模試でE判定…
誰でもショックですよね。
模試でいうE判定とは、合格できる可能性が20%以下ということ。
直ちに策を講じないと取り返しのつかないことになってしまいます。
E判定から脱却し、A判定に近づけるためには具体的にどうしたらいいのでしょうか?
この記事では模試がE判定の高3・浪人生がやるべきことをまとめています。
逆転合格のための模試の使い方や、受験するにあたって注意してほしい事なども紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
模試がE判定の高3・浪人生がやるべきこと。
では模試でE判定を取ってしまったら、どういった行動をしていけばいいのでしょうか?
ざっくりした流れを解説していきますね。
①現状の問題点を正しく把握すること
何よりもまず、自分の現在の問題点を正しく認識することが大切です。
模試の結果が悪いと焦ってしまい、分析を怠る人も多いです。
結果が悪かった模試こそ、しっかり分析する必要がありますよ。
②勉強のしかたを見直そう
そして問題点を把握できたら、具体的な勉強計画に落とし込んでいきます。
「何を当たり前のことを!」
って思うかもしれませんが、実際これが一番の近道なんです。
当たり前のことを正しい手順でやる。
この積み重ねで少しずつ学力は伸びていくんです。
模試E判定から逆転するための勉強とは?
それでは具体的な模試の結果の分析方法や、勉強計画の改善方法を紹介していきますね。
まず模試の失敗原因を突き止める
まずはその模試で、なぜ失敗してしまったのかを突き止めましょう。
って感じる人も多いかもしれません。
でも「単なる勉強不足」を深堀りしていくと、様々な情報が浮かび上がってきますよ。
例えば英語だったら…
- 分からない単語が多かったのか?
- 長文を読み慣れていなかったのか?
- どの問題で失点してしまったのか?
- 全体的に時間が足りなかったのか?
- どの問題に時間をかけすぎてしまったのか?
このように様々な失敗原因が考えられます。
これによって今後の対策方法も変わってきますので、しっかり分析を行いましょう。
この分析作業は模試を受けたらすぐに行う必要があります。
時間が経ってしまうと当時の状況が思い出せなくなってしまいますからね。
模試を受けた後すぐに復習をすることで、分析も同時に行うことができます。
模試を受けたら復習&分析!
これを徹底して行うようにください。
模試の結果帳票から苦手科目・苦手範囲を洗い出す
「模試の結果帳票が返ってきたら、判定だけ見て他はあまり見ない」
って人も多いのですが…
結果帳票は隅々まで読み込んだ方が良いですよ。
先ほどの工程で行った「模試を受けた直後の分析」というのは、主観的なもの。
対して結果帳票は客観的に見たあなたの現状なんです。
これからの学習アドバイスも記載されていますので、ぜひじっくり読み込んでくださいね。
こちらの記事では、模試の結果帳票で重要視するべき項目などを解説しています。
勉強計画を修正する
模試の直後に自分で行う分析、そして結果帳票による客観的な分析を頭に入れたら、いよいよ具体的な学習計画に落とし込んでいきます。
分析で出てきた弱みを中心に学習計画に取り入れていきますよ。
勉強時間や得点などのざっくりした目標を立てることが大切ですが…
もっと大切なのは、
- 長文読解で8割得点する
- 関数の問題で満点を取る
- 近代史を満点にして80点台に乗せる
こんな風に具体的な目標を立てていった方が良いです。
大まかな目標も大切ですが、「そこに向かう道筋を決めていく」ことに意識を向けましょう。
大きな目標だけ決めて具体的な行動目標がないのでは、また同じことの繰り返しになってしまいますからね。
《大きな目標→細かいステップ》の順番で、これから何をするべきかを決めていきましょう。
また問題集を最初から進めるのではなく、自分に必要なものから進めていくことを忘れないようにしてくださいね。
こちらの記事で基本の勉強計画の立て方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
志望校の出題傾向に沿った勉強をしよう
そして忘れてはいけないのは、志望校の過去問に沿った勉強をするということです。
実際の入試に出ない問題を対策しても意味がないですもんね。
次回の模試で良い判定を取ることも大切ですが、それよりも入試本番で得点できるようにしないといけません。
下記の記事でも書きましたが、模試の判定って頭から信用しない方が良いんですよ。
一応の”目安”にはなりますがね。
だから模試の判定を上げることを目的にするんじゃなくて、合格するためにできることをしていきましょう。
模試でE判定が出たら志望校を変えるべき?
