こんな風に悩んでいる人も多いのではないですか?
この記事を見ている時期にもよりますが、まだ受験本番まで時間があるのなら志望校は絶対に下げない方がいいです。
志望校を下げることは簡単です。
でも、志望校を下げてしまうことで怖いことも起きてしまうんですよ。
今回はなぜ志望校を簡単に下げない方がいいのか、その理由を詳しく説明していきますね。
志望校を下げたら後悔する?
これは決断をする時期にもよりますが…
早い段階で志望校を下げたら100%後悔します!
国公立の学校を受験する人が、出願直前に決断をするのは戦略的な判断です。
でも受験までまだ時間があるのに第一志望校を諦めてしまうのは、後で高確率で後悔することになります。
「志望校を下げようかな…」と悩んでいる人に質問があります。
合格のために、どれくらい頑張りましたか?
期間は?
1か月や2か月?
それとももう1年以上?
どのくらいの密度で?
1日5時間?
それとも1日10時間?
途中休憩を取りながら?
それともスマホの電源を切って、休憩の時間も除いて、みっちり勉強だけを10時間?
「頑張った」の基準って、人によって違うんですよね。
1日3時間で頑張ったと思う人もいれば、1日10時間でもまだまだ…と感じている人もいます。
志望校合格までに必要な努力を、必要な期間やりましたか?
1か月やそこらで成績が上がったら苦労しませんよ。
今一度、考えてみて下さい。
まだ志望校合格までに必要な努力をしていないのであれば、まだまだ頑張る余地はありますよ。
志望校を下げるデメリット
では実際、志望校を下げることでどのようなことが起こるのでしょうか?
ここでは志望校を下げることによるデメリットについて詳しく解説していきます。
志望校を下げると勉強の質が下がる
こんな風に考えてしまったら、必然的に勉強の質も下がってしまいます。
勉強より友達を優先してしまったり、一定の時間机に向かっていてもスマホが気になってダラダラ勉強してしまったり…
これでは受かるものも受からなくなってしまいます。
よく考えてみてください。
その学校を第一志望にしている人達もいるわけで…その人達は、死に物狂いで勉強しています。
気づいたらその人たちに追い越されてしまっていて、志望校を下げてもさらにまた下げなければいけない状況になってしまいますよ。
”合格基準点”とは、あってないようなもの。
その年に受験する生徒の層によっても変わるんです。
たとえ志望校を下げたとしても、自分ができる限り最高のパフォーマンスで勉強していかなくてはいけません。
志望校を下げたらモチベーションも下がる
ここまで極端にモチベーションが下がることも珍しいのですが、どこかで誰もが思ってしまうことです。
「やっぱり第一志望の学校に行きたかったな…」とか、
「こんな学校に通うのは悔しい」
「この学校は私の行くべき学校じゃない!」
なんて感じてしまうことも…。
早いうちから目標を下げてしまうと、モチベーションが低い期間が長く続いてしまいます。
その間もライバルたちは、合格のために必死で勉強しているんです。
モチベーションが高い人と低い人、どちらが合格しやすいかはお分かりですね?
学校のレベルで、価値観や可能性の天井が変わる
ここで、受験のもっと先のことを考えてみましょう。
高校に合格したら、その先には大学受験・就職がありますね。
そんな先のことまで考えられない…という人も多いかもしれませんが、目標よりも低めの学校に進学したその先のことを考えてみましょう。
まず、推薦先の学校や企業のレベル。
極端な話ですが、最底辺の公立高校からMARCHの指定校推薦枠なんてありません。
ある程度の偏差値のある高校に入らないと、有名大学への推薦入学できる可能性はゼロに近いです。
大学から推薦で企業に入る場合も同じことが言えます。
また、学校の授業のレベルも、偏差値によってかなり違います。
毎年東大に何人も合格しているような学校なら、授業の内容はもちろん東大合格に向けたもの。
生徒の半分以上が専門学校に進学したり就職をする学校ならば、必要最低限のことしか授業で教えないでしょう。
この場合、塾や予備校に行かずに学校の授業だけで大学に合格するのはかなり厳しいです。
大学についても同じことが言えます。
同じ分野の授業だとしても、東大の講義といわゆるFラン大学の講義が同じであるわけがありません。
より高いレベルの授業を受けたいのであれば、より高いレベルの学校に通った方がいいです。
また、通う学校のレベルを落とすということは、周りの友達の性質も変わるということ。
