塾では定期的に保護者面談がされていますよね。
でも何となく「面倒くさいなあ」って思っていませんか?
塾の面談は、生徒の塾での様子を伝えたり、これからの勉強方針を考えていく上で大切な機会なんです。
塾講師の私としても、保護者の方々にはぜひ積極的に参加していただきたい!
むしろ質問し倒してほしいくらいです。
それにせっかく時間をとって塾に出向くわけなので、少しでも面談を有意義なものにしたいですよね!
今回は、塾の保護者面談を有意義なものにするためコツをまとめました。
そして面談中に聞くことや、よくある疑問点もまとめてみましたよ。
ぜひ最後までご覧下さい。
塾の保護者面談はどんな役割があるの?
塾の保護者面談には、大きく分けて3種類あります。
- 入塾時面談
- 定期面談
- 随時行う面談
それぞれ役割が違っているので、まずはこれらを理解しておきましょう。
①入塾時面談
集団塾・個別指導塾ともに、入塾時には必ず面談があります。
この入塾時面談の目的は3つ。
- 塾の方針と家庭の要望がマッチしているか確かめること
- 現在の学力レベルと目標の確認
- 当面の指導方針の決定
この面談は本当に大切なもので、絶対にパスすることはできません。
ご家庭が求めていることと塾の方針がマッチしていないと、伸び悩みやトラブルの原因となってしまいますよ。
きちんと意思の疎通を図って、方針の摺り合わせをしておきましょう。
②定期面談
定期面談は年に2~3回行うところが多いです。
だいたい長期休みに入る前に設定されていますね。
定期面談の内容はこんな感じです。
- これまでの指導内容
- 塾での様子
- 成績の推移
- これからの指導カリキュラム
- 長期休み中の勉強計画
- 今のままで進めていけばいいのか
- 教科ごとに作戦を変えていかないといけないのか
などという勉強の作戦から、
- 授業中の様子
- 模試などの結果共有
など、現在の様子などを伝えていきます。
保護者から勉強方法についての質問が飛び交うのもこの面談です。
塾としても生徒の家での様子は知りたいですし、情報はご家庭と共有して行きたい!
たくさん質問をしたり、家での生徒の様子を教えていただけると嬉しいです。
③随時行う面談
定期面談以外にも、必要に応じて面談を行うこともありますよ。
- 塾内で起こったトラブルの共有
- 模試の結果が想定外だったから、緊急面談
- 最近生徒の様子がおかしいが、何かあったのか?
このような、緊急で共有するべき内容があったときに面談を行うことがあります。
また、保護者の方から面談をしてほしいと要求があることもありますよ。
- 最近全く勉強しない
- 塾の先生と相性が合わないみたい…
などなど、相談内容は様々。
こんな悩みがあったら、面談時期以外でも面談できないか相談してみましょう!
大体の塾は、決められた面談期間以外でも随時面談に応じてくれますよ。
塾の保護者面談を有意義なものにするコツ
前述の通り、塾の保護者面談は年に何回もあります。
「正直めんどくさい…」って感じる方も多いですよね。
せっかく足を運ぶのなら、保護者面談を有意義なものにしたいですよね!
ここではそんなポイントをお話していきます。
できるだけ三者面談を行う
だいたいの塾の保護者面談は先生と保護者だけで行うことが多いです。
でも、生徒も加えて面談をすることでより有意義な面談にすることができますよ。
いくら大人同士で作戦を話し合ったとしても、実際に勉強するのは生徒。
勉強を押し付けられているという感覚があったり、ゴールが見えない状態では、本人のやる気が出ないってものです。
ただ、生徒に聞かれたくない話をするときもありますよね。笑
その時々で、生徒を加えるかどうかを判断できると良いです。
目標を共有する
保護者と塾側の目標がずれてしまっていることって、結構あるんです。
例えば…
と塾側は思っていても、
ご家庭がこのような考えだったら食い違ってきてしまいますよね。
全体の成績が上がったとしても、満足度は上がりません。
また、
こんな風なすれ違いが合っては困りますね…。
目標の認識の差があると、トラブルの元です。
全体的に見ると成績は上がっているにもかかわらず、「塾に通っても成績が上がらない」
なんて感じる原因になってしまいますよ。
面談では、こういった目標・重視すべきことをしっかり摺り合わせておきましょう。
模試の成績など、資料はできるだけ用意する
成績表などの資料は、多ければ多いほうがいいです。
塾側も生徒に「成績表は持ってきてね」と伝えてはいるのですが…
定期テスト以外の小テストや実力テストなど、やはり把握しきれない部分も出てきてしまいます。
特に、結果が悪かったテストは生徒が自ら持ってくることは少ないです。
良い成績のものだけを見ていては、合格可能性を見誤ってしまうなどの危険性が出てきてし舞います。
家にある成績表なんかは持ってきていただけるとありがたいです!
