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併願優遇を辞退することはできる?【東京都私立高校】

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併願優遇で私立高校に合格したんだけど…辞退することはできるのかな?

東京都の高校を受験するにあたって必ず知っておきたいのが「併願優遇」という制度。

ざっくりまとめると、「都立入試で不合格だったら必ず入学します!」と約束をする代わりに、滑り止めとなる私立高校にかなりの高確率で合格できる制度です。
基本的には都立高校に落ちてしまったら必ず入学しないといけません。

しかし…
どうしてもこの学校には進学したくない!」という状況になってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?

他の私立高校に行きたい、都立高校の2次試験を受けたいなど…それぞれに理由はあるよね。

今回は、併願優遇を辞退することは可能なのか?という点について解説していきます。

併願優遇を辞退することはできる?

結論から言ってしまうと、併願優遇を辞退できるかどうかは高校により異なります
なのでここでは一般的な話をしていきますね。

基本的には併願優遇で合格した私立高校を辞退できない

先ほども書きましたが、併願優遇は「都立高校に落ちたら必ず入学します」という約束。
そのため都立高校に落ちたらその私立高校に入学しないといけない、というのが基本です。

その約束のもと、加点してもらったり「ほぼ確定」を貰ったりしているわけだもんね…。

とは言っても…辞退を認めてくれる高校も多い

しかし実際は、きちんと手順を踏んで頼めば辞退させてくれることも多いですよ。
後で詳しく説明しますが、担任の先生を通じてお願いすることになります。

ただし、これは「併願優遇を取っていても辞退して全然平気!」というわけではありません。
やむを得ない事情がない限りは、極力辞退するのは避けましょう

タイミングによっては辞退できる場合も!

併願優遇で受験する約束をしてしまったから、もう高校を変えられない…!

このように焦ってしまい、相談を持ち掛けられることも多いです。
でも実は、タイミングによっては誰にも迷惑をかけることなく辞退できる場合もありますよ。
詳しくは次の章で説明をしていきます。

併願優遇を辞退するタイミング別で見てみよう

併願優遇を受けるにあたっては以下のようなスケジュールで動きます。

  1. 個別相談会に参加する(~11月)
  2. 中学校の三者面談で併願優遇を利用することを伝える(11月ごろ)
  3. 担任の先生が私立高校に出向いて入試相談を受ける(12月)
  4. 私立高校に願書を提出(1月)

このうちのどの段階なのかによって辞退のしやすさは変わります。
タイミング別に解説していきますね。

11月ごろの三者面談前まで

11月ごろの中学校の三者面談がまだ行われていない段階では、まだ正式な併願優遇の約束がされてない可能性が高いです。

併願優遇が利用できるどうかは、担任の先生が12月に私立高校側と入試相談をして初めて確定となります。
個別相談会に参加して高校側から「併願優遇を利用できますよ」と言われただけでは、まだ打診しただけの状態にすぎません。
断りの連絡などは必要なく、志望校を変更してしまって大丈夫です。

三者面談後~願書を提出する前

私立高校に願書を提出する前であれば、辞退できる可能性は高いです。
ただし担任の先生には必ず報告しましょう。
担任の先生と私立高校とで行う入試相談はもう済んでいるのか、またどのような取り決めがなされたのかは確認してみないと分かりません。
早めに確認して、志望校の変更が可能かどうかを教えてもらいましょう。

ちなみに以前あった事例として、

辞退前提でも一応試験は受けてきてください

と担任の先生から指示を受けた生徒もいました。

私立高校に合格した後

一番厄介なのは私立高校に合格を貰った後ですね。
特に都立入試の結果が出てからだと、担任の先生に嫌な顔をされてしまう可能性が高いです。

ただよっぽどのことがない限りは担任の先生が高校に掛け合ってくれることが多いようです。
本当に辞退できるかどうかは、担任の先生と高校の先生との話し合い次第となります。

どうしても併願優遇利用で受験する高校を辞退したい場合は?

前章で述べたとおり、11月ごろの三者面談前であれば問題なく併願優遇を辞退できます。
では、三者面談後に併願優遇を辞退せざるを得ない状況になってしまったら、どのように行動すればいいのでしょうか。

早めに担任の先生に相談すること

先ほどから述べている通り、併願優遇は中学校と高校との約束です。
必ず担任の先生に相談をするようにして下さい!

中学校を通さずに個人的に高校に連絡したり、黙って入学手続きをしなかったりなどは絶対にNGです。

そうすると後々厄介なことになったり、高校の先生ばかりでなく中学校の先生や後輩に迷惑がかかることだってあります。

本当に辞退していいのかを確認しよう

そもそもその私立高校を辞退していいのか、今一度じっくり考えてみてください。

仮にこれが早い段階であって、これからほかの私立高校に願書を出せる時期なのであれば、併願のとれた高校を辞退してもよいでしょう。
滑り止めの私立高校を確保できますからね。

しかし、入試が始まっているにも関わらずまだ1校も合格をもらっていない状態だったら…
第一志望の学校に不合格となってしまったときの保険が一つもない状態になってしまいます

都立高校は分割前期/後期募集の学校を除いて、定員割れしない限り2次募集はかかりません。
私立高校でも2次募集のある学校は限られますし、狭き門となってしまうことは避けられません。

他の学校の合格を持っていない状態では、併願優遇をもらった私立高校を辞退するのはかなり危険といえます。

受験においては最悪の最悪の状態まで考えて行動しないといけないよ。その併願優遇を辞退することでどんなことが起こるのかをよく考えてから辞退をしよう。

併願優遇を辞退するなら、早めに担任の先生に相談しよう!

まとめ
  • 基本的に併願優遇は辞退してはいけない
  • しかし実際は辞退を認めてくれる高校も多い
  • 三者面談前までは連絡なしで出願校を変更してOK
  • それ以降は必ず担任の先生に相談をしよう
  • 辞退する際は押さえの高校を必ず用意しておこう

今回は、東京都の私立高校において併願優遇を辞退することは可能なのか、という内容を解説をしていきました。

ルール上は辞退できないと言っても…きちんと担任の先生を通じてお願いをすれば辞退させてくれる可能性は高いです。

しかし、それに伴って複数の大人に迷惑が掛かることも理解しておきましょう。
中学校の先生はあなたのためにわざわざ私立高校にお願いしに行ってくれるのですからね。

そして、押さえとなる高校の準備も忘れずに
合格ゼロの状態で併願優遇をもらった私立高校を蹴ってしまうと、かなり厳しい戦いが待っています。
なので塾や学校の先生と一緒に、今後の作戦を慎重に練ってください

これを読んでくださっている方が一番行きたい学校に入学できることを祈っています!

併願優遇を全体のことについては、こちらの記事で詳しくまとめています↓

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