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浪人して志望校を上げるのってどうなの?必ず確認するべき注意事項

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浪人生が志望校を上げるのってやっぱり無謀なのかな?

浪人するのなら目標はさらに高く!と考えている人は少なくないでしょう。

しかし「浪人して志望校を上げるのは危険」という声もよく聞きますよね。

どうすればいいか分からず困っている人も多いのではないでしょうか…

実はこれ、一言でまとめられる簡単な問題ではないんだ。塾講師・家庭教師の視点からお話ししていくね。

というわけでこの記事では、浪人生が志望校を上げるのはどうなのか?ということを深掘りしていきます。

浪人して志望校を上げるのってどうなの?筆者の考えは…

一言に「志望校を上げる」と言っても、人によってどの程度のことを指しているのかが異なります。

まずはそのことについて整理をしつつ、私の考えをまとめていきますね。

目標とするレベルを上げること自体には賛成

一つめに、目標とする学力レベルを高く設定することには大いに賛成です。

現役時よりも更に上の目標を掲げるということはモチベーションの面でも良い方向に作用するでしょう。

たとえその目標に届かなかったとしても、低い目標設定のままでは届かなかった所まで行ける可能性もあります。

ただし浪人成功ラインを上げるのは危険

しかしながら、自信をもって浪人成功と言えるラインを上げてしまうのは危険と言わざるを得ません。

現役時の第一志望校に届かなかった人が浪人をするわけですから、さらに上のレベルに到達するのはとても難しいです。

毎年求めるレベルが上がっていって、無限浪人地獄に入ってしまう人もいるくらいですから…。

もちろんその志望校が記念受験やチャレンジ校という形で、その下のレベルの学校に受かれば万々歳というなら別ですよ。

格上の大学を受験することは自由です。

しかしレベルを上げた第一志望校だけにこだわるのではなく、現役時に目指していた大学やその下の滑り止め校も必ず受験しましょう

国公立志望の場合は特に注意が必要

と、ここまでは私立大学を受験するときの話。

国公立大学は1校しか受験できませんから、さらに上のレベルの国公立を目指す場合はより慎重な判断をしないといけません。

あとから詳しく書きますが、模試を定期的に受けて自分のレベルをしっかり見極める必要があります。

そしてさらに厄介なのが、現役時は私立志望だったけど浪人して国公立を目指そうとしている人

国公立は科目数がとても多いため、残念ながら浪人してから国公立に転換するのはかなり困難です。

最低でも2浪は覚悟しておく必要があります。

国公立受験の場合は抑えとなる私立の勉強もおろそかになりがちなので、多浪NGの人には「やめておけ」と言わざるを得ません。

ただでさえ国公立受験は大変なこと。気持ちの強さだけでなく環境や今の実力もしっかり見つめて考えよう。

浪人して志望校を上げる人がチェックするべきポイント

では浪人をして志望校を上げようとしている人はどんなことに注意するべきなのでしょうか?

私大志望・国公立大志望に関わらず、次に紹介するようなポイントを確認してください。

志望校を上げるとレベル・出題内容はどう変わる?

まずは志望校を上げる場合、何を目指して勉強していけばいいかを確認しましょう。

具体的には、

  • 受験科目が増えるかどうか
  • 出題範囲が広がるかどうか(国語なら古文・漢文、数学ならⅡBやⅢC、教科書改訂の影響など)
  • 出題形式が変わるかどうか(マーク/記述、英作文の有無など)
  • 合格最低点

このようなことを調べましょう。

当然ですが過去問にもざっと目を通しておく必要がありますよ。 

一般的に志望校を上げた場合、今までよりも科目や範囲が増えることが多いです。

それにより勉強スケジュールがガラッと変わる可能性がありますね。

もし今までの志望校と新しい志望校で必要な勉強が大きく変わるのなら、志望校を上げるのは避けたほうがいいでしょう

逆に今までの志望校の延長線上に新しい志望校があるのなら、それを目指してもいいかもしれません。

科目が増える場合は特に注意

入試で利用する科目が増えれば当然負担は増えます。

1科目増えたところで大した問題ではないでしょ!

なんて考える人もいるかもしれませんが、1科目の負担は想像以上のものだと思ってください。

まず現役時に使っていなかった科目ですから、1年以上触れていないという場合が多いです。

さらには高校で履修していなかった科目もあるかも…?

