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仮面浪人とは?経験者がメリット・デメリットを語る。《結論:おすすめしない》【動画あり】

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仮面浪人って聞いたことあるけど…どんな感じなんだろう?普通の浪人よりもメリットあるのかな?

仮面浪人という言葉をご存知ですか?

世間での認知度は低く、あまり情報も出回っていません。

そのため「仮面浪人というものがよく分からない」という人も多いかと思います。

実は私も仮面浪人を経験していたよ。人生で一番忙しい期間だったな…

この記事では、「仮面浪人とはどんなものなのか?」という概要的な部分と、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

仮面浪人経験者の視点から、実情を伝えていきますね。

きちんと全貌を知ってから仮面浪人するかどうかの判断を下してほしいと思います。

今回の内容は動画でも解説しています。

別角度からの解説や私の心の闇(笑)なんかもお話していますので、こちらも合わせてどうぞ↓

仮面浪人とは?どんな浪人方法なの?

仮面浪人とは、《大学など他の学校に通いながら受験勉強をしている人》のことです。

第1志望の大学に落ちてしまったけど、やはりもう一度チャレンジをしたい!

と考えて仮面浪人という選択肢を選ぶ人が多いですね。

ただご想像のとおり、仮面浪人はかなり大変です。

ひとつの大学に通いながら受験勉強も同時にするわけですから…。

時間的にもお金的にも、切羽詰まりまくる浪人方法です。

ただし仮面浪人は始めるのもやめるのも自分次第というところがありますので、自由度の高い浪人方法とも言えます。

一応こちらで、仮面浪人に必要な準備や手続きなどについて解説しています↓

仮面浪人の2つのタイプ

そして仮面浪人には大きく分けて2つのタイプがあります。

  1. ちゃんと大学に通って単位を取るタイプ
  2. 大学に行かないタイプ

それぞれについて詳しく紹介していきますね。

①ちゃんと大学に通って単位を取るタイプ

まずは大学に普通に通うタイプ。

表向きは完全に「大学生」を演じていますね。

友達に仮面浪人をしていると宣言している人もいれば、秘密にしている人もいます。

どちらかといえば、大学の授業も適度に受けながら受験勉強をする人が多いような印象です。

ちなみに私はこっちのタイプ。仲のいい友達1人にだけ仮面浪人していると打ち明けていたよ。

②大学に行かないタイプ

一方で書類上だけ大学に在籍をしていて、ほとんど授業に出席しない人もいます。

ただ注意なのが、仮面浪人に失敗して単位数が足りない場合《留年》の危険性があります。

結構リスキーな方法ですね。

また入学してすぐに休学届を出す人も一定数いるようです。

これに関してはちょっと思うところがあるので、別の記事で解説しています↓

仮面浪人をする理由と背景

仮面浪人はものすごく負担がかかるものです。

金銭的にも、時間的にも…。

本当に第一志望の大学を目指すのなら、普通に浪人してしまった方が良いに決まっています。

それでも仮面浪人を選択するのはこんな理由があるからです。

  1. 浪人に失敗してしまった時の保険がほしい
  2. 「第一志望に受かったらラッキー」程度に考えている
  3. 親が浪人に反対している
  4. 入学してから進路選択の失敗に気づく

多くの人は、①の「浪人に失敗してしまった時の保険が欲しい」という理由な気がします。

「浪人失敗」というのは結構苦しいものがありますからね。

そして以外と多いのは③の「親が浪人を反対している」という人。

「浪人=負け」という考えだったり、経済的な理由から浪人できない家庭もあります。

しかし本人は「どうしても第1志望の大学を目指したい」と考えて、親に隠れて仮面浪人をすることもあります

私の父は古い考えの持ち主だったから、浪人には断固反対されていたんだ。仮面浪人については母親には説明していた気がするけど…当時どう思われていたかは分からない…。

仮面浪人に対する世間の声は厳しめ

《仮面浪人》と言うと世間では、

「リスクを取れない弱い奴」

「どうせどっちつかずになる」

という風に思われることが多いです。

オリラジの中田敦彦さんもとあるメディアで「仮面浪人なんてありえない」と言っているくらいですから…。

いやいや、人にはいろんな事情があるんだよ…って思ってしまった。

それに大学の友達に仮面浪人をしていることを言うと、

「この学校じゃ満足できないってか?」

「裏切り者」

って思う人も一定数いるようです。

(そういうつもりじゃないのに…。)