要望ははっきり伝える
塾に要望を伝えるのを躊躇してしまう人が多いのですが、要望はどんどん伝えたほうがいいですよ!
個別指導塾ならなおさら。
個別対応なのが売りなのですから、フレキシブルに対応してくれることでしょう。
- 宿題の量を増やしてほしい
- もっと優しく指導してほしい
- 学校での様子も気にかけてほしい
などなど。
状況にもよりますが、ほとんどの場合、このような要望にも対応してくれることでしょう。
だって、これって全て生徒のためじゃないですか。
もちろん生徒を間違った方向に導く可能性があるのなら反対します。
でも塾も保護者も、”生徒の志望校合格”というゴールは同じです。
生徒側の意見や塾側でできることの限界もあるので、全てを受け入れることはできないかもしれません。
でもできる限り要望に応えようとする塾の方が圧倒的に多いですよ。
受け身になっていてはだめ。保護者側から積極的に質問をすること
保護者からの質問がないと、勉強の方針も何もかも塾の提案通りになってしまいます。
先ほども書いたとおり、塾とご家庭の目指す方向性がずれてきてしまうことが一番怖いです。
このままその塾に通い続けても、満足度は上がりません。
「保護者面談なんて面倒…」と思わずに、積極的に質問をして塾と意思の疎通を図ることが大切ですよ!
親が塾の面談で聞くことは?
ここでは塾の保護者面談で聞いておくべきおすすめの質問をまとめます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
「カリキュラムと比べて進捗はどうですか?」
このような質問を投げかける意図は2つ。
- 言葉の通り、カリキュラム通りに勉強が進んでいるのかどうか
- 教室長(面談担当者)が生徒の進捗を把握しているのかどうか
返答によって、この2つを掴むことができますよ。
カリキュラム通りに進んでいるという返事だったらまあ安心かと思います。
でも…もしカリキュラムよりも遅れているようだったら、「その原因は?」と質問してみましょう。
担当講師の授業の進め方の問題だったり、生徒の理解が追い付いていないかもしれません。
早急に何かしらの改善策を講じる必要がありますね。
そしてもし、この質問に対してあいまいな返事をするようだったら…
担当講師や教務担当の人と教室長(面談担当の人)との意思疎通が図れていない可能性があります。
ちょっと意地悪な感じになってしまいましたが、これで塾の内情をちょっと掴むことができるかもしれません。笑
「自習はどうやって進めたらいいですか?」
塾にいる間だけ勉強していれば合格できるわけではありません。
塾での勉強時間なんて週に数時間程度。
これで志望校に合格できたら誰も苦労しないんですよね。
塾での学習はあくまでサポート的なもの。
メインの学習は家庭学習です。
この事をご家庭が分かっていないと、
ってことになってしまいます。
家でしっかり勉強してもらうように宿題を出しているわけですが…
出された宿題をこなしてもまだ余裕がありそうなら、どんな勉強をすればいいかを保護者面談で相談しましょう。
場合によっては追加で教材を購入してもらうかもしれませんが、今生徒が持っている教材で何とかなる場合もありますよ。
自分で市販教材を揃えても良いですが、闇雲に量だけこなしても効率の良い勉強にはなりません。
塾は普段の勉強の様子や現状の成績をしっかり把握しているので、より良い勉強法を提案してくれるはずです。
「塾での友達関係はどうですか?」
塾での友人関係って、親からするとあまりよく分からないですよね…。
違う学校の生徒とも仲良くできて、楽しく塾に通っていればいいのですが…
その逆もあるわけで。
集団塾なのに一人なじめないでいたり、特定の人と仲が悪かったりすると、塾に通うのが嫌になってしまいます。
これを知らないと、「塾に行きたくない」なんて言われたときに、頭ごなしに「行きなさい!」って言ってしまう危険性がありますよね…。
「受験に向けてのこれからの指導方針は?」
受験までまだ期間があるのなら、定期テスト対策に重点を置いていることも多いです。
でも、いつかは受験本番対策に切り替えていかないといけない時期が来ます。
そのタイミングがいつなのかをしっかり確認しておきましょう。
そして、特に高校受験をする人が注意したいのが、「塾で過去問を解くのかどうか」!
自分で家で解かなくてはいけないのか、塾で解くまで触らない方がいいのかの確認は意外と大切。
公立高校受験の場合は授業中に過去問の解説を行うことがほとんどですが、実際に解くのは宿題になることもあありますよ。
また、滑り止めの私立については塾では全く触れない可能性も。
受験本番までに解ききれるようにしましょうね。
「家族がすべきことは?」
”親がどれくらい勉強に関わるか”は結構難しい問題です。
下手に口を出してやる気を削いではいけないし、塾の指導方針の邪魔になってはいけないと考える人が多いようなんです。
でも、そういうことこそ面談で聞いてみてください!
