一言で英検と言っても…英検にはいろんな種類があるのはご存知ですか?
一番メジャーなものは、1次の筆記試験に合格した人が2次の面接に進むタイプの英検ですよね。
でも今は、他にもいろんな種類の英検があるんですよ!
でも種類がたくさんあると、どれを受ければいいのか迷ってしまいますよね…。
そんなわけで今回は英検の種類を詳しくご紹介していきます。
学生・社会人など、立場ごとにどの種類の英検を受ければいいのかも解説していきますね。
英検の種類にはどんなものがある?
英検の種類はざっと紹介すると、以下の6種類があります。
- 英検【従来型】
- 英検CBT
- 英検2020 1day S-CBT
- 英検2020 2days S-Interview
- 英検Jr.
- 英検IBA
それぞれ詳しく解説していきますね。
英検【従来型】
こちらは言わずと知れた、一番有名な英検です。
5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の7つの級があります。
希望の級を申し込んで、合格基準点に達することができれば合格となります。
TOEICのように全員が同じテストを受けるのではありませんよ。
また、3級以上は2次試験(面接)があります。
1次試験(筆記試験)に合格した人だけが面接に進むことができます。
試験管と1:1(1級は面接官2人、受験生1人)で行われるこの面接、苦手としている人が多いんですよね…
きちんと対策をしていないと合格は難しいです。
事前にできる対策はきちんとしておきましょう!
英検CBT
英検CBTも5級~1級に分かれていています。
問題の構成や難易度なども、ほとんど従来型の英検と変わりません。
資格としても、普通の英検と同じに扱われますよ。
変わるのは「受験のしかた」だけです。
従来型の英検は1次試験(筆記)に合格した人だけが2次試験(面接)に進みますが、英検CBTは4技能のテストを1日で行います。
従来型の英検はペーパーテストなのに対し、英検CBTは専門会場のパソコンで受験をします。
タイピングにある程度慣れている必要がありますが、そこまで早いタイピング速度は求められませんよ。
選択問題が多いので、タイピングスピードについてはあまり不安に思わなくても大丈夫です。
そして英検CBTは、スピーキングの試験もパソコンを使って行うんです!
面接官と面と向かって話すのは緊張してしまいますが、英検CBTならスピーキングは吹き込み式のテスト。
面接は苦手…って人は、一度英検CBTを受けてみると良いかもしれませんね。
そしてこの英検CBT、「大学入試英語成績提供システム」に使うことができるんです。
このシステムで英検のスコアを直接入試に使う場合、あらかじめ手続きが必要なのですが…。
まだ受験生じゃない学生も、英検CBTで受験するのに慣れておくと安心です。
英検CBTで合格しても、級の価値や資格の扱いなどは従来型の英検と変わりません。
受験生になる前に、試しに一度英検CBTを受けてみると良いですね。
まだまだ受験会場が少ないのが現状ですが、今後会場が増えていけばかなり便利な受験の仕方になります。
英検2020 1day S-CBT
こちらは受験生だけが受けることができる英検です。
受験できる期間が決まっており、受験する年度の4月~12月となっています。
こちらを受験することで、「大学入試英語成績提供システム」を使うことができるんですよ。
センター試験が廃止になり、大学入試共通テストがスタートしますね。
いずれは共通テストの試験科目からも英語がなくなり、資格試験のスコアのみが使われるようになります。
受験生にとってはこの「英検2020 1day S-CBT」の受験は必須となります。
2024年以前の大学受験生も、選択肢を多く持つという点で英検2020 1day S-CBT は受けておいた方が断然良いですよ。
英検2020 2days S-Interview
英検2020 2days S-Interviewは、障がいがあって 英検2020 1day S-CBT を受けられない人のための特別な試験です。
障がいの種類によってCBT方式で受験するのか、その他の方式で受験するのかが変わってきます。
詳しくは英検の公式ホームページをご覧ください。
英検Jr.
