今の大学入試では、推薦入試で入学する人の割合が増えていますよね。
まだ具体的な志望校が定まっていないとしても、何となく「推薦で大学に入りたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか?
大学を推薦入試で合格するのに必要なのは、評定平均です。
特に指定校推薦では、ほぼ評定平均だけで決まってしまうと言っても過言ではありません。
とは言ってもこの評定平均がどのように使われるのか、あまり分かっていない人も多いのではないでしょうか?
今回は大学の推薦入試で必要な評定平均値と、その使われ方について説明していきます。
この記事をじっくり読んで、推薦入試に対する理解を深めて下さいね。
高校3年生だけでなく1・2年生も、しっかり読んで勉強しておいてください!
大学の推薦入試で合格できる評定はいくつ?
評定平均4.3以上あればかなり選べる
評定平均4.3を持っていれば、指定校推薦は結構選ぶことができます。
指定校推薦はほとんど成績順で決まります。
後で詳しく説明していきますが、指定校推薦は指定する評定をクリアしていて高校内でのライバルがいなければほぼ合格は確定。
そのため評定平均は高ければ高いだけ合格の可能性が広がるんです。
生徒の指定校推薦先一覧を見せてもらうと、有名大学では「評定平均4.4以上」としているところもあります。
やはり評定平均は高ければ高いだけ選択肢が広がりますし、学校内でのライバルも減り、指定校推薦合格の可能性が高まります。
ただ、4.4以上って結構高い壁です。
オール5を目指して勉強はするけど、4.3くらいを取れたら御の字だと思っておきましょう。
実際学年でも評定平均をそんなに持っている人はあまりいないので、ライバルもほぼ皆無ですね。
ただ当然のごとく、定期テストでは常に学年上位に入っていることが前提となります。
最低でも、評定平均3.5は欲しい
この評定平均3.5という数字は推薦の種類を問わず、推薦入試を受けたいのであれば最低値と考えましょう。
実際は評定平均3.0くらいから出願できる大学もありますが、数が限られてきてしまいます。
評定平均3.5を持っていれば、指定校推薦でそこそこの大学にいけるかな、というイメージです。
指定校推薦以外の推薦入試でも、出願基準が評定平均3.5以上となっている大学もあります。
「最低でも3.5、それ以下は推薦先はない!」という心構えでいましょう。
評定3.0はないと推薦先が限られる
大学側からすると、「普段から頑張っている人を推薦してほしい!」という気持ちなんです。
そのため推薦では人並み以上の評定平均が求められます。
3.0は持っておかないと、そもそも受けられる大学が限られてきてしまうんですよね…。
学校によってはそれ以下でも指定校推薦先はありますが、ある程度偏差値のある大学に行きたいのであればやはり評定平均4.0くらいは必要です。
評定は高ければ高いほど大学の推薦入試に有利
お分かりのとおり、推薦入試は評定が高ければ高いだけ有利です。
オール5で単独トップならば、どの大学を選んでも指定校推薦をゲットできます。
指定校推薦以外でも、「評定平均が足りなくてあきらめざるを得なかった」なんてことになっては悲しい…。
志望校合格までの可能性を一つ潰してしまうことになりますから、学校のテストを軽視してはいけませんよ。
それぞれの推薦入試の、評定の使われ方を見ていこう
ここで、推薦入試にはどんなものがあるのかを整理しておきましょう。
各大学によって入試形式の名前の付け方はそれぞれですが、大きく分けてこの3つがあります。
- 指定校推薦
- 公募推薦
- 自己推薦
そして、推薦入試とは少し違いますが、
- AO入試
というものもあります。
それぞれどのような入試形式なのかは、こちらのページで詳しく解説をしています。
指定校推薦
指定校推薦では大学側が、「評定平均〇以上の人を△名推薦してください」と言ってきます。
そしてその評定を満たす希望者を募り、高校内で選考するのです。
学内選考を通過すればほぼ100%合格は決まりますが、その前に高校の中で選考に勝ち残ることが必須。
この際、面談や志望理由の審査なども行いますが、ほぼ評定平均で決定します。
