塾・予備校・通信教育について PR

塾と予備校の違いって?それぞれに向いているのはどんな人?

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高校生になったら塾よりも予備校ってイメージだけど…塾と予備校の違いってよく分からないんだよなぁ…。

塾と予備校はなんとなく違うだろうなと思っていても、実際どういう風に違うのかを説明できる人は少ないのではないでしょうか。

実は授業形態や雰囲気、先生との関わりなど、それらの差は大きいんですよ。

この記事では塾と予備校の違い、そして塾や予備校はどんな人にオススメなのかを解説してきます。

元塾講師としての経験や同業者さんからの情報をもとにまとめていきます。

どちらが良い・悪いとかではなくて、自分の性格や目的などで選ぶ事が大切だよ。ぜひ参考にしてね。

塾と予備校の違いって?

はじめに申し上げておくと…

実は「塾」「予備校」という名前がついていても、実際には中身は逆だったりもするんですよね。

例えば超大手の ”河合塾” は塾ではなくて予備校です。

また近所の小中学生に向けて勉強を教える「○○予備校」なんて名前のところは実は形態としては塾だったりします。

安易に名前で判断してはいけませんよ。

そして塾・予備校がきっぱりと分けられるわけではなく、会社によってサービスの提供の仕方に差があるのも事実です。

きっぱりと「ここまでは塾!ここからは予備校!」みたいに分けられるわけではないんですよね。

なのでここでは一般的に言われている、名前ではなくシステム上の塾・予備校の違いについて解説していきます。

授業形式の違い

【塾】: 集団・個別授業

【予備校】: 講義

塾には集団塾や個別指導塾などいろいろな形態がありますが…

すべての塾に共通しているのは、生徒とのコミュニケーションに重きを置いているということ。

授業中に先生が生徒を指名したり、逆に生徒からの質問に答えたり。

また授業以外でも先生とコミュニケーションをとることが可能です。

一方で予備校の授業は「講義」です。

先生と生徒とのコミュニケーションはほとんどなく、講師からの一方通行の授業となっています。

勉強に関する質問があれば、担当のスタッフに相談することになります。

これについて詳しくは後述しますね。

指導対象の学年の違い

【塾】: 塾により小学生から高校生まで

【予備校】: 主に高校生向け

塾は幅広い学年を受け入れている所もあれば、”高校受験専門塾”など学年を絞っている所もあります。

教室によって本当に様々なんですよね。

予備校では高校生向けの授業しか用意していない場合がほとんど

中には中学生を受け入れている予備校も存在しますが、大学受験に目を向けた授業内容であることが多いです。

先生の違い

【塾】 : 学生から社会人まで様々。授業以外の業務も。

【予備校】 : 講義を専門としているプロ。

個別指導塾では大学生のアルバイトが多く、また小規模塾なら社会人講師が多いなど、その塾の状況により講師の属性は変わります。

また塾の講師は授業以外にも、保護者対応や雑務をこなしている場合が多いです。

一方で予備校の講師は全員が社会人

講義だけを専門にしているため、組み立て方や説明のしかたはまさにプロフェッショナルです。

先生との距離感の違い

【塾】: 先生とコミュニケーションをとれる

【予備校】: 直接話はできない

塾の先生は基本的に勤務時間中はずっとその校舎にいます。

なので先生を捕まえて質問や相談をしたり、先生と仲良くなることだって可能です。

一方で予備校の先生はいくつもの校舎で同じ授業をすることがあります。

なので講義が終わったらまた次の講義、そして間髪入れずに他の校舎へ移動…なんてこともありますよ。

基本的に予備校の先生とは直接お話することはできません

学習サポートの違い

【塾】: サポートは手厚い

【予備校】: 基本的に生徒任せ

塾は比較的サポートが手厚く、定期的な面談や学習状況の管理なども行っています。

どこまできめ細やかにやるかは教室・担当の先生次第ではあるのですが…。

予備校よりも圧倒的に面倒見が良いのは確かです。

予備校では基本的に生徒任せ。

講師側から「勉強しろ」と発破をかけてくれることは少ないです。

というのも予備校では、

  • 講義 ⇒ 講師
  • 質問対応 ⇒ チューター
  • 受講内容・お金関連のこと ⇒ 教務スタッフ

などと完全に分業体制だからなんです。

定期面談など最低限のことしか行わない場合が多いようですね。

また予備校のチューターと相談する際には「回数制限」と「時間制限」が設けられていることもあります。