英検Jr.は3歳から受けることができる英検です。
「児童英検」とも呼ばれていますね。
他の従来型英検はマークシート、そして英検CBTは専用会場でのパソコンを使ったテスト。
とても小さい子一人受験することはできませんよね。
この英検Jr.は、小さい子でも簡単にテストを受けることができるんですよ。
Jr.にはペーパーテストとオンライン版テストがあります。
ペーパーテストの方は答えに〇をつけるだけ。
オンライン版のテストは正解をクリックするだけです。
オンライン版は自宅で受験することができますので、親と離れて一人でテストを受けられない子にも安心です。
英検Jr.についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。
英検IBA
あまり聞き慣れないですが、英検IBAというものも存在します。
ただしこちらは、30名または40名以上の団体限定。
個人では申し込むことができません。
こちらは級を選んで合格を目指すものではなく、全員共通のテストを解くことで自分の実力を知るためのテストです。
結果帳票で、「あなたのレベルはこのくらい」、「英検にチャレンジするなら〇級から」とアドバイスがもらえます。
英検IBAのスコア自体を履歴書に書いたり、入試に利用するってことはほとんどありません。
就職や入試に使いたい場合は、先ほど紹介した従来型英検・英検CBT・英検2020 1day S-CBT・英検2020 2days S-Interviewを利用しましょう!
学生・社会人が受けるべき英検の種類はどれ?
ここまで英検の種類を説明していきましたが、「自分に合った英検ってどれなんだろう?」って人もいるかと思います。
ここでは、どんな人に・どんな英検が合っているのかを解説していきます!
社会人と学生(非受験生)は従来型英検・英検CBT
社会人、そして学生だけどまだ受験生ではないって人は、従来型英検・英検CBTがおすすめです。
この2つのうちどちらがいいのかは好みで選んでOKですよ。
こちらに従来型英検と英検CBTのメリットとデメリットをまとめておきますね。
【メリット】
- 慣れ親しんだ筆記試験
- 2次試験だけ落ちてしまった人は次回1次試験免除で受験する(期限は1年間と決まっているので注意)
【デメリット】
- 2次試験は別日、別会場。
- 1次試験に合格した人のみ2次試験ができる
【メリット】
- 1日でスピーキング試験まで終わる
- 面接が苦手な人にとっては吹き込み式の方がやりやすいかも?
【デメリット】
- 実施会場が少ない
- ある程度パソコン操作・タイピングに慣れておく必要がある
従来型英検と英検CBTは、【筆記かパソコンか】、【2日間か1日か】が大きな違いですね。
パソコンを使い慣れている現代人であれば、英検CBTの方がメリットが大きいかもしれません。
なんせ面接官と顔を合わせなくて済みますし、試験が1日で終わりますからね。
また「TOEICと英検、どっちがいいの?」という声も良く聞きます。
社会人だとTOEICの方が一般的ですが、学生には英検の方が圧倒的に人気ですね。
というのも、いくつか理由があるんですよ。
詳細はこちらの記事でまとめています。
大学受験生は英検CBT・英検2020 1day S-CBT・英検2020 2days S-Interview
大学受験生は、必ずこれら3つのうちのどれかを必ず受けましょう。
これらを受けないということは、センター試験の英語を受けないことと同じです。
(2024年までは移行期間なので共通テストの英語の科目が存在しますが、それ以降は完全になくなってしまいます。)
「大学入試英語成績提供システム」を利用するためには、決められた期間に申し込みをしている必要がありますよ。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
自分に合った英検の種類を選ぼう!
- 従来型英検と英検CBTは資格としては同じ価値。受験の仕方だけが違う。
- 英検2020 1day S-CBTと英検2020 2days S-Interviewは大学受験生専用の英検
- 社会人におすすめなのは従来型英検か英検CBT。
- 学生はできるだけ英検CBTの方がいいかも?
- 英語力を試したい子供は英検Jr.!
- 英検IBAは団体受験のみ。履歴書に書きたいなら従来型英検か英検CBTを受けよう
今回は英検の種類についてご説明をしていきました。
今あなたが社会人なのか、学生なのか、学生の中でも大学受験生なのかで受験するべき英検の種類が決まってきます。
特に大学受験生はどんなスケジュールで英検を受験していくのか、早めに決めましょう。
従来型英検と英検CBTを両方受けることもできてしまうのですが、あまりに詰め込みすぎてしまうと英語以外の受験勉強ができなくなってしまいますよ。
せっかく英検を受験するのなら、しっかり対策をしてから英検に臨みたいですよね!
市販教材でも対策をすることができますが、英会話のついでに英検対策をする人が増えているんですよ。
日々のレッスンの中で基礎的な英語力を養って、英検直前はがっつり英検対策!ってすればかなり効率が良いですよね。
特にいつでも・どこでもレッスンできるオンライン英会話の利用者が年々増えているんです。
自分に合った勉強方法で、しっかり英検対策をしていきたいですね。