大学編入 PR

仮面浪人・編入試験を経て第1志望の大学に合格した体験談

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

浪人、編入、そして仮面浪人…

希望の大学に行くためにこのような手段があると知っていても、なかなか決断をするのは勇気が要りますよね。

実際に仮面浪人や編入をした人はかなり少ないですし、ましてや公言している人もあまりいないですもんね。

私も実際、仮面浪人と大学編入を経験しました

ネットにあまり情報が出回ってなかった時代だったので、とても不安だったのを覚えています。

当時は人に仮面浪人をしていることを言っても「何それ?」って感じだったよ。経験した人も周りにいなかったし、不安だったなぁ…。

というわけで今回は、筆者が実際に仮面浪人をしていた時の体験記をまとめました。

「仮面浪人するべきか?」

「大学の編入試験ってどんな感じなのか?」

と悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

仮面浪人って何?という人は、まずはこちらの記事をご覧ください。

筆者が仮面浪人をした理由

まずは私が仮面浪人を決意した理由をまとめていきますね。

第1志望の大学に落ちた

仮面浪人をしようとしている人は、だいたいこの理由ですよね。

私の場合、少し学科が特殊だったんです。

都内にその学科がある大学が5校?ほど。

そしてそれぞれの大学が、それぞれ違う方向性の授業カリキュラムを組んでいました。

なので、第1志望の大学と同じ名前の学科に合格したのですが、勉強できる内容が大きく違ったんです!

だから私にとっては受験は大失敗。

第2志望の大学だと、やりたい勉強ができないのですから。

なので親にお願いして、浪人をさせてもらおうと考えていました。

しかし、我が家は浪人NG

浪人させてもらおうと両親にお願いしたところ、浪人は反対されてしまいました…。

特に父親がとっても古風な考えの持ち主で、「浪人なんて負け組」って考えだったんです。

今思えば、「第2志望の大学だと、自分のやりたい勉強ができない」ということをあまりよく説明していなかったのも原因としてあると思います。

当時の父親の主張としてはこんな感じ。

  • 浪人は許さん
  • 学費も出すのは4年分きっかり
  • 予備校代などもってのほか
  • それ以上かかるなら自分でなんとかしろ

この時点では父親は「仮面浪人」という概念を持っていたのかはちょっと思い出せませんが…

「4年分以上の学費は出さない」って言っていたことからも、仮面浪人すると説明していたのかな?

というわけで、とりあえず第2志望校に通って仮面浪人をすることになりました。

編入も視野に入れながら、仮面浪人をすることを決意

《編入》という選択肢があるという事は、仮面浪人をはじめてから知りました。

合格の可能性が増えるなら受けといた方が良いよね!

ってことで編入試験も受けることを決意しました。

とは言え編入試験はかなり狭き門です。

毎年募集は「若干名」。

入試の結果はここ5年、編入合格者はゼロでした。

これは編入合格は望めないな、ということで編入試験はおまけ程度に考えることに。

ちなみに編入試験の内容は、

  1. 英語
  2. 志望学科の分野の小論文
  3. 面接

の3つ。

英語は一般入試でも使うので当然勉強するとして、

小論文と面接は得意な方だったので対策はほぼゼロ。

直前に聞かれそうな内容を想定して、準備をしたくらいです。

それに第2志望の大学内で、

「この学科の分野について一番よく勉強しているのは自分だ」

という変な自信がありました。笑

同じ名前の学科を受けるわけですし、絶対に大丈夫という自信があったんですよね。

というわけで編入試験のための特別な対策はほぼなしで、1つ下の子と一緒に受ける一般入試に焦点を当てていました。

編入試験で実際に聞かれた質問についてはこちらの記事でまとめています↓

仮面浪人の結果は?