こういった理由で、仮面浪人していることは秘密にしておく人が多いですね

仮面浪人のメリット

ではここで、仮面浪人をするメリットを紹介していきますね。

受験に失敗しても行く大学はある

仮面浪人の一番大きなメリットはこれですね。

仮に仮面浪人に失敗してしまっても今通っている大学に通い続ければいい話です。

進級に必要な単位を取得できていれば、仮面浪人に失敗しても普通に進級できます。

なので普通の浪人よりもリスクはないとも言えますね。

浪人をやめてもあまりダメージはない

成績が伸び悩んだり今の学校が楽しくなったりして、「やっぱ仮面浪人やーめた」ってなる人は結構多いんです。

でも途中であきらめたとしても、あまり生活に変化はないんですよね。

通う場所も友人関係も変わりません。

心が軽くなるだけです。

それからはバイトやサークル・遊びなどに自分の時間を投下することができます。

複数の大学を見ることで視野を広げられる

これは仮面浪人が成功すればの話ですが…

2つの大学に通うことになりますので、普通の人よりも広い世界を見ることになります

各大学の得意分野や特色が見えてきますし、何より学生の性質が変わることに驚くでしょう。

単位を引き継ぐことができる場合も

これは大学にもよりますが、元の大学で取得した単位を新しい大学の卒業単位として認めてくれる場合があります

上手く認定してもらえれば、卒業するまでに受講しないといけない授業数が減るのです。

これで結構楽になる場合がありますね。

「仮面浪人をしても時間の無駄ではなかった」と思えるかもしれません。

編入という選択肢を取れる

これはあまり知られていないのですが、大学にも編入試験というものがあるんです。

編入先大学と現在の単位・出席状況などがマッチすれば、編入試験を受けられる場合がありますよ。

しかし、これはとても狭き門です。

編入の募集定員は「若干名」とされていることが多く、合格者ゼロの場合が多いんです。

そもそも、編入の募集すら行わないこともあります。

編入試験対策コースのある予備校に通う人も多いですね。

はじめから編入狙いというのも危険なので、仮面浪人をする人は編入試験はおまけ程度に考えておいた方がいいです。

仮面浪人のデメリット

次に仮面浪人をするデメリットを解説していきます。

金銭的な負担が大きい

仮面浪人はとにかくお金がかかります。

仮面浪人が成功したらまた1年生からやり直し、そして入学金もまた払わなくてはいけません。

1年仮面浪人して合格した場合でも、トータルの学費は5年分+入学金2校分です。

そして受験勉強のための予備校に通うのなら、さらに予備校代も捻出しないといけません

普通の浪人生だとアルバイトをしながら予備校代を稼ぐ、なんて人もいるでしょうが…

仮面浪人がアルバイトをする場合、さらに勉強時間の捻出が難しくなるのは言うまでもありません。

奨学金は申し込みし直す必要アリ

日本学生支援機構の奨学金の場合…

  • 給付型奨学金:元の大学を退学した時点で打ち切り
  • 貸与型奨学金:いったん廃止したのち、新しい大学で再度申し込み

ということになります。

いずれにせよ元々所属していた大学での奨学金を継続することはできません。

また奨学金の団体によってルールは異なりますので、奨学金を借りている・借りようとしている人は注意が必要です。

詳しくは以下の記事で解説しています。

奨学金を考えている人はぜひご一読ください。

受験勉強に充てられる時間が少ない

仮面浪人生は勉強時間の捻出にかなり苦労します。

通っている大学の講義・課題・テスト勉強…

そして大学の友達との時間。

自分がやりたい勉強に充てられる時間はごくわずかです。

私もそうだったけど、さらにアルバイトをする予定の人は地獄を見ることになるよ。

どっちつかずになる可能性が極めて高い

はじめは大学生活と受験勉強を両立する自信があっても、思ったより忙しくなってしまってどっちつかずになってしまう場合も多いんです。

志望校の受験に失敗するよりも、

仮面浪人を諦めてしまうよりも、

仮面浪人に失敗してかつ大学生活も停滞する場合が一番最悪です。

今いる大学で《留年》してしまうことだってありますからね。

そうすると、「普通に浪人するべきだった」と後悔することになりかねません。

これは絶対に避けたいので、仮面浪人を始める前ににライフスタイルや授業数などの作戦を立てておく必要がありますよ

大学の友達への罪悪感

人によってはこれが一番のネックとなります。

先ほども言ったように、世間の仮面浪人に対する意見は否定的です。

俺、仮面浪人してるんだ!よろしく!

