都立高校の一般入試では、調査書点と本番のテストの点数を合計した得点で合否が決まります。
でも、それぞれをそのまま足すというわけではないんです。
合計点を出すには少し複雑な計算をする必要があるんですよね。
というわけで、都立高校の一般入試(1次/分割前期募集)における換算内申点と調査書点の計算方法を解説します。
これらの点数から本番で必要な点数を計算で割り出すこともできるので、あと何点伸ばさないといけないのか?を知ることができますよ。
ぜひ都立入試への理解を深めるのにもお役立てください。
今回の内容は動画でも解説しています。
《自動計算フォーム》都立高校入試の換算内申点・調査書点・本番で必要な点数を計算しよう
お手元に内申点が分かるものを用意してください。
下記のフォームに内申点を記入すれば、
- 換算内申点
- 調査書点
- 本番で必要な得点
が算出されます。
またこちらは【比率7:3、5科目入試、傾斜配点なし】の高校を受ける方を対象としたものです。
その他の学校を受ける人はまた違った計算方法を使います。
入試問題自校作成校の場合、その学校の問題の正答率でなく、「共通問題だったらこれくらいの得点の人が受かる」という目安となります。
合格基準点はこちらから飛べる表の「合計得点」にあたります。
リンク:2025年度 都立高入試 東京都校長会「志望校予定調査」による最新合格基準
またこちらの値は合格圏(合格率60%)ラインを示しています。
安全圏ライン(合格率80%)で計算したい人は合格基準点に+40した数値を入力してください。
また合格基準点は学校にも置いてあるこういった本でも調べることができます↓
こういった本で調べる場合、合格基準点が1000点満点であることを確認してください。
換算内申点・調査書点・本番で必要な点数の計算方法
上記で自動計算された値はどのように算出されたのか?について解説していきます。
まずは用語の確認です。
ざっくりとこのようになっています。
都立高校の一般入試では、
調査書点(300点満点)+学力検査(700点満点)+スピーキングテスト(20点満点)
の合計1020点満点で合否を決めます。
ただ上記のようなスピーキングテストの点数を引いた1000点満点で表されることが圧倒的に多いです。
具体的な計算方法は以下で解説していきます。
換算内申点の計算方法
換算内申は、5科目は素内申のまま、実技4科目は2倍にして合計した数値(65点満点)です。
換算内申 =
4科目合計 × 2 + 5科目合計
換算のしかたはいたって簡単。
国数英社理の5科目はそのまま、実技4科目は2倍して合計を出すだけです。
調査書点の計算方法
調査書点を出すためにはちょっと複雑な計算をします。
65点満点の換算内申を300点満点に変えるので…
調査書点
= 換算内申 × 300 ÷ 65
(小数点以下は切り捨て)
という公式になります。
入試本番で必要な点数の計算方法
入試本番で必要な点数の出し方は以下の通りです。
本番とるべき点数
= ( 合格基準点 ー 調査書点 ) × 500 ÷ 700
まずは合格基準点から上で求めた調査書点を引きます。
そうすると本番でとるべき学力検査分の得点(700点満点)がでます。
さらにこれを500点満点に直していくので…
700で割って500をかける、という式になります。
入試で利用する内申っていつのもの?
基本的には中3の1~2学期の内申を利用します。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
まだ確定の内申が出ていない人は、手元にある最新の内申点で計算してみましょう。
まとめ:目指すべき点数を明確にして勉強に励もう
- 本番のテストで何点必要なのかを知ったうえで勉強計画を立てよう
- 換算内申と調査書点の計算方法はなんとなく理解しておこう
- 推薦入試や2次/分割後期募集は学校によって配点が違うので注意
これから都立高校の一般入試を受ける人は、本番で何点必要なのか?ということを必ず知っておきましょう。
目指すべきところが分からないと、何をどう勉強していくべきかが見えてきませんからね。