これは一概に偏差値だけで言えることではありませんが…
周りがみんな国立大学や有名大学に行くような学校であれば、友達ももちろん勉強に力を入れています。
1年生のころから皆受験に照準を合わせて勉強していますので、切磋琢磨できる友達ができるでしょう。
でも、受験にあまり熱心な学校ではなかったら…1・2年生の頃は自然とバイトや遊びばかりになってしまいます。
どちらがいいのかはあなた次第です。
でも…もしあなたが有名大学に行きたくて頑張りたいと思っているのに、周りがそんな雰囲気じゃなかったら…
こんな考えになってしまうかも。
最終的には、「みんなと同じように専門学校でいいかな」と有名大学に進学する夢を諦めてしまうことになるかもしれません。
もちろん、学校の友達とは友好な関係を保ちつつ、自分は自分で努力を重ねて夢を叶えている人もいます。
人は環境によって変わるんです。
もしあなたに野心があって、より高い目標を達成したいと思うのなら、より良い環境に身を置くのが一番いいです。
志望校を下げることのメリットを強いて挙げるとしたら…
志望校を下げることのメリットも一応はあるんですよ。
デメリットに比べると小さいように感じますが、一応ご紹介していきますね。
合格までに必要な努力量が下がる
志望校を下げたとしても、勉強をやめるわけにはいきませんよね。
今の学力を維持・もしくはアップさせているためにはどうしても一定量の勉強は必要になります。
「今までほど必死に勉強しなくてもいいかな」、という程度。
死に物狂いで勉強しなくていい分、精神的負担は軽くなります。
入学後、トップの成績に入りやすい
入学した学校でトップの成績でいるということは、良いことが多いです。
まず、大学進学や就職の際に推薦をもらいやすいということ。
特に大学の指定校推薦は通知表によって決まりますので、オール5の学年1位だったら高校に来ている推薦先の中から実質選び放題。
推薦狙いだったら、入った学校で成績上位に入ることが大切です。
レベルを少し落とせば、多少アルバイトに時間をかけても成績上位は取りやすいでしょう。
入試に必要な科目が減る場合も
国公立大学を受験する人は、受験に必要な科目は5教科7科目です。
でももし国公立大学を諦めて私立に絞るのであれば…勉強すべき科目が2~4科目に減ります。
また志望校のレベルを下げることによって、数Ⅲが必要なくなったり、理科が1科目減ったり、古文・漢文がいらなくなる可能性もあります。
上では大学受験の話をしましたが、高校受験や中学受験でも同じことが言えます。
中学受験では国・数・英の3科目でよくなったり、中学受験では適正の試験対策がいらなくなったりします。
このように志望校を変えることによって科目が減るのであれば、戦略的志望校変更と言えます。
ぎりぎりまで決断を渋っていると、損をしてしまう例ですね。
早い時期に志望校を下げてしまうとデメリットの方が大きい
以上のように、志望校を下げることのメリットってそんなになくて、デメリットの方が圧倒的に大きいんです。
でも先ほど挙げた志望校を下げて得られる恩恵って、志望校をそのままにしても努力次第でどうにでもなるところではあります。
自分のレベルよりも高い学校に入学しても、入学後さらに努力をして成績上位に食い込むことは可能です。
それにどうせ勉強するのであれば、全力で勉強して高い目標に向かっていった方が燃えませんか?
そこそこの目標に向かってなんとなく勉強しても、高いパフォーマンスは発揮できません。
志望校を下げる際の注意事項!
志望校はギリギリまで下げない方がいい!とは言ったものの…
いつかは決断をしなくてはいけない時がやって来ます。
その決断をする際絶対に忘れてはならない注意事項を説明していきますね!
併願校の選定・対策もしっかり行うこと
第1志望校に照準を合わせて勉強するべきと申し上げていますが、注意しなくてはいけないのが併願校の対策。
第1志望校にばかり気を取られていて、併願校の対策を全くしていないのであれば、
最悪待ち受けているのは「全落ち」です。
これは第一志望校のレベルを下げたとしても同じですよ。
1校だけ対策をしていて残りの学校を対策しないのは本当に危険です!!
高校受験・大学受験、または地域によって併願校選定のしかたは変わります。
塾や学校の先生とよく相談をしましょう。
そして、併願校には絶対に合格できるよう、過去問対策は万全に行います。
併願校だからと軽く考えないで下さいね。
学校見学に1回も行っていない、過去問を見たこともない…なんて絶対NGです!