ということは、評定が高い人は選び放題です。
普段から努力してきた人へのご褒美のようなものですね。
公募推薦
公募推薦には
- 公募制一般推薦
- 公募制特別推薦
の2つがあります。
公募制一般推薦は、大学が指定している評定平均をクリアしていないと出願できません。
公募制特別推薦は、公募制一般推薦に比べて評定の基準が緩い・もしくはないこともあります。
これらを受験する際は、大学指定の評定をクリアしていればOKですが…
書類選考で他の生徒と比べられますので、やはり評定平均は高いに越したことはありません。
自己推薦
自己推薦は「高校の校長からの推薦書」が必要ないため、「自己推薦書」を提出する必要があります。
その中で今までの実績などをアピールしていくので、「成績以外」の部分が重要視されることが多いです。
出願の資格に評定の条件がある学校と、ない学校があります。
ただし、高校の成績表は提出することがほとんど。
あまりにひどい成績では良い印象を与えられません。
AO入試
AO入試は評定は関係ないことがほとんどです。
出願資格にも評定の基準を設けている大学はほとんどありません。
ただし…
「成績表を提出する」ということは、少なからずチェックされるということ。
評定平均が「書類選考」の点数に入ることも大いに考えられます。
また、学校によってははじめから「評定平均も加味します」と宣言しているところも。
必ず募集要項を確認しましょう。
指定校推薦入試以外でも高い評定平均は必須!
「初めからAO入試狙いだし、学校の成績は適当でいいや」なんて思わないほうがいいですよ。
大学に成績表を提出するということは、必ず成績は見られています。
それがどういう使われ方をするのかはわかりません。
参考程度かもしれないし、点数化されるかもしれません。
推薦入試の点数が全く同じ子がいるのなら、評定平均が高いほうを合格させたくなるのも当然ですよね。
それにAO入試や推薦入試などで合格させた人が、大学の授業をサボりまくりだったらどうでしょう?
大学としても、まじめに授業に出て、実績を残してくれる人を入学させたいものです。
「推薦入試を受けないから」と考えている人もいるかもしれませんが、いざ3年生になったら気持ちが変わるかもしれません。
「自分には関係ない」と思わずに、全員が評定平均アップに向けて日々努力すべきです。
評定平均を上げるために今からできることは?
評定平均は、1年生から3年生の1学期までの成績を使います。
仮に1年生で失敗してしまったとしても、十分挽回の余地はありますよ。
ここでは具体的にどんなことをしていけばいいのかを詳しくご説明していきます!
定期テストの得点を上げる
当たり前の話ですが、定期テストの得点は評定に直接関わってきます。
日々の努力で大学に行ける可能性が出てくるんですよ。
これは頑張らない手はありませんね。
また定期テストだけでなく、日々の小テストも成績に入ります。
定期テストよりも範囲が狭くて満点を取りやすいです。
小テストだからと馬鹿にせずに、満点を狙っていきましょう!
5教科以外も油断しない
芸術や家庭科、体育などは5教科と比べて軽視しがちですが…
評定平均は受験に使う科目かどうかは関係ありません。
全ての科目が対象となりますよ。
そしてこういった実技科目は評定が上げやすいのが特徴。
提出物や授業態度は心がけ次第で満点が取れますし、テストの出題範囲も狭いです。
提出物のクオリティーをマックスまで上げる
提出物は出せばいいってわけではありません。
きちんと丁寧に取り組んだかどうかもチェックされますよ。
例えば数学の課題提出だったら、「分からなかったから赤ペンで答え丸写し」なんてことをしてはいけません。
- 分かるところまで自分で解く
- 分からなかったにしても、次解けるようにポイントを書き込んでおく
- 指示がなくても、分からなかった問題を繰り返し解く
こんな工夫をするだけで、提出物の点数は満点近くにまで上げることができます。
授業態度をきちんとする
授業中寝ているなんて言語道断!
日々の授業はしっかり受けましょうね。
これは先生の印象をアップさせるためだけではありません。
授業中に、定期テストを見据えた対策ができると素晴らしいと思いませんか?
