都立一般入試では、調査書点と本番のテストの点数を合計した得点で合否が決まります。
でも…
それぞれをそのまま足す、というわけではないんです。
合計点を出すには少し複雑な計算をする必要があるんですよね。
というわけで、都立高校の一般入試(1次/分割前期募集)における換算内申点と調査書点の計算方法を解説します。
これらの点数から本番で必要な点数を計算で割り出すこともできるので、あと何点伸ばさないといけないのか?を知ることができますよ。
ぜひ都立入試への理解を深めるのにもお役立てくださいね。
今回の内容は動画でも解説しています。
《都立高校入試》換算内申点・調査書点・本番で必要な点数の計算方法とは?
計算の解説に入る前に、ちょっとだけ用語の確認をしましょう。
ざっくりとこのようになっています。
都立高校の一般入試では、
調査書点(300点満点)+学力検査(700点満点)+スピーキングテスト(20点満点)
の合計1020点満点で合否を決めます。
そのため複雑な計算が必要なんですね。
具体的な計算方法は以下で解説していきます。
換算内申点の計算方法
換算内申は、5科目は素内申のまま、実技4科目は2倍にして合計した数値(65点満点)です。
換算内申 =
4科目合計 × 2 + 5科目合計
換算のしかたはいたって簡単。
国数英社理の5科目はそのまま、実技4科目は2倍して合計を出すだけです。
調査書点の計算方法
調査書点を出すためにはちょっと複雑な計算をします。
65点満点の換算内申を300点満点に変えるので…
調査書点
= 換算内申 ÷ 65 × 300
(小数点以下は切り捨て)
という公式になります。
入試本番で必要な点数の計算方法
入試本番で必要な点数の出し方は以下の通りです。
本番とるべき点数
= ( 合格基準点※ ー 調査書点 ー スピーキングテスト得点 ) ÷ 700 × 500
まずは合格基準点から上で求めた調査書点を引きます。
そうすると本番でとるべき学力検査分の得点(700点満点)がでます。
さらにこれを500点満点に直していくので…
700で割って500をかける、という式になります。
合格基準点はこちらから飛べる表の「合計得点」にあたります。
リンク:2024年度 都立高入試 東京都校長会「志望校予定調査」による最新合格基準
またこちらの値は合格圏(合格率60%)ラインを示しています。安全圏ライン(合格率80%)で計算したい人は合格基準点に+40したものが目安となります。
入試で利用する内申っていつのもの?
基本的には中3の1~2学期の内申を利用します。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
まだ確定の内申が出ていない人は、手元にある最新の内申点で計算してみましょう。
都立高校入試の換算内申点・調査書点・本番で必要な点数の自動計算フォーム
こんな人に向けて自動計算フォームを用意しました。
お手元に内申点が分かるものを用意して、入力していってくださいね。
換算内申点・調査書点の自動計算フォーム
まずは手元にある内申点を入力してみてください。
自動で換算内申点と調査書点が計算されます。
入試本番に必要な点数の自動計算フォーム
まずは下記リンク先の「合格基準点」と先ほど計算した「調査書点」、そして「スピーキングテスト得点」を入力してください↓
スピーキングテストの結果がまだ出ていない場合は、一旦仮で入力、もしくは「F:0点」としておきましょう。
合格基準点はこちらから飛べる表の「合計得点」にあたります。
リンク:2024年度 都立高入試 東京都校長会「志望校予定調査」による最新合格基準
またこちらの値は合格圏(合格率60%)ラインを示しています。安全圏ライン(合格率80%)で計算したい人は合格基準点に+40したものが目安となります。
また合格基準点は学校にあるこういった本でも調べることができます↓
「合計得点」の部分が1020点満点になっていることを確認してください。
(記載されている得点が1000点満点だった場合は、スピーキングテストのスコアを「F:0点」にして利用してください。)
まとめ:目指すべき点数を明確にして勉強に励もう
- 換算内申と調査書点の計算方法はなんとなく理解しておこう
- 本番のテストで何点必要なのか必ず知っておくこと!
- 推薦入試や2次/分割後期募集は学校によって配点が違うので注意
これから都立高校の一般入試を受ける人は、本番で何点必要なのか?ということを必ず知っておきましょう。
目指すべきところが分からないと、何をどう勉強していくべきかが見えてきませんからね。