浪人生に限らず、文転というとかなり大きな決断ですよね。
現役生でも文転をする際にはかなり慎重になる必要があります。
それが浪人生となるとなおさらです。
というわけで今回の記事では浪人生の文転について解説をしていきますね。
現在文転するか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
現役生も含めた一般的な文転についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓
浪人して文転したらどうなる?
まずは浪人生が文転したらどんなことが起こるのか?ということについて解説をしていきたいと思います。
浪人生の文転は現役生の文転とはわけが違う
文転は現役時に行うものと浪人しているときに行うものがあります。
文系への転向・勉強する科目の変更という意味では同じなのですが…
現役生が文転するのと浪人生が文転するのでは重みがかなり違うんです。
というのも現役生の文転は高校3年生の春に文系クラスに移ることを指す場合が多いのですが…
浪人生は学校に通っているわけではありませんからね。
学校の先生や友達に相談することは少なく、自分だけで判断することになります。
自分のことを良く知る人に相談できないのは思った以上に危険なことなんですよね…
それに今まで理系科目の勉強にかけていた時間も現役生より多いです。
それを捨てて新しく文系科目を学習するというのは相当な覚悟と努力が必要です。
学校で習っていない科目の存在
そして浪人生が文転するにあたって一番厄介なのは、学校で習っていない科目を一から勉強しないといけないということです。
いくら受験の経験があるとはいえ、知識がゼロの科目については現役生同じレベルかそれ以下と表現することもできます。
これを新しく勉強し始めて入試本番までに完成させないといけないので、精神的にもかなり厳しいものになるでしょう。
苦手科目の損切りができる
文転の一番良いところは苦手科目を損切りできるということでしょうか。
一度受験を経験しているからこそ、これからも伸びる見込みのある科目とそうでない科目の見極めができているかと思います。
伸びる見込みのない科目で再度勝負をするよりも、新しい科目に切り替えたほうが良い場合もありますからね。
現役時代の経験が生かせないかも
浪人生との現役生の最大の違いは「受験経験があること」だと考えています。
反省をもとに勉強方法を変えたり年間スケジュールを見直したりすることは、受験経験があるからこそできるものです。
しかし文転してしまうと勉強するべき科目が変わってしまいます。
これだと現役時の反省を生かすことはできず、またゼロからの積み上げとなってしまいます。
また志望学部を変えることでまた一から情報収集をしないといけないかもしれません。
浪人中に文転して成功しやすい人は?
以上のようにかなり注意を要する浪人中の文転ですが…
文転をして成功しやすい人というのも存在します。
英語と国語がもとから得意
文転したらほぼ絶対に必要になるのが英語と国語。
この2科目がもとから得意であれば、あとは社会に時間をかけることができますね。
でももしこの2科目が苦手なのであれば…
勉強時間が分散されてしまってどの科目も伸び悩んでしまうことにもなりかねません。
数学受験可能で数学が得意
また文系学部を受験する場合でも数学を利用できる場合もあります。
もとから数学が得意で、かつ数学で受験することが可能なのであればラッキーです。
文系数学は理系数学に比べて簡単なので、多くの時間を取って勉強しなくてもOKな場合も。
忘れない程度の勉強をするだけで高得点が狙えるならこんなに良いことはないですね。
暗記が得意
社会系の科目を勉強するにあたってどうしても必要なのは暗記力ですね。
倫理・政治経済などは日本史・世界史と比べて暗記量は少ないと言われていますが、それでもある程度のボリュームはあるわけですし…
暗記が苦手だと社会系の勉強は苦行です。
理系の時とは違うストレスを感じてしまうかもしれません…。
浪人生が文転するなら予備校は必須
もし塾や予備校に通わない「宅浪」の状態だと、安易に文転するのは危険と言えます。
もし文転をしたいなら塾や予備校に通うのは必須と考えましょう。
というのは理系と文系だと勉強する科目も異なりますし、同じ科目でも「どこまでマスターするべきか」が変わるからです。
例えば国語なら古文や漢文が加わったり、マークだけでなく記述対策をしなくてはいけなかったりなど…
それに学校で習っていない科目が必要な場合はなおさら予備校は必須です!
独学で教科書の初めから勉強するのは大変ですし、どういう順番・手段で勉強すればいいかなど全体像がつかめないんですよね。
勉強の効率という意味でも、相談のしやすさという意味でも、宅浪は避けたほうが良いです。
併願校受験が不利にならないかチェック!
第一志望校の合格のしやすさだけを考えて文転しようとしていませんか?
文転を決意する前に、必ず併願校の受験科目もチェックしておきましょう!
例えば第一志望校と滑り止め校で必要な科目が違うこともあります。
第一志望校は理系受験できたのに他でできなかったり、
数学が苦手なのに数学が必須な学校も混ざっていたり、
1校だけのために古文や漢文を勉強しないといけなかったり…
細かく調べてみると意外なところに落とし穴があることも。
「文転をすることで勉強するべき科目が増えてしまった!」
「滑り止め校のことまで考えてなかった…また併願校考え直しだ…」
ということがないようにしたいですね。
まとめ:浪人生の文転は現役生よりも注意が必要
- 浪人生の文転は現役生よりも厳しいということを覚えておこう
- 自分で一から勉強しないといけない科目も出てくるかも
- 併願校の入試科目や過去の入試の様子まで調べてから結論を出そう
- しっかり細かく調べた上で戦略的に文転をするなら大いにアリ!
今回は浪人生の文転についての考え方をまとめていきました。
浪人生は現役生のように、気軽に周りに相談をできないかと思います。
しかし自分だけで判断するのではなく、できる限り入試に精通している大人にも意見を聞くようにしましょう。
文転というものも一つの戦略です。
しかし判断を誤ってしまうと大変なことにもなってしまいます。
併願校も含めて細かく調べていってくださいね。
文転するべきか迷っている人や受験校を決定できていない人は、大学についての情報収集をできるだけ早く始めましょう。
今の時期はオープンキャンパスにも行きづらいのでパンフレットの一括請求などで手広く学校情報を集めるのがいいですね。
たくさん取り寄せた中で気になる大学を事前にピックアップしておいて、チャンスがあればオープンキャンパスや個別相談に行くようにしましょう。
入試担当者さんから直接話が聞けたり、大学生から勉強についてのアドバイスをもらえることもありますよ。
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