そんな感じの仮面浪人生活、

どんな感じで幕を閉じたのかというと…

なんと編入試験で合格

思ってもみなかったことだったのですが、なんと編入試験で合格してしまいました

一般入試を受ける前に受験が終わってしまったので、ちょっと拍子抜けです。

なぜ編入試験で合格できたのかを分析すると

ここでなんでとても狭き門である編入試験をパスできたのかを考えてみました。

熱意が伝わった

もはやこれに尽きると思います。

面接でも小論文でも、第2志望の大学で学んだこととこれから勉強したいことを伝えられました。

ちなみに面接でも、仮面浪人をしていることは間接的に伝えました。

憧れだった教授が面接官だった

これ、本当にラッキーでした。

この教授の研究室に入りたくて、第1志望の大学を選んだんです。

ここぞとばかりに、

「あなたの研究に興味があります」

「あなたが載っている新聞記事は保管してあります」

「あなたの研究室に入りたいです」

と熱意を伝えました。

まあ、ここまで言われたら悪い気はしませんよね。

その人が面接官じゃなくても、その人の研究室に入りたいということは伝えるつもりでしたが…

本当にラッキーだったとしか言えません。

英語は(多分)満点

これも大きいんじゃないですかね。

一般入試の英語よりも簡単だった気はしますが…

問題用紙は持って帰ってOKだったので、友達にも見てもらいつつ自己採点をしたところ満点でした。

ここまでくると「本当かよ?」と思われそうなんですが…

多分ここまでの奇跡が起こらないと編入で合格できないんじゃないかな、とも思います。

だって、もう学生数が満杯の状態なんですよ。

生徒が増えれば大学側は儲かりますが、教員は負担が増えるだけですもんね。

「〇点以上は合格」という明確な基準があるわけではありませんし。

なので、編入はあまりあてにしない方がいいかと思います…

編入試験の詳しい体験談はこちら↓

仮面浪人中の勉強について

皆さん気になるのが、仮面浪人中の勉強についてですよね。

ここでは勉強関連のことをまとめていきます。

仮面浪人中の勉強は超大変

言わずもがな、仮面浪人って超ハードスケジュールです。

だって大学の課題や試験をこなしながら受験勉強もするんですよ。

毎日勉強時間を捻出するのにとても苦労しました。

自由な時間はほとんどありませんでしたね。

極力遊びにも行かないし、息抜きの時間も最小限。

通学中の電車の中でも、常に課題か受験勉強をしていました。

さすがに頭おかしくなるかと思った…

でもこれくらいしないと、すぐ現役生に抜かされてしまうという恐怖がありました。

だって現役生は自分の時間を全て受験勉強に充てられるんですから。

一度受験に失敗してしまっている人間だし、極限まで追い詰めないと合格できないと思っていました。

今はスキマ時間を活用できるアプリもたくさんあって、仮面浪人もやりやすくなっていますね。

特にスタディサプリは革命です。

まず、月額2,178円でプロ講師の授業を受けることができるということ。

塾の授業1コマにも満たないなんて…金銭的にも時間的にも厳しい仮面浪人生にはぴったり。

私が仮面浪人時代にあればよかったのに…。

なにより、スマホの動画講義を見ているだけなら、大学の友達にバレずに受験勉強ができます。

気まずい思いをすることがなくなりますね。笑

ただし、スタディサプリだけの浪人はおすすめしていません。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

基本的には塾や予備校と併用するのがおすすめということを強調しておきますね。

予備校には通わなかった

私は塾に通ったことはほぼありませんでした。

(それが受験失敗の原因だよ、なんて言わないで)

