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都立高校の併願パターン2つと併願校の選び方。併願優遇は利用するべき?

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都立高校を受験する場合の併願のしかたにはどんなものがあるんだろう?

都立高校を第一志望とする人が必ず考えておきたいのが併願校、いわゆる滑り止め校です。
たとえ他の学校に行く気がなくても、何が起こるか分からないのが受験。
必ず他のルートを考えておく必要があります。

この記事では、都立高校の併願パターンや併願優遇などのルール、併願校の選び方について紹介していきます。
高校入試を控えている人は、事前に併願校選びについての知識を入れておきましょう。

公立高校を受験する際の併願のしかたについては、その都道府県ごとのシステムを調べておこう。

都立高校の併願パターン2つ

結論から言うと、都立高校の併願校のパターンは2つです。

  1. 併願優遇を使って私立高校を受験する
  2. 併願優遇を使わずに私立高校を受験する

それぞれ詳しく説明します。

パターン① 併願優遇を使って私立高校を受験する

東京都のほとんどの私立高校では、”併願優遇”というシステムが使えます。
これは、

都立高校に落ちたら必ず入学します!

という約束のもと、加点や合格の(ほぼ)確約を貰える制度です。
普通に受験するよりもかなり有利になるので、滑り止めの高校を1校に絞るなら併願優遇を使わない手はないです。

また併願優遇制度を利用すれば都立高校の合格発表まで入学手続きを待ってくれます
よって、都立高校を第一志望としている人はほとんどが併願優遇を利用します。

併願優遇について詳しくはこちらの記事で解説しています↓

パターン② 併願優遇を使わずに私立高校を受験する

一方で、併願優遇を使わずに私立高校を受けることも可能です。
あえて併願優遇制度を利用しない場合には次のようなパターンがあります。

  • 私立高校を何校も受験したい
  • 併願優遇制度のない私立高校を受験したい
  • 併願優遇の出願基準を満たしていない

併願優遇は全ての高校が行っているわけではありません。
特に有名私立大学の付属高校では併願優遇制度を設けていない場合が多いです。
そのため難関と言われる私立高校にチャレンジする場合、併願優遇制度は使わずに複数の私立高校を受験することが多いですね。

ただし併願優遇を使わない場合、都立高校の1次募集の発表の前に入学手続きをすることになります。
ということは…
都立高校に合格した場合はその私立高校の入学金を無駄にしてしまうことになります。

併願優遇制度とは別で「延納」制度を設けている高校もあります。
学校や受験区分により利用できるかどうかが異なるので、必ず事前に確認してください。

併願優遇は利用するべき?

以上のことから、併願優遇は特別な理由がない限り「使わないと損」ということになります。
普通の一般入試を受けるよりもはるかに有利ですし、入学金の払い込み時期なども考慮してくれますからね。

ただし先ほど挙げた

  • 私立高校を何校も受験したい
  • 併願優遇制度のない私立高校を受験したい
  • 併願優遇の出願基準を満たしていない

などの理由で併願優遇を利用しないケースもあります。
その場合は、

  • できるだけ多くの私立高校を受験する
  • より安全に合格できる私立高校を選ぶ

などの工夫が必要です。

どの程度都立高校にこだわるか・併願する私立高校への志望度がどれくらいなのかによって作戦が変わってくるよ。それでも併願優遇を使わないのはレアケースだから、必ず塾や学校の先生と相談をしてね。

私立高校を併願したくない場合は?

私立高校を受験せず都立高校1本でいく人も少なからずいます。
この場合は1次募集の発表が終わってから、2次募集/分割後期募集のある高校に出願することになるのですが…
これは最もおすすめしない方法です

というのは、必ずしも狙った高校で2次募集がかかるわけではないから

分割前期・分割後期で募集を行っている場合はあらかじめ2回に分けて募集を行うのですが、
1次・2次で募集を行う高校では1次募集で定員に達しなかった場合にのみ2次募集が行われます。
つまり、希望の高校で2次募集が行われない可能性が高いどころか、選択肢が極端に狭まることになります。

このようなデメリットもしっかり理解しておきましょう。

都立高校の併願校を決める際の注意点

ここで、都立高校の併願校に関する基本ルールをおさらいしておきましょう。
併願校選びの根底となるルールなので、必ず知っておいてくださいね。

都立高校の併願に都立高校を選ぶことはできない

まず第一に、都立高校は1校しか受験できません
都立高校の併願校に都立高校を選ぶことはできないのです。

というわけで、都立高校の併願校は自動的に私立高校となるわけですね。

なお、都立高校の1次募集/分割前期募集で不合格だった場合は次の2次募集/分割後期募集に応募できます。

都立高校は合格したら辞退することはできない(ことになっている)