模試の結果が悪いと、こう考えてしまいがちですよね。
ここでは志望校についてのお話をしていきます。
国公立以外は志望校を変えない方が良い
模試でE判定を取っていたとしても、第一志望校は変えない方が良いです。
理由はいくつかありますが、
- モチベーションが下がる
- 勉強の質が下がる
- 自分の中の基準値が下がる
こんな危険性があるんです。
第一志望校を考えることで得られるメリットよりも、デメリットの方が大きいんですよね。
なので基本的には、第一志望校は受験したほうが良いですよ。
これらについて詳しくはこちらの記事で説明しています↓
ただし、1校しか受験できない国公立の学校を受験する場合には注意が必要です。
「国公立にどれくらいこだわるのか」で作戦が大きく異なるからです。
わざわざ負けに行って大きなリスクを取るのは違いますしね。
国公立受験の人は状況に応じて可能な限り、第一志望校は受験するようにしましょう。
滑り止め校の選定を丁寧にしておくこと
これは私立・国公立受験の両方に当てはまることですが…
志望校の選定は綿密に行いましょう。
万が一通うことになっても納得できる学校を選んでくださいね。
たまに、
って人もいるんです。
これでもしこの学校に通うことになって充実した学校生活を送れなかったら…
それこそ《受験失敗》と言っていいでしょう。
第一志望校と同じくらいの情熱を持てる学校を探してみてくださいね。
高校入試、特に併願優遇制度のある都道府県にいる人の併願校の選び方はシンプル。
しかし大学受験になってくると、併願校選びは結構難しいんですよね。。
- 併願校の選定方法
- 何校受けるべきか
- 受験科目などの作戦
これらについては以下の記事で解説しています↓
逆転合格の可能性も僅かながらある
E判定を取ってしまった時期によっては、合格は絶望的かもしれません。
でも合格できる可能性が0%という訳ではないですよね。
その模試の問題で見たら、合格率は20%以下かもしれない。
でも実際の入試問題は違います。
先ほども書きましたが、模試の判定は信用しすぎてはいけないんです。
なんせ問題が違うから、測りようがないんですよ。
限りなくD判定に近いE判定かもしれないですしね。
ただ、E判定が出てしまっているということは実力差が相当あるということは確か。
かなりの努力を要することには間違いありません。
でも努力を怠らずに正しい勉強をしていけば、逆転合格の可能性もあります。
地に足をつけて滑り止め校の選定をしつつ、今できることをやり切ってください。
模試でE判定でも不合格が決まったわけではない。
- 模試でE判定を取っても基本的に志望校は変えるべきではない(私立の場合は特に)
- それよりも現状を正しく分析し、やるべきことを整理しよう
- そして勉強計画を志望校特化のものに変えよう
- 模試の判定は信じすぎてはいけない
今回は模試でE判定だった人に伝えたいことをまとめていきました。
E判定を取ってしまったからといって不合格が決まったわけではありません。
これからの努力と作戦で逆転合格することも可能ですので、この悔しさをバネにより一層勉強に力を入れていただきたいです。
ただ、滑り止め校の選定は丁寧に行ってくださいね。
勝算のない受験校選びはしないようにしましょう。
取り返しのつかない勝負だからこそ、地に足をつけた判断が大切です。
E判定から逆転合格できる人は少ないですが一定数存在します。
E判定を踏み台にして、合格をつかみ取れることを祈っています。