試験に面接があるのならなおさらです。
第1志望校と同じくらい力を入れて、合格をもぎ取りましょう。
もし、第1志望校と第2志望校で受験に使う科目が違うのなら…かなり慎重に考える必要があります。
共通して使う科目を第1優先にして勉強計画を立てるのが普通かと思いますが、一人一人の成績によって左右しますので一概には言えません。
必ずあなたの先生に確認をして、学習の方針と細かい計画を立てていきましょう。
最終的な決断をする時期と数値目標で決めておくこと。
最後まであきらめない気持ちも大事!
でも…国公立は1校しか受けられませんから、いつかは諦めなくてはいけない時も来ますよね。
そのためには具体的に、いつの成績で最終決定をするのか、事前に数値目標で決めておきましょうね。
多くの場合は模試の結果で出願する学校が決まるかと思います。
- 11月の模試でA判定がでなかったら志望校を下げる
- センタープレで8割を取れなかったら下げる
- 評定平均が基準に届いたらそのままの志望校で出願する!など…
具体的な数値と時期をきちんと決めておきましょうね。
受験に使う科目数が変わる場合などは、判断が遅くなればなるほど損をしてしまう場合もあります。
(私立の場合)第1志望校は絶対に受験しよう
1校しか受けられない国立・公立の学校は、上で説明した通り慎重に出願先を選ぶことが必要になります。
でも…私立の場合は必ず第一志望校は受験したほうがいいです!
先ほどから言っている通り、第1志望を高く設定しておいた方が勉強のパフォーマンスが上がります。
大体の場合は、第1志望校に合格できるように勉強していれば、第2志望校の合格はおまけのようについてくるんです。
受験して落ちたのならまだあきらめがつきます。
でも、受験すらしていないのだったら…
「受験していればもしかしたら合格できたかも」
という後悔が出てきてしまいますよ。
落ちた後悔よりも、受けなかった後悔のほうが大きいです。
教科によって成績の伸び方は違う
勉強した時間に比例して、成績は伸びると思っていませんか?
それは大きな間違いです!
理科や社会のように分野ごとに完成させることができる科目は、頑張ったら頑張っただけ成績も目に見えて伸びることでしょう。
でも、英語や数学・国語などの積み重ねの科目は違います。
長い長い下積みの期間があって、ある時パッと花が咲くんです。
それがいつなのかは人によって大きく変わります。
来週かもしれないし、半年後かもしれないし、受験の1週間前かもしれません。
そのことを知らずに、「もう無理だー」と早いうちから第一志望校を諦めてしまうのはもったいないですね。
この事を十分分かった上で、慎重な決断を下したいですね。
志望校を早い段階で下げても良いことはない!
- 志望校を下げたら、ほとんどの場合後悔する。
- 早くから志望校を下げるデメリットは大きい。
- でも、いつかは決断をしないといけない時が来る。
- 決断の時期・成績を事前に決めておこう。
- 私立の場合はできるだけチャレンジ校も受験するようにしよう。
今回は志望校を下げようか悩んでいる人へのアドバイスをまとめていきましたが。
志望校を下げるのはいつでもできます。
大切なのは、「今この瞬間、どのように行動するか」ということ。
第2志望校に入学した後、「やっぱり第1志望校に通いたかったな…」って後悔しないためにも、今できる限りのことをやりましょう!
この記事を読んでもまだ悩みが解決しないのであれば、塾や学校の先生、親御さんに相談してみましょう。
もし塾に通っていないのであれば、今からでも通うことをおすすめします。
塾に通うメリットって、勉強面だけではないんです。
悩みを聞いてもらって、やるべきことを明確にすれば、勉強に集中することができますね。
とにかくみんなに言いたいのが、「悩む暇があったら勉強しろ!」ということです。
志望校を下げるかどうか悩んだって、根本的な解決にはなりません。
根本の原因は、第1志望校合格のための学力が足りていないことですよね?
だったら、学力を上げることを第一優先に考えませんか?
その方が、モチベーションも生産性も上がります。
とにかく行動!
やってみてだめだったらまたその時考えましょう。
もし今の勉強方法に不安があるのなら、一度学習する環境を変えてみてはどうですか?
今は家に先生を呼ばずとも個別指導が受けられる、「インターネット家庭教師」というサービスも充実しています。
今後インターネット家庭教師の人気はさらに加速していくと予想します。
また、家で手軽に授業を受けたいのであれば映像授業も良いですね。
言わずと知れた「スタディサプリ」は授業のクオリティの高さに定評があります。
勉強法の選択肢の一つとして、無料体験してみることをおすすめします。
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ぜひあなたにぴったりの勉強方法を見つけて、合格を勝ち取ってくださいね!