英検IBAというテストをご存知ですか?
あの英検の会社、「日本英語検定協会」が行っているテストの一種です。
普通の英検は学生にとってなじみ深いですが、英検IBAはあまり聞きませんよね。
大学入試で英語の検定試験が必須となっている今、気になっている人も多いのではないですか?
今回はそんな英検IBAについて、詳しく説明をしていきます!
英検IBAとは?
500円からのリーズナブルな試験
英検IBAの大きな特徴は、受験料の安さ!
なんと一番安いテストだと、500円から受験することができるんです。
普通の英検の料金が2000円(5級・準会場)~ だということを考えると、かなりお安い!
詳しい料金は後程説明していきますね。
ただし、団体受験のみ可能!
でも、残念なお知らせです。
英検IBAは個人的に受験することができないのです!
受験できるのは学校や塾などの団体でのみ。
英検IBAを主催している団体に所属していないといけないんです…。
ということはつまり、英検IBAは学校や塾・英会話教室などに向けたものなんです。
じゃあ、受験生は英検IBAを受けることにメリットはないのでは?と思ってしまいますよね。
でも、そんなことはないんですよ!
次の項目では英検IBAを受けるメリットをお話していきますね!
【受験者向け】英検IBAのメリット
英検IBAを受けるメリットは以下のことが挙げられます。
- 技能別に自分の得意・不得意が分かる
- 過去の自分のスコアと比較できる
- 試験会場に行かなくても通っている学校や塾で受験できる
- 英検CSEスコアが分かる
こんな感じです。
英検CSEスコアとは合格・不合格とは関係なく、どれくらいのスコアを獲得できたのかを示すものです。
この英検CSEスコアは、大学受験をする上でも大切になってくるんですよ。
英検CSEスコアについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
また、しっかり結果帳票も出してくれますので、
- 普通の英検で言うと何級くらいの実力があるのか?
- どの技能を伸ばせばいいのか?
- 特に強化したらいいのはどれか?
など、いろんなことが分かりますよ。
学校でやってくれるテストで英検の練習ができると思えば、結構ラッキーじゃないですか?
英検IBAと普通の英検との違いは?
英検IBAは、英検のプレテストという位置づけです。
普通の英検よりもリーズナブルな料金で、サクッと自分の英語力を確認することができます。
このお手軽さから学校で行う英語の実力テストには向いています。
というか、学校関係者の方が英検を使うメリットが大きいんですよね。
- データを活用して指導方針を立てやすくなる
- 生徒個人への学習アドバイスができる
- 英検のどの級を受ければいいのかアドバイスできる
- 習熟度別のクラス分けの参考になる
こんな感じで学校や塾の関係者は英検IBAを利用しています。
英検IBAの料金
先ほど英検IBAはとっても安いとお話しましたが、実際はどれくらい安いのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
テストの種類 | 料金 |
【 RL 】 ・Reading ・Listening | 500円 |
【 WS 】 ・Writing ・Speaking | 2,700円 |
【 RLWS 】 ・Reading ・Listenin ・Writing ・Speaking | 3,000円 |
このように、普通の英検と比べると信じられないくらい安いんですよ。
もし通っている塾や学校で英検IBAが実施されていたら、ぜひとも受けたいですね!
英検IBAのレベルはどんな感じ?
英検IBAには、A~Eの5段階のレベルが存在します。
テストの種類 | 対応する英検級 |
テストA | 準1級 2級 |
テストB | 2級 準2級 3級 |
テストC | 準2級 3級 4級 |
テストD | 3級 4級 5級 |
テストE | 4級 5級 |
これを見ると、普通の英検よりも問題ごとの難易度の幅が広いようですね。
まあ同じ学年でもいろんな英語レベルの人がいるから当たり前っちゃ当たり前ですが…。
ただ、どのレベルのテストを実施するのかは主催者が決めます。
受験者個人では選ぶことはできないんですよね。
なので受験者の方は参考程度に考えてくださいね!
英検IBAで4技能をカバーできるようになった
あまり知られていないのですが、英検IBAは最近リニューアルしています。
大学入試は英語4技能必須になりましたよね。
それに伴って、英検IBAでも4技能のテストを行うようになりました。
こうやって日々進化を遂げている英検IBA。
さらに大学入試制度の変更で英検受験がほとんど必須と言ってもいいような時代です。
これから英検IBAを導入する学校や塾は増えていくでしょうね。
英検IBAは大学受験の自己PRや履歴書に書けるの?
では、英検IBA の資格としての価値はどれくらいなのでしょうか?
大学受験で加点されることはほとんどない
ここで覚えておいてほしいのが、英検IBAの資格としての価値は、普通の英検よりも低いということ。
大学受験で英検IBAの得点で加点されることはほとんどありません。
大学の募集要項を見ても…
「英検〇級以上で加点」・「結果帳票がある場合は提出」
なんて大学は結構あります。
ただ、英検IBAについては募集要項で触れている学校は少ないです。
大学の推薦入試などで加点をしてほしいのなら、普通の英検を受けるようにしましょう。
履歴書に書いてもほぼ伝わらない
こんな風に感じてしまう人もいるかもしれませんね。
答えとしては、「ゼロではないけどほとんどない」です。
大学入試ならば、英検CSEスコアがどれくらいの英語力を示しているのかが伝わります。
でも一般の企業の採用担当の人は、
って人が多いです。
だから
「英検IBAで英検CSEスコア○○」
って書くよりも、
「英検〇級合格!」
「TOEIC ○○取得!」
って書いた方が断然分かりやすいし、印象が良いんですよね。
普通の英検は自分の意志で受けるもの。
それに対して英検IBAは本人の意思は関係なく、塾や学校が受験させたもの。
こう考えると、普通の英検の方が印象が良くないですか?
英検IBAに対してネガティブな印象を受ける人は少ないとは思いますが、こんな考え方もできるということも覚えておいてくださいね。
受験する機会があるならしっかり取り組もう!
- 英検IBAは安くてお手軽な試験!
- でも、個人受験はできないので注意
- 資格として使いたいなら断然普通の英検がおすすめ
今回は英検IBAについてまとめていきました。
英検IBAを受験するかどうか決めるのって学校や塾なので、ぶっちゃけ受験者には選択の余地はないのですが…。
でもせっかく受験をするなら、マックスの力を発揮しましょう!
- 英検の練習として
- 英語学習の目標として
- そして自分の成長をはかるツールとして
このように英検IBAを使っていけたら良いですね!
そして本番は英検!
英検は勉強の仕方の沢山あります。
市販教材や塾・英会話など…
自分に合う方法を見つけて、勉強してみてくださいね!