質問のしやすさは塾や予備校を選ぶ際に特に気にしてほしい!教室のシステムや質問ブースの混雑具合などもチェックてね。

カリキュラムの違い

【塾】: 授業対策から受験対策まで

【予備校】: 受験対策のみ

塾では学校の授業サポート・定期テスト対策・受験対策など幅広く行っています。

どれを重要視するかはその塾次第ですが、個別指導塾であれば個人の要望に応えてくれやすいです。

教室の方針や個人の要望からカリキュラムが作られますので、とりあえずその科目を受講していればやるべきことの全体像が見えてきます。

一方予備校では大学受験のための対策のみを行います。

通っている学校の定期テスト対策はまず行いません。

そして自分に合った講義を選んで受講するのも予備校の特徴。

どの講義を受けるのかは教務スタッフと相談することもできますが、基本的に自分で決定していきます。

受講する・しないはその人次第なので…

受験直前なのに英文法がボロボロだ!

ってなったとしても、

それは英文法の講義を受講しなかったからですよね…。アドバイスはしましたよ…?

となるわけです。

その科目について総合的なアドバイスや指導が欲しい人は塾が向いていると言えますね。

また予備校では、その範囲を一度学校で習ったものとして授業が進みます

一から教えてくれるわけではないので注意です。

料金面の違い

【塾】: 月額払い

【予備校】: 一括払い

塾は月謝制なので経済的に大きな打撃にはなりにくいです。

もしその塾が気に入らなかったり、推薦入試で合格した場合は途中で辞めることもできます

しかし予備校ではそれが難しいんですよね。

予備校は1年分もしくは半年分の料金を一気に支払うことが多いので、家計の負担になりやすいのが特徴。

そうなると途中で辞めることは難しいです。

予備校は授業をいくつ受けるかによって料金が大きく変わりますが、一般的には塾よりも予備校のほうが高額になる傾向があります

雰囲気の違い

【塾】: アットホームで話しやすい

【予備校】: ドライな感じ

塾では講師との距離が近いこともあり、質問や相談もしやすいです

なにより普段授業をしてくれる先生と直接やり取りできるということが大きいですね。

同じ教室の生徒とも仲良くなりやすいです。

しかし予備校では講師やスタッフと仲良くなることは基本的にありません

要件によって相談先が分かれているのもありますし、スタッフ側も大勢の生徒の対応で忙しいですからね…。

講義ごとに教室が変わる予備校では、なかなか友達もできにくいです。

とは言ってもどこでも友達を作ってしまう人も多いからね。これは人次第かも。

塾のメリット・デメリット

ここまで塾と予備校の違いをお伝えしていきましたが…

ここではそれぞれのメリット・デメリットをサクッとまとめていきます。

まずは塾のメリット・デメリットから。

塾のメリット

  • サポートの手厚さ
  • 気軽に質問できる
  • 授業料の負担が軽め
  • 補習を受けられることが多い
  • 先生が生徒のレベルを把握している
  • 要望を伝えることができる

塾の良さは何と言っても先生と生徒の距離の近さ

先生が生徒のレベルを把握しているためその時々に応じた授業ができますし、的確なアドバイスもできますからね。

また勉強以外のサポートも魅力。

塾によっては補習や振替授業にも対応している場合もあります。

塾のデメリット

  • 授業の方針をしっかり確認する必要アリ
  • 講師の力量がピンキリ
  • 担当講師によって対応できる範囲が分かれる
  • 講師は授業専門というわけではない

塾のデメリットは講師の働き方にあると言っても良いでしょう。

塾講師は授業だけが仕事というわけではなく、雑務や経営面を任されていることもあります。

そしていろいろな学年のいろいろな教科を担当している場合も。

こればかりは塾というシステム上しかたないことなのですが…

やはり予備校講師のほうが専門性が高いと言えます。

また塾はいろいろな要望に対応できるといっても、教室の方針・そもそも対応できる講師が在籍しているかなどの状況次第でもあります。

これは運営会社・教室・時期によっても変わるので、入塾する前に必ず確認しておきましょう。

予備校のメリット・デメリット

次に予備校のメリット・デメリットについてまとめていきます。

予備校のメリット

  • 計算しつくされたプロによる授業
  • 得意・不得意に合わせて受講する講義を選べる
  • 好きな講師の授業を選べる
  • 志望校特化の授業もある
  • 大学受験に向けた講義を早くから受けることができる
  • 大学受験に関する情報が集まりやすい