場合によってはすでに現役生よりも遅れを取っている状態かもしれませんよ。

模試を定期的に受けて推移を確認しよう

これは現役時代から言われていることと思いますが、模試を定期的に受けて自分の成績の変化を常に観察する必要があります。

ここで注意なのが、浪人生は春の模試で偏差値が高く出る傾向にあるということ。

ここに胡坐をかいていると現役生にどんどん抜かされてしまいます。

ギリギリまで見極めてから出願しよう

ということはつまり、浪人生が早い段階で受験校を決定するのは危険ということです。

1回の模試で志望校を上げるかどうかの判断はせずに、長期的に見ておく必要があります。

そしていつでも方向転換できるようにしておきましょう

勝算があれば上のレベルの学校に出願すればいいし、逆に可能性が見込めないのならば今までの志望校や安全校に舵を切ればいいだけですからね。

滑り止め校は入念に選ぼう

そしてこれは現役生にも言えることですが、滑り止め校の選定を疎かにしてはいけませんよ。

滑り止め校の数などはそれぞれの学校の志望度合いや多浪できるかどうかによっても変わってきますので、家族としっかり話し合う必要があります。

これについては別の記事で詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてください↓

浪人中に志望校を上げる人はこんなことにも注意

浪人中に志望校を上げたいと考えている人は、他にも以下のようなことに注目しましょう。

浪人に失敗してしまったらどうする?

あまり考えたくないかもしれませんが、浪人に失敗してしまったときのことを事前によく考えておいてくださいね。

どんな道が残されているのかを知ることで気持ちを固めることができますし、結果が分かってから慌てずに済みます。

何も知らずに突き進むよりも、上の記事にあるような選択肢を知った上でリスクを取るほうが断然良いですからね。

偏差値だけにとらわれてない?

せっかく浪人したんだから、これくらいの大学に入らないと…

こんな風に「ねば」「べき」で考えていませんか?

大学を選ぶ際に偏差値が大きな判断材料になることもありますが、そもそもあなたが大学でやりたいことは何ですか

もし数字や世間体だけを見ているのであればそれは自分のためにはなりません。

あなたの将来につながる学校、そしてやりたいことのできる学校を選んでくださいね。

そもそも浪人の成功率は高くないという事実

志望校を上げるかどうかにかかわらず全員に覚えておいてほしいのが、そもそも浪人成功率はとても低いということ。

実際は次の記事でも書いたように、浪人成功の定義をどこに置くかによっても変わってくるんですけどね。

それに加えてさらに志望校を上げようとしているのですから、厳しい戦いになるのは間違いありません。

少なくとも現役時と同じ勉強のしかたでは上のレベルの大学に受かることはまずないと考えましょう。

必ずプロに相談しよう

ここまで色々説明してきましたが、実際はもっと複雑な問題を抱えていることがほとんどです。

浪人に対しての自分の考えや親の考え、

浪人中にかけられる金額や浪人方法、

本当に成績が上がる見込みがあるのかどうかなど…

こういったことを様々な角度から考えていかないといけません。

当然これは個人での判断は難しいので、学校や塾・予備校の先生に必ず相談をしてください

できれば複数人に聞いてみるのがいいですよ。

あなたのことをよく知る先生ならば、的確なアドバイスをくれるはずです。

自分だけでは見つけられなかった視点や課題点を知るチャンスですから、ぜひプロを頼ってくださいね。

浪人生が志望校を上げる場合は慎重な判断が必要

まとめ
  • 浪人生がさらに上のレベルを目指すのは賛成
  • しかし浪人成功の定義を変えてしまうのは反対
  • 今までの勉強を続ければ格上の大学も狙える状態が理想
  • 勉強内容が大きく変わるのであれば志望校変更はやめておいたほうが無難

今回は浪人生が志望校を上げるのはどうなのか?ということについてお話ししていきました。

人によりどの程度リスクを取れるのかも違いますし、自分の置かれている状況や目指したいところによっても答えは変わってきます。

自分だけでは判断せずにしっかりとプロに相談してくださいね。

そして自分ひとりの力では浪人を成功させることはできません。

家族とも納得いくまで話し合ってください。

家族の理解と協力を得ることが浪人成功の第一歩です

どの学校を目指すにせよ、あなたの浪人がうまくいくことを願っています。

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