一般的には、都立高校は合格したら絶対に進学しないといけないことになっています。

ちょっと濁して書いたのは、これはあくまで通例だからです。
「公立高校は合格したら進学しないといけない」というのは一般的に言われていることですが…
でも、入試要項にはそんなことは書いてないんですよね。

中学校の教員をしている知人に確認したところ、都立高校の辞退は事実上可能とのこと。
しかし合格枠を一つ潰してしまうことになる点や、担任の先生や校長先生に迷惑をかけてしまうことから、あまり推奨されません。

これから進路選択をする人は、この通例を頭に入れておいた方がいいですね。

ネットでも、「入試要項に書いてないのに辞退してはいけないなんて意味不明!」という意見と、「公立という性質上仕方ない」という意見で分かれているよ。

※推薦入試は合格したら必ず入学しないといけません。

ちなみに…
私立高校が第一志望の場合、「単願推薦」という受験のしかたを取ることが多いです。
単願推薦は併願優遇と比べて出願条件が緩く、合格しやすいという利点があります。

併願優遇を使うときは注意が必要

先ほどから出てきている併願優遇はとてもありがたい制度。
なんせ多くの場合、合格がほぼ確約されるわけですからね。

しかし…
併願優遇制度を利用する際には注意点があります。

併願優遇制度を使うには、中学校と高校との話し合いが必要です。
実際の入試よりもかなり早めに動かないといけないので、スケジュール感には特に注意です。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

併願する私立高校の選び方

では実際、どのように併願校を選べばいいのでしょうか?
ここではよくある選び方を紹介していきます。

併願優遇が取れる中で一番良い学校を選ぶ

併願優遇を使って受験するためには出願条件が存在します。
出願条件は主に内申点で定めている学校が多いです。
この出願条件をクリアしていないと併願優遇が使えません。

そういうわけで、併願優遇の基準を満たしている高校の中から一番受験したい学校を選ぶことが圧倒的に多いですね。

私立高校を手あたり次第受験して合格した中から選ぶ

都立入試の練習として私立高校を受験したい人併願優遇制度のない私立高校を受験する人なんかは、複数の私立高校を受験することになると思います。
先ほども述べたとおり、この場合は併願優遇は使わずに一般入試を受けます。
この場合は私立高校を何校受けようが自由。
入試日程が被らない限り併願に制限はありません。

こんなふうに併願優遇を使わずに複数の高校を受験する場合は、合格した中から好きな学校を選べばOKです

ただしやはり滑り止めとして受験するのであれば、安全に合格できるレベルの高校は最低1校選ばないといけません。

  • チャレンジ校
  • 実力相応校
  • 安全校

という分け方をすることが多いですが、受験しようとしている学校がどれに当てはまるのかを見極める必要があります。
そして併願優遇を使わない場合よりも不利であることを念頭におき、より安全度の高い併願校編成を考えていきましょう

部活や偏差値…選ぶ基準は沢山

具体的に私立高校をどのように選べばいいのかというと…
選ぶ基準は沢山ありますし、人それぞれ重視する項目も変わってくることでしょう。

とてもここでは語りきれないので別の記事にまとめました。
ぜひ併せてご覧くださいね↓

必ず実際に学校を見て併願校を決めること!

ここでちゃんと伝えておきたいのが、受験する学校はきちんと自分の目で見て決めようという事です。
併願校といえど、もしものことがあったら3年間通うことになる学校です。
適当に選んでしまったら後悔が待っているかもしれません…。

併願校だからと油断せず、第一志望校と同じくらい慎重に選んでね。

併願パターンを頭に入れ、納得のいく受験方法を選ぼう

まとめ
  • 都立高校の併願校は私立のみ
  • 併願パターンは併願優遇を利用するかしないかの選択となる
  • 併願優遇を使わないのはレアケースなので先生とよく相談しよう
  • 滑り止めといえど、第一志望校と同じくらい慎重に学校選びをしよう

今回は都立高校の併願のパターンについて紹介していきました。
都立高校の併願で一番多いのはやはり併願優遇を利用して私立高校を受験する方法です。
そして都立高校を第一志望としながら併願優遇を利用しないのは非常に珍しいケース
必ず塾や学校の先生と相談したうえで決定してくださいね。

受験について知識がないとそれだけで不利になってしまいます。
ぜひ正しい知識をつけて、合格まで最短ルートを行きましょう。
皆さんの受験が上手くいくことを祈っています!

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