皆で足並みをそろえて勉強、っていうのが苦手だったんです…。

当時は今ほど「個別指導塾」がなかったので馴染みがなかったのですが、現役時代に知っていたら間違いなく通っていました。

そんなわけで、仮面浪人中に予備校に通うという選択肢ははじめからナシ。

引き続き独学で受験勉強をしました。

仮面浪人中のお金事情

ここでちょっと現実的なお話。

仮面浪人時代のお金事情についてまとめていきますね。

とにかくお金を稼がないといけない

もし仮面浪人に成功したら、金銭面でかなりきつくなることは分かっていました。

他の学校に改めて入学するわけですから、また入学金がかかってしまいます。

先ほども書いたように、親が出してくれる分は《きっかり4年分》。

仮面浪人に成功したらトータル5年間大学に通うことになるので、1年分の学費は自腹です。

約150万円の自腹が確定になります。

そして、我が家は大学生になったらお小遣いはもらえないルールです。

携帯代も大学生からは自分で払うことになっていました。

なので大学に通いつつ、アルバイトをしながらの浪人生活がスタートしたわけです。

結果的には編入で合格したから、自腹額は50万円で済んだよ。本当に良かった…。

塾でアルバイトを始めることに

仮面浪人中は少しでも自分のためになるアルバイトをしようと、塾でのアルバイトを開始しました。

今考えればこれが講師キャリアのスタートだったんです。

人生何が起こるか分かりませんね。

仮面浪人中、大学の授業はどうしていた?

ここでは仮面浪人中に通っていた大学での生活のことをまとめていきますね。

友達と同じくらいの単位数を取っていた

本当は、勉強に集中するために最低限の単位数しか授業を取らない予定でした。

でも、いろいろな理由で単位数が膨れ上がってしまったんです…。

理由① 取りたい資格があった

特定の授業を取ることで卒業時にもらえる資格があったんです。

この資格は、第2志望の学校でも第1志望の学校でも取れるものだったのですが…

1年生でしか履修できない授業が多かったんです。

どちらの大学を卒業するにせよほしい資格だったので、とりあえず素直に必要な授業を取ることにしました。

理由② 仮面浪人に失敗したら教職を取るつもりだった

これは今となっては邪念でしかないです。

教職の授業って朝イチや夜遅い授業が多かったんですよね…。

なので大学の授業だけでも結構ハードでした

でも、さすがに授業数は最低限にしましたよ。

2年生以降で履修できそうな授業は後回しにしていました。

教職の授業ってめんどくさいんですよね。

仮面浪人をしている人は、絶対に取らないがいいです。

わざと空き時間を作って、学校の課題は学校で終わらせた

普通の大学生は、空き時間ができないようにうまく授業を組むのだと思いすが…

私はわざと空き時間を作っていました。

空き時間中に大学の課題を終わらせれば、大学の外では受験勉強に集中できますもんね。

やるべきことをシンプルにするためにも、「大学のことは大学で」というルールを徹底していました。

大学でも受験勉強はしていた

大学の課題が終わったら、大学でも受験勉強をしていました。

ただし、友達にはバレないように、さりげなく。

(とは言っても、気づかれていたかもしれません。)

英語の勉強をしていれば、

TOEICの勉強をしてるのかな?

と勘違いしてくれるような気がしていたので、大学では英語の勉強をしていました。笑

大学の友達との関係は?

仮面浪人にせよ編入にせよ、出てくるのは友達関係の問題ですよね。

私もちょっと悩んだので共有していきます。

ほとんどの人には仮面浪人していることを内緒にしていた

1校目の大学で、毎日一緒にお弁当を食べる子がいました。

その子には黙っていても絶対にバレると思ったので…

わりと早いうちに仮面浪人していることを告白しました。

幸いにも仮面浪人を応援してくれたので、その子の前では控えめにですが受験勉強をすることもありました。

でも、他の子たちには言えなかったですね…

どこまで言っていいのかわからないですし…

なにより、反感を買うのが怖かったです。

合格が決まってから、退学することをみんなに発表

退学直前になって「ほかの大学に行きまーす」と発表するのも、それはそれで反感を買いそうだったので…

合格が決まったタイミングで「4月から別の大学で勉強する」ということを伝えました。

編入する理由もきちんと伝えて、そして今まで黙っていたことも謝りました。

暖かく見送ってくれた。しかし…

私が最後に大学に行く日には、皆からお手紙やプレゼントをもらいました。

本当に、優しい友達に囲まれたな…と嬉しさでいっぱいです。

ただ、その中にも私のことが嫌いな子(多分)はいました。

仮面浪人が関係しているかどうかは分かりませんが、裏で悪口を言われてそうだなーとは感じていました。笑

退学後は疎遠

まあ当然ながら、編入してからは一切連絡を取っていないです。

なんとなく気まずくて…

当時流行っていたSNSも今は使っていませんし、インスタでつながっている子以外は全くどんな状況かわかっていないです。

大人になるとみんなそんなもんですかね?