こんなアドバイスがもらえるかもしれませんよ。
「他の学校と比べて定期テストは難しいんですか?」
実は通っている学校によって、定期テストの出題傾向や難易度は様々なんです。
もっと点数を上げなさい!と子供に言ってみても…
もしかしたら自分だけで勉強できないくらい、テストが難しいのかもしれませんよ。
その場合は授業を増やしたり、今まで受講していなかった教科も増やすなどの対策が取れますね。
現状を正確に把握するためにも、聞いておいて損はない質問です。
塾の保護者面談のよくあるお悩み
これを読めば、もう塾の保護者面談も怖くないです!
塾の面談に行くと、余計な授業を取らされるんじゃないの?
塾の面談は長期休暇前に設定されることが多いです。
そこで長期休暇中の講習授業の話をするので、そのような印象を抱かれるんじゃないかなと思います。
でも、塾が提案するのはその子にとって必要な授業。
現状の分析やこれからの指導方針を一度聞いてみてください。
それで「講習授業は必要ない」と判断されるならばOKですが、聞かずに判断するのはちょっと早急すぎますね。
手土産は必要?
手土産は必要ありません!
10人に1人くらいの割合で毎回手土産を持ってきてくださる方がいらっしゃるくらいなので、必ずしも持って行った方がいいというわけではないです。
でも、手土産は大変ありがたいです!
「現状は満足していただいてるんだな」、と感じることができます。
きちんとした格好で行くべき?
きちんとした格好じゃなくても大丈夫です!
Tシャツにジーパンなど、ラフな格好でいらっしゃる方も多いですよ。
一番多いのは、カジュアルなブラウスにスカートなど。
オフィスカジュアルよりもちょっとカジュアルな格好です。
授業参観ほどかっちりとする必要はありません!
父親も同席したほうがいいの?
できれば、塾の面談はお父さんも同席したほうがいいです!
というのは、ご家庭の中で指導方針が異なっている可能性があるため。
塾の面談をいい機会と捉えて、お父さん・お母さん・塾・そして生徒本人と、全員が同じ方向に向かっていけるように話し合っていきましょう。
結果が出ないことを伝えにくい…
伝えにくいとは思いますが、ぜひ伝えてください。
塾側もその状況は把握していると思いますが、面談の中で、成績が上がらない原因と対策を話し合うことが大切です。
成績は塾だけでも、保護者だけでも上げることはできません。
生徒・保護者・塾が協力して上げていくものです。
ぜひ面談中に積極的に話題にしてみて下さい!
忙しくて、面談に行けない!
お仕事の都合で、なかなか面談にいらっしゃれない方も多いんです。
設定された面談の期間外でもいいので、都合のいい日程を伝えてみて下さい。
できる限り応じてくれるはずです。
また、塾に出向くのが難しいのなら、電話面談という選択肢もあります。
「お電話で状況をうかがってもいいですか?」
なんて聞き方をすれば、面談の時に話そうとしていた内容を伝えてくれますよ。
一番ダメなのは、塾とご家庭が全くコミュニケーションをとろうとしないこと。
できる限りの情報を共有していきましょう。
塾の保護者面談は生徒のためのもの。積極的に参加しよう!
- 塾の面談には役割はきちんとある!ぜひ積極的に参加しよう!
- 受け身の姿勢になってはダメ!
- 積極的に質問をしたり情報を共有しよう
- 塾とご家庭が協力して、志望校合格を目指すことが大切!
今回は、塾の保護者面談の重要性と気を付けるべきポイントをまとめていきました。
塾の保護者面談は、塾とご家庭が足並みを揃えて生徒の勉強の後押しをするためのものです。
もし、塾とご家庭の目指しているところが違かったら…
一番可哀想なことになるのは生徒です。
生徒がしっかりと目標に向かって勉強を進めるためにも、塾とご家庭で当面の目標をしっかり共有しておきましょう。
「面談なんて面倒くさい…」なんて思わずに、積極的臨んでくださいね!
もし今通っている塾に不満があるのなら、インターネット家庭教師を試してみるのも良いかもしれません。
最近メジャーになりつつあるサービスで、メインの塾の代わり、または塾のサポートとして利用されることが増えてきました。
いろんな塾や家庭教師を試してみても…結局は先生と生徒との相性の問題でもあるんですよね。
色々な先生と接することで、「この人についていこう」と思える先生に出会える可能性が上がっていきます。
体験授業は無料なので、一度試してみると良いですよ。
個別指導塾と同等、もしくはそれ以上のクオリティを、保護者の方も間近で体験することができます。
通塾の必要がなく、先生を迎える準備も必要ないインターネット家庭教師、ハマる人は本当にハマります。
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