このご時世、一つの会場に集まって模試を受けるということが難しくなっていますよね。
中止になってしまった模試も多くありました。
でもここ最近増えてきているのが、オンライン受験や自宅受験ができる模試。
自宅にいながら模試を受験できるのでありがたいですよね…
でもここで出てくるのは、
- カンニングする人も出てきてしまうのではないか?
- 正しい志望校判定が出ないのではないか?
って言う心配ですよね。
この記事ではオンライン受験・自宅受験できる模試の紹介と、カンニングなどの不正を考慮した模試の結果の捉え方について紹介していきます。
模試を受ける前、もやもやしている人も多いかと思いますが…
ぜひこの記事を読んで、前向きに模試に挑んでいただきたいと思います。
オンラインや自宅で受験できる模試は?
まずはじめに、自宅受験が可能な模試について紹介していきますね。
ここでは、
自宅でパソコンを用いて受験 ⇒ 「オンライン受験」
自宅に問題が届き、ペーパーテストを実施 ⇒ 「自宅受験」
と表現します。
このデータは2021年5月18日時点のものです。
今後の状況により追加や変更もあり得ます。
公式サイトにて必ず確認してください。
その他の中止・延期情報についてはこちらの記事をご覧ください。
小学生対象模試
まずは小学生対象模試についてまとめていきます。
今回調査したのは以下の4社。
- 首都圏模試
- 日能研
- 四谷大塚
- SAPIX
この中でオンライン受験や自宅受験に対応している模試は以下の通りです。
実施日 | 実施会社 | 模試名 | 学年 | 受験方法 |
---|---|---|---|---|
4/18 | 首都圏模試 | 合判模試 | 小6 | 自宅 会場 |
6/19 ~6/20 | 首都圏模試 | 第1回中学受験 スタート模試 | 小3 小4 小5 | 自宅 会場 |
7/4 | 首都圏模試 | 合判模試 | 小5 小6 | 自宅 会場 |
7/11 | 首都圏模試 | 適性検査型模試 | 小6 | 自宅 会場 |
9/5 | 首都圏模試 | 合判模試 | 小5 小6 | 自宅 会場 |
9/20 | 首都圏模試 | 適性検査型模試 | 小5 小6 | 自宅 会場 |
10/3 | 首都圏模試 | 合判模試 | 小5 小6 | 自宅 会場 |
11/3 | 首都圏模試 | 合判模試 | 小6 | 自宅 会場 |
11/21 | 首都圏模試 | 適性検査型模試 | 小6 | 自宅 会場 |
12/5 | 首都圏模試 | 合判模試 | 小5 小6 | 自宅 会場 |
1/9 | 首都圏模試 | 合判模試 | 小4 小5 | 自宅 会場 |
このように自宅受験に対応しているのは首都圏模試のみでした。
首都圏模試公式サイトで少し不安な表記もあったのと、まだ詳細が発表されていない模試もありました。
今後情報が修正される可能性があります。
また日能研の模試に関しては、近くに日能研の教室がない場合のみ自宅受験ができます。
感染症対策という意味ではなく、教室がないエリアの方への救済措置のようですね。
その他の模試についてはこちらでまとめています。
中学生対象模試
今回は関東でよく受けられている、
- Vもぎ
- Wもぎ
- 北辰テスト
の3社を調査しましたが、いずれも自宅で受験できる模試の用意はないようです。
2020年度はいくつかあったのですが、応急処置的なものだったようですね…。
今後の状況によって会場での実施が難しいと判断された場合は、自宅受験や次回の模試に振り替えるなどの措置が取られるようです。
高校生・大学受験生対象模試
次に高校生・大学受験生向けの模試についてです。
調査したのは以下の4社です。
- 河合塾
- 駿台
- 代ゼミ
- 東進
実施日 | 実施会社 | 模試名 | 学年 | 受験方法 |
---|---|---|---|---|
5/6 ~5/17 | 駿台 | 駿台atama+ 学力判定テスト | 高1 高2 | オンライン |
5/8 ~5/17 | 駿台 | 第1回駿台atama+ 共通テスト模試 | 高3 既卒 | オンライン 会場 |
5/26 ~5/30 | 河合 | 第1回全統共通テスト模試 | 高3 既卒 | オンライン 会場:5/2 |
6/13 | 河合 | 第1回全統記述模試 | 高3 既卒 | 自宅 会場:5/16 |
6/13 | 河合 | 第1回全統高2模試 | 高2 | 自宅 会場:5/23 |
6/13 | 河合 | 第1回全統高1模試 | 高1 | 自宅 会場:5/23 |
7/10 ~7/19 | 駿台 | 第2回駿台atama+ 共通テスト模試 | 高3 既卒 | オンライン 会場 |
7/15 ~7/26 | 駿台 | 駿台atama+ 学力判定テスト | 高1 高2 | オンライン |
9/2 ~9/13 | 駿台 | 駿台atama+ 学力判定テスト | 高1 高2 | オンライン |
11/4 ~11/15 | 駿台 | 駿台atama+ 学力判定テスト | 高1 高2 | オンライン |
12/4 ~12/13 | 駿台 | 駿台atama+ プレ共通テスト | 高3 既卒 | オンライン 会場 |
1/6 ~1/17 | 駿台 | 駿台atama+ 学力判定テスト | 高1 高2 | オンライン |
1/24 | 代ゼミ | 共通テスト チャレンジ | 高1 高2 | オンライン |
3/1 ~3/31 | 駿台 | 駿台atama+ 学力判定テスト | 高1 高2 | オンライン |
- 【河合塾】オンライン受験した模試とのドッキング判定不可
- 【河合塾】7月以降の模試については情報未公開
- 【駿台】オンライン模試は受験料無料
- 【代ゼミ】共通テストチャレンジは受験料無料
このように自宅で受験できる模試は増えてきていますね。
今後も増える可能性がありますので、分かり次第まとめていきます。
その他の高校生用模試についてはこちらから↓
模試はオンライン受験・自宅受験でも受ける意味ある?カンニングする人も出るのでは?