予備校は一流講師による洗練された授業が魅力です。

そして大学受験だけに絞っているだけあって講義の種類も充実。

難関大ならばその入試に特化した講義も用意されています。

また大学受験に特化しているからこそ、情報が集まりやすいのも確か。

個人ではなかなか大学受験情報を得ることは難しいので、こういった面は頼りになりますよね。

予備校のデメリット

  • 基礎ができていないと講義についていけない
  • 講師との距離が遠く質問しづらい
  • 自主性が求められる
  • 予算がないと必要な講義をすべてカバーできない
  • 学校の定期テスト・授業対策はできない

予備校では料金は一括納入なことがほとんどで、総額は塾よりも高額になることが多いです。

また低予算の場合は必要な講義をカバーすることができない可能性もあります。

受講できない部分は自分で勉強するしかないので、こういった面でも自主性は必要になってくるでしょう。

塾と予備校、どちらの方が向いている?

先ほども述べたように、塾と予備校どちらが良いのかというのはその人次第。

それぞれに良い面も悪い面もありますから。

ここではどんな人が塾に向いていて、どんな人が予備校に向いているのかを解説していきますね。

塾に向いているのはこんな人

  • 進路相談や学習サポートが必要
  • 苦手科目を基礎から教えてほしい
  • 学習習慣をつけたい
  • たくさん質問をしたい
  • 宿題を出してくれないと勉強できない

特に基礎学力がない人、勉強の習慣ができていない人は予備校に行っても効果が出ない場合があります。

おとなしく塾に通って手取り足取り教わった方が効果が出やすいでしょう。

またたくさん質問して疑問解決をしたい人は、予備校では満足できない可能性があります。

このような場合は個別指導塾のような塾に通うのがオススメです。

質問できる環境かどうかは教室によるよ。これは塾と予備校それぞれに言えることだから、可能な限り調べるようにしよう。

予備校に向いているのはこんな人

  • 基礎学力がある
  • 自分で学習計画を立てて実行できる
  • 好きな講師の授業を受けたい
  • 志望校に特化した対策をしたい

予備校に通う場合、基礎学力や勉強の習慣をすでに持っていることが前提となります。

その上でより高いレベルの授業を受けたいと思うのなら予備校はとてもオススメです。

でも予備校では、自分からアクションを起こさないと何も生まれません。

塾のように「分からないところはある?」と気にかけてはくれませんし、進路相談なども自分で担当の窓口まで行かないといけません。

同じ予備校に通っていても、自主性の有無で恩恵を受けられるかどうかが変わってきます

このことをしっかり覚えておいてくださいね。

塾と予備校を使い分けるという選択も

ここでちょっと覚えておいてほしいことがあります。

それは塾と予備校、必ずどちらかを選ばないといけないわけではないということ。

場合によっては併用をオススメする場合もありますよ。

例えば…

苦手科目は塾で基礎からみっちり、

得意科目は予備校で本番レベルの問題を解く

とか…

国数英は近くの塾で、

理社の授業は塾ではやってないので予備校で

こんな感じで使い分けている人もいます。

自分の期待に100%沿う塾や予備校はなかなかないので、それぞれのいいとこ取りをするという作戦も良いですね。

また今は塾や予備校以外にも勉強のしかたはたくさんあります

それぞれの良いところ・悪いところを知った上でどのように勉強していくかを決定できるといいですね!

まとめ:塾と予備校の違いをふまえて最適な選択をしよう!

まとめ
  • 塾は手取り足取り、勉強以外のサポートも充実。
  • 予備校は受験特化。主体的に動くことが必須。
  • 自分の求めることや現状をよく見つめよう。
  • 必ずしもどちらかに決める必要はない。使い分けるのもOK!

今回は塾と予備校の違いをご紹介していきました。

それぞれの良さがあるので自分に合う方を選んでくださいね。

入試までの時間は限られています。

「やっぱり合わなかった」となって塾や予備校を探し直すのは大幅なロスになってしまいます。

受験直前にこのようなことが起こらないように、早めに体験授業を受けて比べてみるのがオススメです。

選ぶ段階では様々な選択肢を視野に入れて、悔いのない選択をしてくださいね。

塾や予備校を決めて終わり…ではなく、ここからが勝負の始まり。納得して勉強に取り組めるように慎重に選ぼう!

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