現在文系を選択している人にはこんな悩みを抱えている人もいるかもしれません。
文転に関する情報は出てきても、理転の情報はあまり多くありませんよね…。
それだけやる人が少ないということです。
というわけで今回は理転して合格するのは不可能なのか?ということをお話していきます。
今悩んでいる人のヒントになれば嬉しいです。
理転は不可能?
まずはそもそも理転は不可能なのか?ということについてお話をしていきます。
不可能とは言い切れないけど…かなり厳しい
正直に言ってしまうと、理転をして受験を成功させるのはかなり厳しいと言ってもいいでしょう。
学校の先生も理転は無理と説明していることが多いですし、学校のシステム的にも文系クラスから理系クラスへの移動を許可していない場合もあります。
理転するなら浪人覚悟で
それでもどうしても理系に転向しないといけない人もいるかもしれませんね。
そういう人は現役合格に必要以上に固執せず、浪人も視野に入れることをオススメします。
残念ながら理転した上での現役合格はかなり厳しいです。
もし浪人NGなのであれば、理転ではない他の道を探ることをオススメします。
あらかじめ浪人を覚悟できているかどうかで心持ちや併願校などの作戦も変わってきますからね。
文転よりも理転が難しい理由
ではどうして文転は可能なのに理転は難しいのでしょうか?
その理由をお話していきますね。
学校で習っていない科目の存在
理転するにあたってまずネックになるのが、学校で習うことのできない科目が出てしまうことです。
例えば数学Bや理科基礎、理科など。
3年生で基本から解説してくれる授業があればいいのですが、基本事項の解説は2年生までで終わってしまうのが現実ですね…。
数学は積み重ねの科目
数学は積み重ねの科目です。
数学ⅡBを勉強するにはⅠAの知識が、
数学Ⅲを勉強するにはⅡBの知識が必要になってきます。
文系の場合数学Bを履修していない場合が多いので、それを飛び越えて数学Ⅲを勉強することはできないんですよね。
自分で一から、しかも数学Ⅲの授業に間に合うように数学Bを勉強していくのはかなり大変ですよ。
文系と理系の数学は違う
一般的に文系の人が解く数学と理系の人が解く数学は、レベルや傾向が異なります。
学校でも文系クラスと理系クラスでは定期テストの問題が違うのではないでしょうか。
なので文系クラスの人が理系向けの問題を見ると難しくてびっくりする…
ということも起きてしまうんですよね。
なので「学校のテストでは数学が取れているから」という理由で安易に理転するのは危険です。
点数を参考にするのなら定期テストではなく模試の成績などで判断した方が良いですね。
周りの理系に比べてスタートが遅れている
これは文転をする人にも言えることですが、もとから文系/理系にいる人に比べて本格的な受験勉強のスタートが遅くなってしまうというデメリットもあります。
特に理転の場合はこれが大きな足枷となることも。
文転をする場合は国語や歴史科目を学校で履修していることも多いですが、理転した場合は自分で一から勉強をしないといけない科目もあります。
以上のような理由から、文転よりも理転の方がかなり難易度が高いと言えます。
大学受験時の理転者は少ない
ここでもう一つ付け加えておくと…
実際に理転をして大学受験をする人はとても少ないです。
大学に入ってから転科・大学の受験し直しなどはありますけどね。
高校側が「理転は絶対にNG」としている場合も多いですから…。
実際私が担当した生徒や勤めている塾に通っていた生徒の中にも理転をする人は一人もいませんでした。
理転はそれだけ難しいものだということを覚えておいてください。
これから理転を考えている人はどうしたらいい?
それでもどうしても理転をせざるをえない人もいることでしょう。
ここではそんな人に向けて、これからどうしていくべきなのかを解説していきます。
早めに塾や予備校を検討しよう
理転をするのであれば塾や予備校に通うのは必須です。
特に習っていない科目がある場合は必ず塾や予備校で教わるようにしてください。
独学という選択肢も一応ありますが…
ただでさえ普通の理系の人よりも出遅れている状態。
入試に出やすい部分などを教えてもらいながら効率良く進めていく必要があります。
完全独学は危険!
こんな人もいるかもしれませんね。
先ほども言ったとおり理転する場合は塾や予備校は必須です。
あまり余裕がない場合は通う回数を減らしたり、受講する講座を絞るなどの工夫をすると良いでしょう。
例えば…
- 予備校で基礎講座を受講・演習は独学
- 理系科目だけ塾や予備校に通う
- 週1回だけ家庭教師に勉強方針を立ててもらう&質問する
などの方法が考えられます。
塾や予備校によって開講されている講座は異なりますし、その人によって基礎を教わった方が良いのか、演習講座を受講した方が良いのかも変わってきます。
自分だけで判断せずに必ずプロに相談してくださいね。
今は必要な時にだけスポット利用できる家庭教師や、オンラインで受けられる講座などもありますから。
自分に必要なものを選んで上手に利用してくださいね。
いずれにせよ…
- いつでも質問や相談をできる状況を作っておくこと
- 合格まで最短距離で進めるように導いてもらうこと
この2点が大切です。
まとめ:理転は不可能とは言わないけど…相当な覚悟が必要
- 理転は文転と比べ物にならないくらい厳しい
- 理転するなら浪人は覚悟しよう
- 塾や予備校に通うのは必須と考えよう
今回は理転は不可能なのか?というテーマでお話ししていきました。
理転は絶対に不可能ということはないですが、現役合格を目指すのであればやめておいた方が良いです。
それくらい厳しいものとして考えておきましょう。
もしそれを分かった上でどうしても理転をするのであれば…
塾や予備校などに通ってプロの意見を聞きながら勉強していくのがオススメです。
少なくとも理系科目だけは受講したいところですね。
今は予備校にしても塾にしても、自分のニーズに合わせて利用できるものが増えてきていますからね。
こういったサービスを賢く利用していきましょう。