こんな風に思っている人も多いでしょう。
実際の生徒にもこのような相談をされました。
確かに不正をする人が少数でもいると、正しい志望校判定や偏差値を算出することは出来ません。
でも、模試は志望校判定や偏差値だけのために受ける訳ではありません。
- どんな問題を間違えてしまったのか?
- 今後間違えないようにするためにはどうしたらいいか?
- 自分が最も強化するべき科目・範囲はどこか?
- A判定まであと何点必要なのか?
- 今後の学習計画をどのように改善していくか?
模試を受けることでこのようなことが分かるんです。
自宅受験・オンライン受験だと受けられない恩恵もありますが、模試を受けないよりは全然マシ。
ぜひ積極的に模試を受けていただきたいです!
模試をオンライン受験、自宅受験する際の注意事項
ではここで、模試をオンライン受験や自宅受験する際の注意事項についてまとめていきますね。
当たり前のことを書いていますがぜひ今一度確認をしてください。
受験ルールは・時間割を必ず守ろう
筆記テストでもパソコンでの受験でも…
時間割やその他のルールは厳格に決まっています。
必ず受験ルールには従うようにしましょう。
もちろんカンニングなどはもってのほか。
本当に意味のない、お金も時間も無駄にするような行為です。
偏差値や志望校判定についてはは参考程度に
先ほども書きましたが、一人一人が気を付けていても誰かが不正をしたら信用できなくなってしまうデータもあります。
偏差値や志望校判定のような《他者と比べたデータ》については、あまり信用しない方がいいかもしれません。
一方で
- 得点
- 到達度
- 苦手分野
などのデータは他人がどうであろうと関係のない、信用できる値です。
自分自身が不正をせずに受験すれば正しい数値は出るんです。
オンライン受験・自宅受験の模試では、こういった情報を重視していきましょうね。
模試を受けたその後の方が大切!
このブログの色々なところで申し上げておりますが、
模試は受けること自体よりも受けた後の行動が大切です!
模試が終わったらまずきちんと復習。
実際に解いた時間の2倍かけて復習し、次回は絶対に間違えないようにしないといけません。
そして時間配分などの反省もしていきましょう。
こういった事は模試が終わったらすぐにやるべきです。
そして結果帳票が返ってきたら、分析と勉強計画の改善。
自分が特に強化するべきところを確認し、実際の勉強に反映させていきます。
模試を受けるたびにこれらの作業を繰り返していけば、おのずと学力は伸びていきます。
これはオンライン受験でも自宅受験でも、誰かが不正をしても関係ありません。
自分のために、定期的に模試を受けていってほしいのです。
まとめ:オンライン受験・自宅受験できる模試を積極的に活用していこう
- オンライン受験・自宅受験ができる模試は増えてきている
- やはりカンニングなどの不正をする人は出てしまう可能性が高い
- でも模試を受ける意味は大いにある!
- 偏差値や志望校判定などの《相対評価》は参考程度に
- それよりも模試を受けた後の復習や分析、勉強方法の改善の方が大切
今回はオンライン受験や自宅受験ができる模試の紹介と、これらの模試は受ける意味があるのか?ってことについて紹介していきました。
やはり会場で受験するように厳正に、公平にといった事はできませんが…
でもやはり、模試を受ける価値は大いにあるんです。
周りがどうしようと関係はありません。
自分自身がルールを守り、そしてその模試で得られる全てを自分のものにすればいいのです。
客観的な数値で自分の現状を示してくれる機会はあまりありませんので、ぜひ模試は定期的に受けてください!