新しい大学でも、暖かく迎えてくれた

新しい大学ではすんなり受け入れてもらえました

フレンドリーな校風もあって、みんな《大学編入》について興味深々でたくさん質問してくれました。

実験などもあったので、友達は自然とできましたね。

小学校の頃の、「転校生はヒーロー」みたいな感覚が味わえました。

大学って完全に個人プレーだと思っていたのですが、あまり人数が多すぎない、和気あいあいとした学校だったので本当に良かったです。

正直ぼっちを覚悟してた。

仮面浪人をしてよかったと思うこと

と、こんな感じで仮面浪人生活は超大変でした。

でも一方で、「仮面浪人をしてよかったな」と思うこともありますよ。

精神的に強くなった

なによりこれですね。

自分で言うのもアレですが、精神的にはかなり強くなったと思います。

友達に流されてしまいそうになったり、

「もう勉強をやめてしまって普通に大学生生活を送りたい…」

と何度も思いました。

でもそれをぐっと我慢して、勉強を続けたから、強くなれたのだと感じます。

目的を一つに絞ってそれに向かって努力していく感覚は、これからも大切にしていきたいです。

効率の本当の意味が分かった

「勉強は効率よくしよう」とは言っても、本当の意味を理解していなかったように思います。

うまくは言えませんが…

  • 限られた時間の中で濃い勉強をすること
  • 勉強以外のほかのことを排除していくこと
  • 通学中など、無駄な時間をどのように活用していくか

などなど、日常のあらゆる時間の使い方など事を改めて考え直すことができました。

日常生活を全て勉強中心の生活をして、そのために工夫をしていく感じ。

現役時代はまだまだ甘かったな、と感じています。

そして仮面浪人中に得た勉強スタイルは、社会人になってからの資格の勉強にも生かされています。

塾講師としても成長できたと思う

普通の人よりも1年間余計に受験に向き合ってきましたので、それもキャリアになったかなあと思います。

浪人しようかな

と悩んでいる子に実体験としてアドバイスできるし、

時間の使い方がまだまだ甘い

なんて指導もできますしね。

もちろん、勉強内容についても理解が深まりましたよ。

仮面浪人はおすすめしない…けど、今の私があるのは仮面浪人のおかげ

仮面浪人をしようか悩んでいる人には、本当におすすめしません。

精神的にも、金銭的にもかなり削られます。

なにより、友達との関係がぎくしゃくしがち…

でも仮面浪人の経験があったからこそ、今の私があると考えています。

もし第1志望の大学の友人と出会わなかったら、今とは違う生き方をしていたかもしれません。

もともと教員免許を取る予定でしたしね。

塾ではなく学校の先生になっていたかも。

もし仮面浪人をしていなかったら、ここまでストイックにもなれなかったと思います。

なのできっと、私にとって現役時代の不合格はプレゼントだったのではないかな、と。

皆さんがこの記事を読んでどう思うかはわかりませんが…

もし仮面浪人の厳しさを知った上でも、「チャレンジしよう」と考えるのなら応援します。

ただ、生半可な気持ちでは合格は難しいですよ。

仮面浪人はリスクをとれない弱虫」なんて世間では言われたりしますが、目に見えないリスクをたくさん背負っています。

そのことを理解したうえで、仮面浪人に臨んでくださいね。

この記事が仮面浪人や大学編入をしようか迷っている人のお役に立てたら幸いです!

RELATED POST

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。

11 + nine =