授業中、ただ受け身の姿勢で聞いていてはもったいない!
「ここ、テストに出そうだな」
「テスト本番でこの問題が出てきたら、どう考える?」
なんて考えながら授業を受けることで、テスト前の勉強時間を短縮できます。
予習をしっかり行う
予習をしっかり行って、予習してきたことの答え合わせを授業中に行うのが理想!
これってとってもアクティブな勉強法なんですよね。
自然と前のめりに授業を聞くことができますし、質問も浮かんでくることでしょう。
そうすると、先生からの印象も自然とよくなります。
同時進行で受験勉強も忘れずに
とはいえ、定期テストばかりに全力をぶつけてばかりはいられません。
高校1年生のうちは定期テスト対策メインの勉強でもいいですが、大学受験対策の勉強も早いうちから取り入れていきましょう。
夏休みなどの長期休みは、受験勉強を取り入れたほうがいいですね。
学校の授業がストップしている間に、今までの総復習や実践問題を解くようにしましょう。
まだ志望大学が決まっていない人は、どうしたらいい?
とにかく評定平均を上げる
先ほども書いたように、評定平均さえ持っていればたくさんの選択肢が取れるんです。
推薦入試というと大学だけを思い浮かべますが、短大や専門学校も入試で評定をチェックされることがありますよ。
まだ受験モードに入れていない人も、評定平均アップには命を懸けましょう!
評定平均を上げることは、大学の一般入試の点数をアップさせるよりもはるかに簡単。
だって、定期テストは出題範囲も狭いですし、学校の先生が日々の努力を近くで見ていてくれるんです。
頑張りが報われやすいのが、学校の成績なんですよね。
たくさん情報収集をする
受験はとにかく情報戦です。
早いうちから志望校について考えておく必要がありますよ。
候補の大学や学部がなんとなく分かったら、
こちらのような進学情報サイトでたくさんパンフレットを請求しましょう。
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気になる大学のパンフレットをたくさん取り寄せて、じっくり時間をかけて選ぶと良いですよ。
資料請求も早いうちに行うのがポイント!
高校の夏休みの宿題で、「オープンキャンパスに参加してレポートを出しなさい」と言ってくる学校がたくさんあります!
そのために、早いうちから大学の目星をつけておくととっても効率が良いです。
オープンキャンパスに行く
パンフレットをたくさん取り寄せてよさそうな大学があったら、早速オープンキャンパスに出かけましょう!
推薦入試を受ける時は、何回オープンキャンパスに参加したのかを確認されることがあります。
早いうちから情報を集めておかないと、入試直前になってから焦ることになってしまいます。
指定校推薦先の資料を見せてもらう
高校によっては公表されていないところもあるかもしれませんが、前年度または今年度の指定校推薦先の資料を見せてもらうと良いですよ。
その中に自分の目標としている大学があったらチャンス!
最低でも取っておくべき評定平均が分かります。
具体的な数字で目標が示されると、俄然やる気が湧きますよね。
ただし前年まで指定校推薦があった大学でも今年突然消えていたり、出願基準が変わる可能性があるので注意!
大学推薦入試で合格するために、評定平均を上げていこう!
- 評定平均4.3あれば選択肢はかなり広がる!
- 推薦入試で合格したいのなら3.5はないと厳しい
- 3.0を切ってしまうとかなり大学が限られてしまう
- どの推薦入試でも評定は高い方が有利!
- 評定平均を上げるために、今からできることをしよう
- 情報収集も早めに行って、入試直前に困らないようにしよう!
今回は大学の推薦入試と評定の関係を説明していきました。
推薦入試を受けるためには評定平均アップは必須。
そのためには、日ごろの努力が必要不可欠です。
でも、評定アップって比較的簡単なんですよね。
定期テストや提出物なんかをしっかりこなしていけば、自然と評定は上がるものです。
まだ大学受験モードに入れないって人こそ!日々の努力で内申をたんまりゲットしましょう!
そして、推薦を勝ち取りましょうね!
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