「リベラルアーツ」って最近よく耳にしますが…よく意味が分かってない人も多いのではないですか?
大学を探していても「リベラルアーツ学部」という学部が目に留まります。
リベラルアーツはよく”教養教育”と訳されますが、一般的に言う”教養”とは少し違うんです。
今回は「いまいちよく分からない!」という人に向けて、リベラルアーツ学部について解説をしていきます!
リベラルアーツを学べる大学や”教養”との違いについても解説していきますので、ぜひ最後までご覧下さいね。
リベラルアーツ学部って何?
では早速、リベラルアーツについて丁寧に解説をしていきます!
リベラルアーツの意味
リベラルアーツという言葉は、ギリシャ・ローマ時代の”自由七科”が起源となっています。
自由七科とは…
- 文法
- 修辞
- 弁証
- 算術
- 幾何
- 天文
- 音楽
のことで、これらは「人間が自由に生きるための学問」とされていました。
でも、現代の大学で使っている「リベラルアーツ」という言葉とはちょっとニュアンスが違うんです。
次の項目で説明していきますね。
大学のリベラルアーツ学部の役割
現代の大学でのリベラルアーツとは、以下のように定義されています。
【大学のリベラルアーツ教育とは】
人文科学・社会科学・自然科学の基礎分野を横断的に教育する科目群・教育プログラムのこと
こんな感じで、特定の分野を深く勉強していくのではなく、幅広い分野を総合的に勉強していくことを指しています。
ここで大切なリベラルアーツの役割は、「答えのない問題に立ち向かっていく力」を養うことです。
大学入試までは答えの決まっている問題にしか触れてきませんでした。
でも、社会に出たらそうはいきません。
立場の違う人・価値観が違う人の中で、他人の意見を受け入れ、理解し、自分の意見も発信していかなくてはなりません。
大学で幅広い分野を学ぶことによって、いろんな方向からものを見る訓練をしていきます。
現代の「人間が自由に生きるための学問」と言えますね。
入学時に専攻を決める必要がない
一般的にリベラルアーツ学部では、入学時に何を勉強しようかを具体的に決めておく必要はありません。
学年が上がるにつれてコースを絞っていく大学もあれば、コースらしきものがない大学もあります。
将来の夢が分からない人にとっては、自分の興味・関心を見つけるのに役立つかもしれませんね。
”一般教養”と何が違うの?
「リベラルアーツ」と「一般教養」を同じように捉えている人も多いかもしれません。
でも、全く別物なんです!
「一般教養」と聞くと、”常識”とか”高等な学問じゃない”ってイメージがありませんか?
リベラルアーツはそうではないんです。
実は社会に出てから起こる問題というのは、1つの学問で語れないことが多いんです。
例えば…
洋服を売るためには、「経済・経営の知識」、「着心地や機能性(科学)」、「デザイン(芸術)」など複雑な要因が絡まってきます。
多くの大学は「専門的な深い知識」で戦う人を育てることですが、リベラルアーツの目的は「浅くてもとても幅広い知識」で社会に役立つ人を育成すること。
いろんな見方ができる人がリーダーになれば、専門性の高い人達をまとめていくこともできますもんね。
リベラルアーツを学べる大学はどこ?
リベラルアーツは、いろんな大学で学ぶことができますよ!
学部の名称が「リベラルアーツ学部」となっていたり、「教養学部」となっている大学もあります。
リベラルアーツを学べる大学一覧
日本でリベラルアーツを学ぶことができる大学は以下の通りです。
これらの他にも専門的な学部名でありながら、自由選択枠などをリベラルアーツ的な授業構成にできる大学もあります。
大学により扱いがいろいろなんですね。
気になる大学があったら是非チェックしてみてください。
全て英語で授業する大学もある!?
実はリベラルアーツを学べる大学では、全て英語で授業を行う大学もあるんです!
- 国際教養大学
- 国際基督教大学
- 宮崎国際大学
ちょっと詳しく解説していきますね。
国際教養大学 国際教養学部
国際教養大学では、1クラス平均17名程度の少人数の授業が基本。
授業はすべて英語で行われます。
国際基督教大学 教養学部
キャンパス内の公用語は日本語と英語。
「リベラルアーツ英語プログラム」 という集中的に英語力を伸ばす科目があり、学生の習熟度に応じて課程が決まります。
各課程内約20人ずつの少人数のクラスに分かれ、週4~11コマの授業を履修します。
内容は「異文化コミュニケーション」や「生命倫理」など様々。
英語の文献を読んで、英語で議論し、英語で小論文を書くなど…
基本的に全て英語で授業を行いますが、必要に応じて日本語を使うこともできますよ。
宮崎国際大学 国際教養学部
授業だけでなく、キャンパス内の公用語が英語です。
教科担当の教員1名と英語教員2名の少人数生授業。
外国人教員がまさかの75%!
海外研修も全員必須。
このように、リベラルアーツ学部は英語に特化していることが多いです。
世界に目を向けたり、世界中の人と意見交換をすることで広い視野を持つことに繋がります。
これだけの経験を大学在学中にできれば、きっと企業でも役立つ人材として重宝されますね。
リベラルアーツ学部について理解できましたか?
- リベラルアーツ学部とは、分野を絞らず幅広く学んでいける学部のこと。
- いわゆる「一般教養」とは違い、物事を多角的に捉えることが目的。
- 英語に特化した大学も多く、授業が全て英語で行われている大学もある。
- 大学によってカラーがあるから、情報収集はしっかり!
今回はリベラルアーツ学部について勉強をしていきました。
一言で「リベラルアーツ学部」と言っても、大学により開講している講義の種類や特化している分野は様々です。
必ずそれぞれの大学のパンフレットを請求して、情報収集しまょう!
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そしてパンフレット請求で良さそうな学校を見つけたら、オープンキャンパスに行きましょう!
パンフレットの雰囲気だけで選んでしまうと失敗のもとです。
必ず実際に足を運んで、自分の目で確かめるようにしましょうね。
またお気づきかと思いますが、英語で授業を行うような大学は英語力が特に問われます!
入試でも当然、英語は高レベル・高配点です。
人並み以上の英語力を磨く必要があるので、高校在学中から英検やTOEIC、TOFELなどを受けておくのがおすすめです。
高校生だと英検がメジャーです。
センター試験が終了し「共通テスト」となり、英検の受験が実質強制となりました。
「何のこと言ってるの?」ってピンと来てない人は、絶対にこの記事を読んでください!