだけに作られた模試なので、必ず受験してください。
東大・京大レベルになってくると、各模試会社が開催しています。
お目当ての大学の模試はできるだけ全て受験するようにしましょう。
ただし、これらの模試では偏差値は低めに出るということを知っておきましょう。
ハイレベルな模試にはハイレベルな受験者が集まってきますからね。
他の模試と同じように考えて凹まないように注意!
基本となる会社の模試を一つ決めておくと良い
上記以外でどんな模試を受けるべきか分からないという人は、受験する模試の会社を一つ選ぶといいですよ。
受験直前期は月1回くらいのペースで開催されているので、ちょうどいいペースで受験していけます。
同じ会社の模試を受けていくことで成績の変化を定点観測できますしね。
基本は《冠模試+1社の模試》で受験していって、足りないところだけ他の模試を受けていく人も多いですよ。
誰に対してもおすすめできる模試の会社は《河合塾》ですね。
難関大を受験する人は《駿台模試》でもいいかもしれません。
各模試の難易度比較はこちらの記事で行っています↓
記述模試は受けたほうがいいの?
先ほど国公立大学を受験する人は記述模試は必ず受験するように書きましたが…
私立大学受験の人は記述模試は受けたほうが良いのでしょうか?
これは人によって意見が分かれるところなのですが私の意見では、
私大受験であっても基本的には受けたほうがいいです!
マーク模試は共通テストを意識しているので、共通テストと似ている問題構成なんですよね。
でも実際の私立入試は違います。
たとえマークシートで回答するものだとしても、共通テストとは異なる出題傾向です。
このブログで何回も申し上げている通り、模試を受ける一番の目的は志望校の判定ではありません。
現状を正確に把握し、これからの勉強計画を修正していくために模試を受けるんです。
そのためには色々な形式の問題に触れたほうが良いですよね。
マーク試験ばかり受けていると、共通テストで高得点を取るための学習計画になっていってしまいます。
もちろん共通テストも大切ですが、もっと大切なのは個別試験で得点できるようになること。
マーク模試だけではちょっと不足なんです。
違う角度からも課題点を見つけていって、本番で得点できる力をつけていきましょう。
模試の種類を正しく理解して、効果的に模試を受けていこう
- 模試の種類は大きく分けて、《マーク模試》《記述模試》《冠模試》《ハイレベル模試》
- 難関大を受ける人は該当する冠模試・ハイレベル模試を必ず受けよう
- 記述模試もできるだけ受けるのがオススメ
- 基礎学力を測るための模試は基本受けなくてOK
- 月1ペースを目安に模試の予定を組んでいこう
今回は模試の種類についてお伝えしていきました。
人によって受けるべき模試や最適なペースは異なりますが、基本的なことは今回紹介した通りです。
自分がどうするべきなのか不安なら、塾や予備校の先生と相談してみてくださいね。
そして忘れてはいけないのが、模試は受けることそのものよりも受けた後の行動が大切だということ。
復習や分析は必ず行ってください!
志望校合格に向けて一歩ずつ前進していきましょう!