なんて、口が裂けても言えませんよね。

その大学を第一志望にして入学してきた人も多いですから、反感を買ってしまうかもしれません。

なにより、仮面浪人に失敗してしまったときの恥ずかしさ!!

2年生になってもこの大学にいるってことは、浪人失敗www


なんて思われるかも…(被害妄想?)

だから普通は仮面浪人は公言しないことが多いです。

ただ秘密を持ちながら一緒に過ごすっていうのも罪悪感があるんだよね…

筆者の仮面浪人は成功したのかと言うと…

冒頭から私も仮面浪人経験者と申し上げてきましたが、結果はどうなったのかというと…

半分成功といったところでしょうか。

実は一般入試を受ける前に、《編入試験》で合格してしまったんです。

ダメ元で受けたので、受かってしまって拍子抜けしました。

このお話は長くなるので、仮面浪人・編入の体験記として別の記事でまとめています。

ぜひ併せてご覧ください。

結論、仮面浪人はおすすめしない

まとめ
  • 仮面浪人とは大学に通いつつ裏で受験勉強をする人のこと
  • ちゃんと大学に通うタイプと、あまり行かないタイプがいる
  • 世間は仮面浪人に対して厳しめ
  • メリットは「逃げ場があること」と「選択肢が広がること」
  • 浪人生や現役生と比べて勉強時間を確保できないのが大きなデメリット

本日は仮面浪人とは何か、そしてメリットやデメリットを紹介していきました。

仮面浪人をするかどうかで迷っている人がいるなら、「やめといたほうがいい」と言っておきます。

一見失敗したときのリスクは小さそうに見えますが、目に見えないリスクが大きすぎます

勉強時間が確保できなかったり、最悪留年をしてしまうことだってあります。

さらに「自分は中途半端な人間なんだ」という考えが一生残ってまう可能性すらあるんです。

私は結果的に第1志望校に通うことができたから、このような記事を書くくらいの精神状態でいられます。

でももし仮面浪人に失敗、もしくは途中リタイアしてしまったら…

  • 大学1年生の間、全く楽しめなかった…
  • 周りの友達とも距離感ができてしまった…
  • 挙句、受験も失敗…

と、失敗の体験ばかりが残ってしまいます。

本当に行きたい大学があるのなら、思い切って浪人してしまった方がいいです

その方が勉強時間もしっかり確保できますし、思いっきり勉強して失敗したら諦めもつきますよね。

仮面浪人は、日々のちょっとした時間の詰め重ねが勝負なんです。

ひと時も穏やかでいられる時間なんてありません。

これを読んでもまだ、「自分は仮面浪人を成功させてみせる!」という意思が揺らがない人は、ぜひ頑張っていただきたいです!

私のように、編入で逆転合格なんてこともありますしね。

ポイントはとにかく無駄な時間を作らず、大学以外の時間を全て勉強に投下すること。

課題や他の時間を最小限に抑えつつ、スキマ時間を上手に活用することも大切です。

そしてできれば予備校に通ってください。

自分一人ではどうしても甘えが出でしまいますし、効率の良い勉強計画を作ることも難しいです。

大切な所はプロに頼りましょう。

予備校がどうしても難しいという人は、「スタディサプリ」のような時間も場所も選ばずに勉強できるサービスを利用するのをおすすめします。

月額2,178円なので、バイトのできない人でもあまり負担になりませんね。

金銭的にも時間的にも厳しい仮面浪人生にはぴったりです。

ここで裏技なんだけど…大学で堂々と教材を広げていると仮面浪人がバレるけど、スマホで動画講義を見ているだけならバレずに大学でも受験勉強できるよ。笑

浪人生でも「高校講座」で大丈夫。

学年を選ぶ際に「高卒生」という欄があるので、問題なく登録ができますよ。

このようなサービスを上手に利用して、仮面浪人をぜひ成功させてくださいね!!

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